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ネコなカノジョの観察日記02

僕は綾の事がよく判らない、って前に書いたけど、一つだけ確信を持って言えることがある。

それは、綾はものすごく食べる事が大好きな、食いしん坊だってこと。
「…………………………(はむはむはむはむはむはむ)」
……いやこうして、無心にサンドイッチを頬張る綾の姿を見れば、誰だって分かるだろうけどね?

今は昼休み。
天気もいいので、僕らは屋上に出てお昼にすることにした。
「今日は、蒸し焼きササミと卵の親子サンドにしてみたんだ。おいしい?」
両手で持ったサンドイッチから一時も目を離さぬまま、綾はこっくりと頷く。
そしてまた一口頬張ると、無心ではむはむはむはむはむとサンドイッチを味わう。
いやはや、こうして一心不乱に食べてもらえると、作った方としても嬉しいというもの。
綾と僕はお隣さん同士だって言ったと思うけど、双方とも両親は共働きで、自然と僕はおさんどんに
慣れ親しんでいき、今では綾のお弁当も僕が担当するような次第。
放任主義の親の元で、子供に自発的な責任感が生まれたケースと、そのまま奔放に育ったケース、
と言うわけらしい。
ん? そういう情況なら、普通は女の子の方が家事に目覚めていくものじゃないかって?
それに対する僕の反論は二つ。
綾にそんな常識は通用しないってことと、そんな疑問は僕はもう5年は昔に通過済みってこと。
まぁアレで綾も意外と器用だから、やればできるんだろうけど……とにかく気まぐれで飽きっぽいからね。
ゆで卵が茹で上がるまでの時間もじっとしてられなかった実績には、とりあえず僕としては嘆息する他ない。
水筒に用意してあったお茶をカップに注いで綾の傍に置くと、僕は自分の分のサンドイッチにかじりつく。
……うん、上出来。でももうちょっと塩が濃い目でもよかったかな。蒸し焼きチキンのさっぱりさを
生かそうとしたんだけど、卵と野菜のバランスに少し負け気味だ。あ、そうだね、味付けよりも、
盛り付けのバランスで調整してもいいかもしれない。
そんなことを考えつつふと見ると、綾の傍にあったカップは、既に空になっている。
僕はサンドイッチを口にくわえつつ、綾のカップにお代わりを注ぐ。
と、注ぎ終わったのを待ち構えたかのようにカップは素早くかっさらわれ、綾はくーーーーーーっと
それを一気に飲み干す。そしてカップは再び、元の位置に置かれた。
僕は一つ苦笑いしつつ、カップにお代わりを注ぐ。
傍目には随分と綾が傍若無人のように見えるらしいけど、僕としてはまんざらでもない。
だって、こうした食事風景は、綾が自発的に一所に長時間居座る数少ないケースだし。
あの気まぐれで移り気な綾がこうして夢中になってくれてるっていうのも、食事提供者としては
わりと悪くない気分だったり。
くちさがない友人などは、この光景を「うまく餌付けしてるな」と評する。
餌付け……あまりにもぴったりな表現に、僕としては苦笑いする他なかった。
そのあとに続いた「それともお前が調教されてんのかな」には、反論の言葉も見つからず憮然とする
他なかったけど。
それにしても、と僕はバスケットに目を落とす。
そこそこ大きなそのバスケットに詰め込まれたサンドイッチは、既に三分の一が消費されている。
ちなみに、僕が消費したのは、今もまだ口にくわえてるこの一切れのみ。
綾の食べっぷりは本当に見ていて気持ちがいいけど、平均的な女の子の食事量は大きく上回っている。
そのくせ太らないどころか、どっちかといえばスレンダーなままって言うのは、やっぱり食べた量を
上回る運動量のおかげだろう。
……うん、感慨にふけってる場合じゃないね。ペースアップしないと、僕の分まで食べられる。


「ごちそうさま」
「お粗末さま」
いつも無口な綾も、「いただきます」と「ごちそうさま」はきちんと両手を合わせて言う。
うん、ここだけは食事提供者として、きちんと躾させてもらった。さすがの綾も、食事を前にして命じられれば
従わざるをえないらしい。いや、別に綾の事を何でも縛ろうって言うつもりは無いけど、ここだけはケジメとしてね。
……これも餌付けって言われる所以かな。
そんな感じで昼食終了。
ハイペースなままでバスケットを侵食していく綾に抵抗し、なんとか自分の分は確保できた。
それでも確実に、綾は僕よりも食べてるけど。
「今日もいい食べっぷりだったね」
「ん」
一般論で言えば女の子に振るような話題じゃないけど、まぁそこはそれ。相手は綾だし。
綾も本当に本気で気にしてないし。
「大好き」
…………は?!
な、な、なにを唐突に?!
慌てふためく僕をよそに、綾は無表情のままでぼそりと続ける。
「ハルのご飯」
あ、そー言う事……「僕の作るご飯は大好きだから、いくらでも食べられちゃう」と、そういう文脈らしい。
なんというベタなラブコメ的誤解を生む発言。
一瞬で僕に混乱と肩透かしを味あわせてくれた綾は、しかし僕のことになんか頓着せずにくぁぁぁぁっと、
やはり一般論で言えば女の子としてあるまじき大あくびを隠しもせずにすると、そのままこてんと横になる。
「綾……?」
見れば……すでに寝息を立てている。
「………………………」
食べ放題に食べて、眠くなったからすぐに寝て……相変わらずフリーダムだな、綾は!
「まったく……こんなところで寝ると風邪引くよ?」
僕は苦笑いを一つこぼすと、ブレザーを脱いで綾にかけてやり、ランチボックスを片付け始める。


そんないつもの、僕と綾の昼下がり。

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作者 5-321
2008年09月07日(日) 21:26:49 Modified by n18_168




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