Wiki内検索
一覧
連絡事項
09/06/10
ふみお氏の一身上の都合により、氏のSSはまとめから削除されました
あしからずご了承ください
最近更新したページ
最新コメント
FrontPage by 10月22日に更新したひと
SS一覧 by ヘタレS
6-548 by るんるん
FrontPage by 管理人
FrontPage by 7-139
タグ
(´・ω・) 1-108 1-130 1-180 1-194 1-213 1-24 1-247 1-286 1-311 1-32 1-362 1-379 1-46 1-486 1-517 1-639 1-644 1-654 1-76 2-112 2-15 2-163 2-178 2-185 2-219 2-220 2-360 2-457 2-489 2-49 2-491 2-493 2-498 2-539 2-545 2-587 3-114 3-120 3-128 3-130 3-142 3-149 3-151 3-186 3-240 3-295 3-304 3-382 3-389 3-552 3-560 3-619 3-635 3-644 3-68 4-112 4-113 4-119 4-136 4-156 4-158 4-181 4-199 4-213 4-418 4-468 5-102 5-158 5-192 5-230 5-233 5-238 5-254 5-265 5-271 5-275 5-285 5-321 5-372 5-378 5-413 5-422 5-436 5-438 5-454 5-50 5-516 5-544 5-596 5-612 5-630 5-635 5-637 5-714 5-73 5-754 5-759 5-772 5-79 5-808 5-813 5-818 5-825 5-831 5-913 5-918 5-922 6-301 6-356 7-163 7-189 7-206 7-228 7-259 7-269 7-306 7-358 7-380 7-381 7-401 7-465 7-547 7-577 7-615 7-624 7-642 7-647 7-672 7-677 7-711 7-720 7-721 8-111 8-114 8-126 8-16 8-167 8-194 8-20 8-21 8-219 8-231 8-235 8-239 8-258 8-267 8-294 8-328 8-338 8-349 8-354 8-367 8-371 8-380 8-382 8-389 8-453 8-455 8-456 8-460 8-463 8-467 8-468 8-501 8-517 8-532 8-553 8-559 8-568 8-575 8-581 8-587 8-604 8-620 8-646 8-665 8-670 8-692 8-729 8-732 8-740 8-757 8-758 8-762 8-775 9-102 9-124 9-219 9-225 9-230 9-257 9-283 9-29 9-301 9-304 9-34 9-40 9-44 9-5 9-59 9-65 9-69 9-8 9-95 @台詞なし acter◆irhnk99gci coobard◆6969yefxi index 『彼女』の呼び声シリーズ ◆5z5maahnq6 ◆6x17cueegc ◆8pqpkzn956 ◆95tgxwtktq ◆csz6g0yp9q ◆dppzdahipc ◆f79w.nqny ◆ga4z.ynmgk ◆mhw4j6jbps ◆mz3g8qnie ◆q0jngalkuk ◆q2xbezj0ge ◆xndlziuark ◆zsicmwdl. 1スレ 2スレ 3スレ 4スレ 5スレ 7スレ 8スレ 9スレ お魚 かおるさとー かおるさとー◆f79w.nqny こたみかん◆8rf3w6pod6 さんじゅ じうご じぇみに。 にっぷし まら文太 アンドリュー家のメイド エロ ソラカラノオクリモノ ツンデレ ネコなカノジョシリーズ バレンタイン ファントム・ペイン ミュウマシリーズ リレー小説 縁シリーズ 球春シリーズ 近親 君の匂いをシリーズ 黒い犬シリーズ 時代物 従姉妹 書く人 小ネタ 人間は難しい 精霊シリーズ 短編 痴女 著作一覧 長編 通りすがり 電波 非エロ 微エロ 不機嫌系無口さんシリーズ 保守ネタ 埋めネタ 未完 無口でツンツンな彼女 無口で甘えん坊な彼女シリーズ 無口スレ住人 矛盾邂逅 幼馴染み 流れss書き◆63.uvvax. 籠城戦

ソラカラノオクリモノ(耕太編1)

「はぁ………」
バスから一人降りた若い男は疲れたようにため息をついた。
今日は12月24日、クリスマス。
もう空は黒く夜になっており、星が輝いている。
バスは街の方向へ独特のエンジン音を響かせながら戻っていき、残されたのは一人の男と、
男と同じように寂しく立っているバス停の看板。
男は更にため息を付いた後、トボトボと街とは反対の暗い夜道を歩き始めた。
「何だってクリスマスの日にバイトやったんだろ、俺………ん?」
ブツブツ呟きながら点々と点いている街灯を頼りに、住んでいるアパートに向かっていると、
男は空からちらちらと降ってくる白い物に気が付いた。
「雪かよ・・・・・・ホワイトクリスマスってか。けっ、喜ぶのはカップルだけじゃねーか」
更に肩を落とした男は、バス停から約5分の道のりを足重く歩く。
思えば、安さに目が眩んで住み始めたアパートだったが、住んでからすぐに安かった理由を
思い知らされた。
バスは1時間に1本で乗り遅れれば講義に遅刻は確定。
近くにコンビニなど便利なものは何も無い。
アパートは2階建てで合計10部屋あるうち、自分も含め5部屋しか住んでない。
しかも基本的にお互い不干渉という感じで、引越しの挨拶をしてもそっけなく今は交流すらない。
「彼女でも居れば少しは違うんだろうけどなぁ………」
もやもや(妄想開始)もやもや
「お・か・え・り〜!」
自分の部屋を空ければミニスカサンタ服を着た可愛い女の子が抱きついてくる。
「もう、遅かったじゃない。待ってたんだよ〜?」
「ゴメンゴメン、バイトが長引いてさ」
「むぅ、まぁいいや。帰ってきてくれたんだし。それより早く早く!もう準備できてるよ!」
「わかったわかった」
彼女に急かされて部屋に入れば、そこには豪華な彼女の手料理がせまいテーブルを埋め尽くし、
まるで早く食べてくれと待ち構えているようだ。
「おぉ〜、すごいな」
「腕によりをかけて作ったから。ね、早く食べよう?」
トテトテとテーブルに向かう彼女の後ろ姿。ミニスカと白いニーソの間の絶対領域。
俺は我慢出来なくなって後ろから彼女を抱きしめて、びっくりする彼女が何か言う前に唇を塞ぐ。
「だ、ダメだよぉ………料理冷めちゃうよぉ………あん」
「ゴメン、もう止められない」
俺は真っ赤なサンタ服に手をかけて………
「あぁ、ダメェ………」
もやもや(妄想終了)もやもや
「………うへ、うへへへ」
ここが車すらあまり通らない人気が全く無い道なのが幸いだろう。
暗い夜道の中、一人怪しく笑いながら歩く男は誰がどう見ても立派な変質者だった。
そんな変質者に強い風が吹きつけ、
「うへへ………っくしょん!」
鼻水を垂らすほど大きなクシャミをして、変質者はやっと現実に戻ってきた。
「チクショー………見も心も寒いぜ」
妄想している間が長かったのか、いつの間にかアパートからさほど離れていない自動販売機の
前まで来ていた。男はポケットからサイフを取り出し、ホット缶コーヒーを買う。
「あ゛〜………生き返る」
男の吐く息が更に白くなって吐き出される。
「クリスマスの日に暖めてくれるのは缶コーヒーのみ………クッソー、やっぱ彼女が欲しいぜ」
缶コーヒーを見つめながら一人呟く男。
俗に言う負け組。危ない人。毒男。シングルベル。痛い人。
しかも完全に作ろうと努力しなかった自分のせいだから救えません。
「うっせー!!」
あら、聞こえてました?
「………なんだか誰かに馬鹿にされてたような幻聴が聞こえたぞ、クソ」
更にイライラし始める男。缶コーヒーの中身を一気に飲み干し
「クリスマスの馬鹿野郎〜!!」

一人身のお約束な台詞と共に缶コーヒーを空に投げつけた。NO、ポイ捨て。
カ〜ン!
「………?」
空から空き缶がぶつかる音がした。おかしい、落ちて音が鳴るには早すぎるし、空から聞こえるなんて。
ここには上に何も無いし、あるのは空から落ちてくる雪のみ。時刻はもう19:00を過ぎて
鳥も飛んでいないはずだ、たぶん・・・・・・。
男が不思議に思い空を見上げると
「?!?!?!?!?!」
目の前に赤い何かが落ちてきた。もちろん、平凡な男には漫画の主人公のような
反射神経など皆無な訳で………
「ぐぇっ!」
潰されたヒキガエルのような情けない声をあげてあっけなくそれに押し潰された。
「いってぇー!な、なんなんだ??」
何かに潰され仰向けで道路に倒れた男は、胸の上に乗っているモノを見た。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・おんにゃのこ?」
錯乱してるのか言葉がおかしい男は放っておいて・・・・・・
男の胸の上に居たのは、年は女子高生ぐらいの赤いサンタ服を着た女の子だった。
身長は男の身長より約頭1個分、大体150センチぐらいだろうか?小柄な感じだった。
お決まりの赤い三角帽子、セミロングぐらいの長さがあるサラサラな銀髪。気を失っているのか、
瞳の色はわからないが、目を閉じていても美人と言わざるを得ない日本人的な整った顔立ち。
柔らかそうな薄い桃色の唇は微かに動き、肌は男が見ても綺麗でスベスベしてそうだ。
服は男用のサンタ服を着せ、更にスカートも追加し、白い手袋に同じく白いブーツ。
素肌が露出してるのは顔の部分だけという、色気など全く無いという程の厚着。
しかし、身長の割には大きく胸の部分が膨らんでいる。
結論。女の子はとても魅力的な美人だった。
カ〜ン!
「あたっ!」
呆然とする男に空から落ちてきた缶コーヒーが直撃した。空き缶はゴミ箱へ捨てましょう。
コロコロと転がる缶コーヒーと女の子を交互に見つめ、男は・・・・・・
「・・・・・・もしかして、この女の子は俺の願いを缶コーヒーが叶えてくれたのか!」
と、トチ狂った事を言い出しやがった。
「・・・・・・んな訳ねーだろ」
右手で誰も居ない空間に突っ込む。・・・・・・虚しい
よく分らない状況だが、男はとりあえず女の子を起こそうと頬・・・・・・は止めて肩を掴んで
「おい、大丈夫か?起きてくれ」
ゆさゆさと揺さぶる。その際、胸が揺れるのに思わず男の目が釘付けになったのは内緒だ。
「まいったな・・・・・・・・どうしよ?」
女の子はなかなか目を覚まさない。辺りを見回しても自動販売機と道路、後は広がる林のみで、
休める場所はどこにもない。
「・・・・・・仕方ない、アパートまで運ぶしかないか」
このまま放って置く訳にもいかないし、男は仕方なく女の子をおんぶして背負った。
力仕事のバイトをしていたおかげか、女の子は意外と軽かった。
「違うぞ、これはこのままここで介抱するより、家が近くだからそこで介抱したほうがいいからだ。
決して連れ込んで変な事する訳じゃないぞ。背中に胸が当たって気持ちいいのもこうしないと
運べないからだ。決して下心は無いんだからな」
何故か口で必死に言い訳をブツブツ喋る男だったが、意外と大きい女の子の胸の感触で、
顔が知らないうちにニヤけていた・・・・・・そこはやはり童貞の男だった。

〜〜〜アパート205号室〜〜〜
「ふぅ〜」
女の子をベットの上にゆっくり寝かせ、コートを壁にかけてあるハンガーにかけ、
インスタントコーヒーを飲みながら男は一息ついていた。
10畳の程度の部屋にキッチンとバストイレが付いた一人暮らしならば充分なスペース。
部屋の真ん中には小さなテーブルと隅にベッド、多少古いタイプのパソコンとTV、あとは本棚と
タンスだけで綺麗に整理されていた。どうやらこの男はあんまり物を置きたくないタイプのようだ。
「・・・・・・で、どうしよう?とりあえず部屋に連れてきちゃったけど、同意も得てない状態で部屋に
連れ込んだらまるで誘拐じゃないか」
まるでもなく誘拐なんですけどね。男はテーブルの上でしばらく頭を抱え込んだ後、女の子を見た。
「・・・・・・・・・」
女の子はまだ目を覚まさない。胸が僅かに上下している。
男はいつの間にか自分でも気が付かないうちに女の子の前に立っていた。
改めて見れば見るほど女の子は綺麗で可愛かった。胸に視線を移せば、これまた男好みな大きさ。
ゴクリ
知らずに男はつばを飲み込み、手が胸へと伸びる。
天使君(止めるんだ!寝ている女の子を襲うなんて事はしちゃダメだ!)
お、天使君登場。男の目の前に手の平ほどの小さな体全体を使って両手を広げて止めようとしている。
悪魔君(ちょっと胸揉むぐらいいいじゃねぇーか、幸い今は寝てるんだから気が付かねぇよ)
今度は悪魔君登場のご様子です。天使君と同じくらいの大きさで男の耳に甘い罠を囁いてます。
天使君(駄目だ!君は犯罪者になんかなりたくないだろう!)
悪魔君(うるせぇーな!バレなきゃ犯罪になんないんだよ!)
あ、両手で頭を抱えながら男が迷ってます。
天使君(君が!泣くまで!殴るのを!止めない!)
悪魔君(俺は人間(善人)を辞めるぞ!ジョ○ョー!)
天使君(オラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!)
悪魔君(無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!)
天使君と悪魔君の壮絶な拳と拳で語る戦いが始まったようです。なにやら途中で不思議な効果音が
文字つきで現れたりとカオスな状況ですね。
あ、決着が付いたようです。天使君が変な効果音と共に吹っ飛ばされました。
悪魔君(へ、へへへ・・・・・・これで邪魔者は消えたぜ、今の内に揉め、揉んじまえ!)
男(そ、そうだよな?介抱してあげてるんだし、寝てる間にちょっと胸ぐらい揉んでもいいよな)
悪魔の囁きに負けた男は手を伸ばそうと顔を上げ、
「・・・・・・・・・?」
女の子が上半身を起こし、初めて見る銀色の瞳で男を見つめながら首をかしげていた。
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・?」
男が呆然として見つめてると、女の子はもう一度首を傾げると、男がやっと動いた。
「うわぁぁぁああああ?!ちょ、ちょっと待て!お願いだから騒がないでくれ!別に何もしてないから!
いや、本当に!お願いだから騒がずに俺の話を聞いてくれ!!」
そのまま2歩程下がり男は土下座しながら一気に喋る。
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
お互いに無言。おそるおそる男が顔を上げて女の子を見ると
「・・・・・・(コクリ」
わかっているのかよくわかっていないのか、どこかぼーっとしたまま頷いた。

「えっと・・・・・・コーヒーでよかったら飲む?」
とりあえず、騒がれて犯罪者になる事を免れた男は、湯気がまだ残ってるコップを指差して女の子に
聞いてみた。
ふるふる
女の子は首を振って拒否する。サラサラと銀色の髪が揺れて、思わず触ってみたくなるほどに綺麗だ。
「じゃ、じゃあお茶は?」
ふるふる
これも拒否。
「う・・・・・・暖かい飲み物はそれぐらいしか・・・・・・あ、もしかして飲みたくない?」
ふるふる
どうやらこれも違うらしい。女の子は表情をあまり変えない上に、喋ってくれないのでなかなか
その意図が分りづらい。
「え?じゃあ・・・・・・冷たいの?」
コクリ
頷いた。暖房を入れてるものの、まだ寒いのに冷たいものが飲みたいなんて不思議な子だな、と男は
思いながらも冷蔵庫を空け、
「う、何もねぇじゃねぇか」
冷蔵庫の中にはキムコしか入っていなかった。
「・・・・・・そうだ、買い物しようと思ったんだけど、カップルばかりで買う気力無くしたんだっけか」
そうなると、水ぐらいしか無い訳なのだが、男はふと思い出したように上部分の冷凍庫を開けた。
「・・・・・・アイスでよけりゃ、食べるか?」
夏に買ってそのまま食わずに冷凍庫に放っておいたカップアイスを取り出して、聞いてみた。
まぁ、冷凍品だし、腐ってたりはしないはずだし腹を壊す事はないだろう。この季節に食べると
別の意味で壊しそうだが。
コクリ
頷いた。マジすか?しかもなんか心なしか目が輝いて嬉しそうに見えるんですが(汗
「じゃあ・・・・・・はい」
スプーンと一緒に女の子に渡すと、さっそく蓋を開けて食べ始めた。しかも幸せそうに。ヤバイ、
何故かこっちが寒くなってきた。男は自分の熱いコーヒーを飲み、
(でも、なんか可愛いな・・・・・・)
まるで子供のように一口食べる度に、幸せそうな顔をする女の子を見て男は思わず見とれる。
(銀髪に銀色の瞳、やっぱ外人?・・・・・・の割には顔立ちは日本人っぽいよなぁ。ハーフ?)
色々考えてみるが、やはり聞かなければそこは分らない。とりあえず男は自己紹介をしてみる事にした。
「とりあえず、自己紹介しとこうか。俺は伊東 耕太(いとう こうた)。君は?」
耕太が自己紹介すると、女の子はスプーンの動きを止め、しばらく何かを考えた後、
スプーンを口に咥えたままサンタ服のお腹に手を突っ込み、何やらごそごそと探し始めた。
「???」
喋って教えてくれれば、と耕太は思いながらも訳が分らず、とりあえず女の子の行動を見守る。
女の子はどうやら目的の物が見つかったらしく、女の子はサンタ服から引きずり出すようにして
白い大きな袋を出した。
「え?ちょ、ちょっと待って?どこにそんなもの隠してたの?!」
明らかにおかしい。白い袋は少ししか物が入ってないようだが、もっと詰めればまるで本物のサンタが
背負ってるぐらいの大きさになりそうなほど大きな袋だった。間違いなくそんなのを服の腹の中に
入れてたら妊婦ぐらいの腹の大きさになり、ここに運ぶ時に気が付くはずだ。
女の子は一旦手を止めて耕太を見たが、首を傾げると次に袋の中に右手を入れてごそごそ探し始めた。
「て、手品??」
前にTVで外人の手品師がすごい手品をしていたのを見たし、とりあえず耕太は手品だと思いこむ事にした。
やがて白い袋から女の子が右手を引き抜くと、その手にスケッチブックとペンが握られていた。
耕太はますます訳が分らなくなった。なぜ名前を聞くのにそんなものが出てくるのだ?
女の子は訳が分らない耕太を放っておいて、自分の作業を続ける。表紙をめくり、白い画用紙に
なにやら書き始める。

カキカキ・・・・・・
すぐに書き終えた女の子は、画用紙に書いた二文字の漢字を耕太に見せた。
「・・・・・・小雪?」
コクン。
「えっと、君の名前?」
コクン。
どうやら女の子の名前は小雪と言うらしい。なんで名前をわざわざ書いた教えたのか疑問に思ったが、
耕太はすぐにある可能性に気が付いた。
「・・・・・・もしかして、喋れないの?」
コクン。
なるほど、だからさっきから頷いたり首を振ったりしか出来なかったのか。
小雪はスケッチブックを置いて、アイスをまた食べ始める。
とりあえず耕太は小雪が食べ終わるのを待つことにした。
やがて小雪はアイスを食べ終えると、律儀にきっちりと蓋を閉め、その上にスプーンを置いて
ペコリと耕太に頭を下げた。
(ごちそうさま、って事かな?)
「いや、こんなものしかなくて悪いね」
ふるふる。
(クソ、可愛いじゃねーか。・・・・・・にしても、どう説明したもんか?)
君は空から落ちてきて俺とぶつかり、気を失ってきたからとりあえず俺の部屋に運んだんだ。
これでは完全に耕太が痛い人だ。しかし、これしか説明しようが無い。
とりあえず、なんで暗い夜道のなか、一人でサンタ服を着ていたのか聞いてみるか?
新手の詐欺の可能性もあるかもしれないし、ある程度警戒しておくべきか・・・・・・?
と、耕太が色々と頭を悩ませていると、ふと服をくいくいと引っ張られた。
見ると小雪がいつの間にか耕太の隣まで四つん這いで移動して服を引っ張っている。
「な、なに?」
四つん這いなので小雪の胸が寄せられ、更に大きさを増した胸に思わず目が向いてしまう
耕太がどもりながら聞く。小雪の服装が露出の高いものだったらさぞ絶景だっただろう。
カキカキ・・・・・・
『こーたは私を助けてくれた上に、アイスまでご馳走してくれたいい人。ありがとう』
小雪は微笑む。
「・・・・・・どういたしまして」
(その殺人的な笑顔止めてくれ、理性が!)
カキカキ・・・・・・
『私、これからお仕事にいかなきゃいけないんです。それでもし、こーたがよければ私のお仕事を
手伝ってくれませんか?』
「お仕事?」
(な、何の仕事だ?まさかそうやって詐欺に?にしても、書く姿も可愛いじゃねーか・・・・・・

カキカキ・・・・・・
『子供にプレゼントを渡すお仕事です。私、仕事するのが遅くて、このままだと時間内に配る事が
出来ないんです・・・・・・』
しょぼん、と肩を落とす小雪。
「で、でも、俺そんな仕事した事無いし・・・・・・」
(だーーー!!仕草がいちいち可愛い過ぎるぞコンチクショー!!)
カキカキ・・・・・・
『ダメ、ですか?』
スケッチブックを両手で持ち、恥ずかしそうに口元を隠しながら上目使いで耕太を見上げる小雪。
「うぅっ!」
(落ち着け、落ち着け俺!)
もはや耕太の心は小雪に関する警戒心はボロボロに崩されていく。
「ちょ、ちょっと考えさせてくれ・・・・・・」
とりあえず、自分のコップと小雪の食べていたアイスを片付けようして立ち上がろうとする耕太。
(と、とりあえず、もう一度よく考えよう。彼女は詐欺をするような人間じゃなさそうだし、
そこは信用するとしても、引き受けて失望させるぐらいなら最初から断った方が・・・・・・)
しかし、耕太の思考はそこで小雪の行動に中断された。
小雪はギュッと耕太の服を掴み、上目遣いのまま喋れない口で何かを伝えようと必死で動き、
銀色の不思議な瞳は不安げに揺れながらも耕太を見つめ、やがて小雪は顔を伏せた。
完全にトドメだった。耕太だって女友達と話した事はもちろんあるが、今のは今まで
経験した事のない感情が爆発している。
(これが萌えというやつですか?!先生!!)
「任せろ!俺が手伝ってやる!」
口が勝手に動いていた。もう耕太の心には小雪の警戒心は全くなく、可愛い小雪の為に
手伝ってあげようとしか考えられなかった。
耕太の言葉に小雪は最初に驚き、そして笑顔で抱きついた。
「HAHAHAHAHA!任せなさい!!」
男は単純なものである・・・・・・
「それで、具体的にどうすればいいんだ?」
耕太が小雪に仕事の内容を聞くと、小雪はまた例の白い袋に右手を突っ込んでごそごそし始めた。
こうして二人して立つと、小雪の頭が耕太の胸の部分にあたる。やはり大人っぽい顔立ちにしては
低めの身長で、ますます可愛い印象の方が強くなる。
そんな事を耕太が思っていると、白い袋からまた何かが取り出された。
「サンタ服・・・・・・」
一目でサンタ服と分る赤い衣装は、きっちりと折りたたまれたまま小雪の右手に握られていた。
しかも、白い手袋にブーツ、お決まりの赤い三角帽子、更には白いヒゲ付きで。
「・・・・・・突っ込んだら負けか?」
小雪は不思議そうに首を傾げるだけなので、耕太はもう気にしない事にした。
(まさか21歳にしてサンタのコスプレするとは思ってもいなかったぜ・・・・・・)
とりあえず、サンタ服を今着ている服の上から着込む。大き目のサイズなのでコートみたいな
感覚で着ると、不思議な事にジャストフィットだ。
カキカキ・・・・・・
『似合ってます』
「・・・・・・ありがとう」
乗りかかった船だ、耕太は少し投げやり気味で答えた。

「ところで、どうやって配りまわるんだ?自慢じゃないが、車の免許は持ってるが貧乏な大学生の俺は
車なんて物を持ってないぞ?・・・・・・まさか、この格好のままバスに乗ったりして移動するんじゃないよな?」
ここは街外れだ。徒歩だと街まで時間は掛かるし、さすがにこの格好でバスには乗りたくない。
小雪は大丈夫、と安心させるように微笑んだ後、窓を開けてポケットからホイッスルみたいな物を
取り出し、勢い良く吹いた。
ピィーーーー・・・・・・
音は思ったよりも大きくなかったが、雪の振る夜空に響くように響き渡った。
相変わらず耕太は小雪が何をしようとしてるかが分らない。
(なんで笛を吹く??本当に小雪がしようとしている事がわからん)
何はともあれ小雪のお仕事の手伝いなので、耕太は意味が分らなくても手伝いが必要な部分が
来るまでは小雪に従うしかない。
笛を吹いて10秒ほどが経った頃だろうか?やがて耕太の耳に何かが聞こえてきた。
「・・・・・・鈴の音?」
シャンシャン・・・・・・
鈴の音はだんだんはっきりと聞こえてきた。不思議に思った耕太は小雪の隣まで来て彼女と同じ
方向を見て、
「し、鹿が飛んでるぅ?!」
信じられない事に耕太の目には2匹の鹿がこちらに向かって見えない地面を走るようにして
飛んでいた。鈴の音も鹿が近づくに連れて大きくなる。
カキカキ・・・・・・
『鹿じゃないですよ、トナカイのトナとカイです』
「いや、トナカイなんて見たことないし。・・・・・・てか、名前にネーミングセンスを感じないんだが」
やがて、しk・・・・・・じゃない、トナカイは窓のすぐ傍で空中のまま止まった。良く見ればトナカイの
後ろには木製のソリが有り、手綱と共に繋がれている。
「・・・・・・これじゃ、まんまサンタじゃねーか」
耕太は理解が追いつかず、ぼーぜんとしたまま誰とも無く呟く。
カキカキ・・・・・・
『はい、私はサンタクロースなので子供にプレゼントを配るのがお仕事です。こーたにはソリの
操縦と、私と一緒にプレゼントを配るお手伝いをしてくれませんか?』
「マジっすか・・・・・・」
未だにぼーぜんとする耕太を置いて、小雪は白い袋を持ってソリに乗り込むと、耕太の腕を
クイクイ引っ張る。
「・・・・・・えぇい!もう何でも来いや!」
どうやら理解する前に開き直ったご様子。意を決して耕太はソリに乗り込んだ。
(触れる上にマジで浮いてるよ・・・・・・。サンタって本当に居たのか。しかもこんな美少女が・・・・・・)
ソリは二人座ればもう座れない横幅で、後ろには荷物を載せる空きがある。ソリにはクリスマスらしい
装飾が施されている。よく絵で見かけるタイプの典型的なサンタのソリだ。
耕太は右側に、小雪は左側に座り、手綱を小雪から手渡される。
カキカキカキカキ・・・・・・
『操縦は簡単です。手綱で叩けば前に進みます。左右に曲がるにはその方向に手綱を引っ張って
下さい。上昇は足で1回だけソリをトナとカイが聞こえるように叩いてください。下降は2回です。
止まる時は手綱を自分の方へ引っ張って下さい。』
「・・・・・・OK、覚えた。で、どこに行けばいいんだ?」
小雪がソリの前方にある四角い物を指差す。
「って、カーナビかよ?!ソリにカーナビなんで無駄にハイテクじゃねーか!・・・・・・なんだ、
この右下にある50って数字は?」
ソリには違和感バリバリのカーナビは、目的地らしき場所を矢印で表示している。ところで、
電源はどうなっているんだろうか?
カキカキ・・・・・・
『最近の科学はすごい便利ですね。助かります。右下の数字はプレゼントを渡す子供の数です』
耕太は腕時計を見てみる。時刻は20:54。
「・・・・・・一応聞くが、何時までに配り終えなきゃいけないんだ?」
カキカキ・・・・・・
『今日の24時までです』
「あと3時間しか無いじゃねーか?!あぁもう!行くぞ!!」
耕太は手綱を振って空へと飛び出した。

「おおおおおぉ!すげーー!!」
耕太は思わず歓声をあげる。
誰もが抱いてたであろう「空を飛ぶ」という行為を、ソリとはいえ体験しているのだから
それも仕方が無いだろう。
風を切り、どんどん加速していく。試しに履いたブーツで1回ソリを叩くと、トナとカイは
まるで坂道を駆け上がるかのように力強く、更に空へと近づいた。
シャンシャンシャンシャン・・・・・・
(まるで夢みたいだな!サンタ服着て、更にソリで空飛ぶなんてマジでサンタになった気分だぜ!
しかも、となりには美少女ま・・・・・・あれ?)
ふと、耕太が隣の小雪を見ると、
「・・・・・・(ブルブル」
まるで初めての面接で緊張してしまい、ガチガチに固まってしまったように座っている小雪の姿が。
いつの間にか右手で耕太の服の端っこを掴み、目をぎゅっと閉じて小さく震えていた。
(何だ、寒いのか?・・・・・・いや、この時期に嬉しそうにアイスを食う小雪が寒がる訳無いよなぁ?)
耕太はチラチラと小雪を見るが、小雪は目を閉じたままで全く気が付いていない。
(そういえば・・・・・・こんな寒空の中、風を受けてるのに全然寒くないな、俺?)
確かに寒い風を感じてるのに、体は全然寒くない。反対に暑過ぎでもなく、ちょうどいい感じだ。
(まぁ、それはいいや。とりあえず、寒い以外の理由で震えるのって何だ?)
ふと、景色を見回してみると、もう街のすぐ傍まで飛んでいた事に気が付いた。時計を見ると、
まだ2分しか経っていない。すごい速さだ。
足元にはクリスマスでいつもより一層光り輝く街のネオンがはっきりと見えてきた。
(速っ!もうこんなところまで着たのか。にしても、こんな高さから見る街の明かりって綺麗だな〜。
・・・・・・・・・・・・あ、もしかして)
「・・・・・・小雪、もしかして、高いの苦手?」
耕太が聞いてみると、小雪はビクッと大きく震え、やがて恥ずかしそうにコクリと頷いた。
どうやら図星だったようだ。
「・・・・・・ぷ、あははは!」
耕太は思わず笑い出してしまった。小雪はやっと目を開け、「そんなに笑わなくても」と
ちょっと拗ねながら非難めいた目で耕太を見上げた。
「ゴメンゴメン。馬鹿にした訳じゃないんだ。でも、怖かったらそんな服の端を摑むんじゃなくて
俺に体に摑まったんだっていいんだぞ?」
もちろん冗談だ。しかし、小雪は冗談をまともに受けとるほどの素直だった。
ピト・・・ギュ
(おおおおおおぉ?!)
小雪は耕太に寄り添って、横から両手で抱き締める様にして摑まった。自然と小雪の胸が
耕太の脇腹に押し付けられる。
(サンタってのは全員こんな積極的なのか?!こっちが恥ずかしくなってくるじゃないか・・・・・・
今更冗談だから離れてくれなんて言えないし・・・・・・それにしても、胸、柔らかいなぁ・・・・・・)
いろんな意味で意識が飛びそうな耕太。とにかく、意識が飛ばないように話しかけてみる。
「も、もう怖くないか?」
コクリ
しっかり摑むものが出来て安心したのか、震えは止まって目を開けて前を見ている。
(それにしても、高所恐怖症のサンタか。それで俺に手伝いをお願いしてきた訳ね。
目を開けられないからカーナビも見れない訳だ。でも、それなら低空で・・・・・・)
「・・・・・・あ。」
「・・・・・・?」

突然、耕太が素っ頓狂な声を上げ、小雪が何事かと耕太を見上げた。
「い、いや、何でもない。何でもないぞ?」
明らかに何でもない態度でどもりながら答える耕太。
(ま、まさか小雪が低空で飛んでいた所、偶然にも俺の投げた缶コーヒーが当たって・・・・・・
いや、でもまさかそんな訳・・・・・・でも、そうすると空から落ちてきた理由が一致する訳で・・・・・・)
まさかと思いながらも耕太はおそるおそる聞いてみた。
「と、ところで、何で小雪はあんな所で気を失ってたんだ?」
小雪は少し考え、スケッチブックを耕太の膝の上に置いて書き始める。
カキカキカキカキ・・・・・・
『高いのが怖かったので、低く飛んでいたら突然何かが飛んできて、私の頭にぶつかって来たんです。
それでバランスを失ってソリから落ちちゃったんです。後はこーたのご存知の通りです。』
耕太の背中に暑くない筈なのにダラダラと冷や汗が出てくる。予想的中。
カキカキ・・・・・・
『ご迷惑をおかけしたのに、こうやってお手伝いもしてもらって、本当に感謝してます』
ぺこり、と小雪は頭を下げる。
(言えない・・・・・・その原因を作った張本人が俺だなんて)
「・・・・・・いや、気にしないでくれ。・・・・・・・・・気を失わせたのは俺のせいだし(ボソリ」
耕太の最後の呟きに小雪は聞き取れず、首を傾げた。耕太は慌てて話題を逸らす為、
カーナビを指差して早口にまくし立てた。
「ほ、ほら!1件目に着いたみたいだぜ!あれじゃないか?!」
カーナビの画面に表示された地図が、目的地と思われる場所で点滅している。そちらに目を向けると
そこには住宅街にある2階建てのごく普通の家が見えた。
「なぁ、どうやって入るんだ?」
耕太が聞くと、小雪は2回のベランダを指差した。
「・・・・・・まぁ、今時の家に煙突なんてないしな」
耕太は手綱を軽く引っ張りながら、トナとカイのスピードを落としてベランダの横で止めた。
「ほら」
耕太は先にベランダに降りて、小雪に手を差し伸べる。小雪は耕太の手を摑んでベランダに下りると、
微笑んで頭を下げた。
「ところでさ・・・・・・」
「・・・・・・?」
「俺たち、かなり目立ってないか?トナカイとソリが飛んでるのを見られたらかなりの大騒ぎになると
思うんだが・・・・・・」
耕太が疑問に思ったことを口にした。
カキカキ・・・・・・
『大丈夫です。そのサンタ服は特別で、サンタクロースを信じている小さな子供達にしか
見えないんです』
「と、言う事は、そのソリも同じ?」
コクリ
(まるでご都合主義みたいだな・・・・・・。まぁ、大騒ぎにならないだけマシか)
「じゃ、さっさとプレゼント渡すか。時間も無いし・・・・・・って、やっぱり鍵かかってるじゃん」
耕太がガラス窓を開けようとして手を伸ばしたが、やはり2階とはいえしっかりと戸締りを
していて、開かない。

「どーするんだ?」
耕太が聞くと、小雪は窓の内側にある鍵に向けて手をかざした。すると、
カチャ
鍵がひとりでに動いて、小雪たちを受け入れるように窓が開いた。
「・・・・・・サンタって、すごいな」
耕太は呆れ半分、感心半分で言うと、小雪はちょっとだけ得意げに胸を張った。
窓からカーテンをくぐって中に入ると、そこはちょうど子供部屋らしく、ベッドには
小学校低学年ぐらいの男の子が寝ている。
足音を立てないようにして男の子の近くに寄ると、小雪はあの不可思議な白い袋に手を突っ込んで
またなにやらごそごそし始めた。3秒ほど時間をかけて、目的の物を取り出した。
「・・・・・・戦隊物のロボット?」
白い袋から出てきた物は、日曜日とかにやっている子供向けの番組に出てくる戦隊物のロボットが
白いテープで飾られて、白いメッセージカードが添えられていた。それには、
『メリークリスマス  サンタクロースより』
と、シンプルに2行で書かれていた。
小雪がそっと男の子の枕元に置こうとすると、
「・・・・・・サンタさん?」
男の子の目が開いて俺達を見つめた。
「げ?!」
マズイ、騒がれる!と、耕太は思わずパニックになりかけたが、小雪は冷静だった。
口に人指差しをあて、しー、と子供に合図し、ロボットを渡してあげた。
子供は嬉しそうにそれを受け取り、抱き締めた。小雪も嬉しそうに微笑んで子供の頭を軽く撫でる。
それを見た耕太は、思わず見とれてしまう。
(ヤベェ・・・・・・本当に惚れちまったかも)
自分が居て、隣には小雪が腕の中で小さな子供を抱いて・・・・・・さっきと同じように優しく微笑みながら
幸せに過ごす日々・・・・・・
耕太は出会って数時間しか経ってないはずなのに、小雪と過ごす日々を想像してしまった。
「サンタさん、ありが・・・とう・・・・・・すぅ」
やがて、男の子は小雪にお礼を言い終えると同時に、目を閉じて眠ってしまった。きっと小雪が
さっきのようにサンタの力(?)で寝かしたのだろう。
小雪は起こさないようにそっと男の子にふとんを掛けなおし、立ち上がって耕太に
「1件目、終了です」と教えるように微笑んだ。
また起こさないようにそっと部屋からベランダに出た二人はしっかりと窓を閉め、ソリに乗り込んだ。
「1件目終了、か・・・・・・」
耕太は次の目的を確かめる為にカーナビを見ると、右下の数字が1減って49になっていた。
「よし、この調子でどんどん行こうか!しっかり摑まってろよ!」
コクリ、と小雪は頷いて耕太に摑まり、ソリはまた空へと鈴の音を鳴らしながら飛び出した。
次の日、男の子はサンタは夫婦だったと親に言ったトカ、言わなかったトカ。
それはまた別のお話である。


次話
作者さんじゅ
2008年01月20日(日) 21:12:26 Modified by n18_168




スマートフォン版で見る

×

この広告は60日間更新がないwikiに表示されております。