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不機嫌な彼女1話目

「……なあ、おい」
「…………」
「いい加減に、機嫌直してくれよー」
「…………」
「お前に言えないようなことは、ほんっとうに、なにひとつ、してないんだってば」
「…………」

もうかれこれ二時間以上、俺と皐月は延々とこんな会話を繰り返している。
いや、「会話」という表現は正しくないな。
喋っているのは俺だけで、どんなになだめてもすかしても、皐月はうんともすんとも応えない。
もともと皐月はかなり無口なほうだ。一学期を終えて、皐月と一度も口を利いたことがない、なんてクラスメイトはざらにいる。
それに加えて皐月は、悲しんだり怒ったり――つまり感情が昂ぶると、無口に拍車がかかるところがある。
今がまさにそれだった。


皐月と俺のこの状態は、今朝から始まっていた。
夏休み真ん中の登校日。
うだるような暑さの下駄箱で、欠伸まじりにだらだらと靴を履き替えている俺の後ろに、いつの間にか皐月が立っていた。
「……昨日、見た」
背後でぼそりと呟かれた声で、俺は初めてその存在に気づいた。
慌てて振り返ると、皐月は無表情で、じっと俺を見ている。
「お、おおお……っ、……おはよう、皐月」
動揺を隠せない俺の挨拶を無視して、皐月は自分の下駄箱にすたすたと向かい、靴を履き替え始める。
俺は深呼吸をひとつして、跳ね上がった鼓動を落ち着けながら皐月に聞いた。
「朝からあんまビビらせんなよ……。……で、何を見たって?」
皐月は黙って、すい、と腕を上げた。
細くて白い人差し指がゆるりと伸ばされて、ある一点をぴたりと指し示す。
その方向を目で追って、俺は凍りついた。
そこにあったのはひとりの女子生徒の姿で――俺は確かに昨日の日曜日、彼女と一緒に買い物に出かけていたのだ。


全校集会が終わり、体育館から教室への移動の間も、皐月は一言も口を利いていない様子だった。
たまに周囲の女子が何かを話しかけているみたいだが、頷いたり、首を横に振ったりで短く返している。
ホームルームも終わり下校する時になっても皐月の様子は何も変わらない。
俺と皐月はいつも一緒に帰ることにしていたし、放課後はいつも皐月の家で数時間過ごすことにしていたから、
俺はひたすら皐月の機嫌を取りながら、彼女の後をついていった。
皐月が母親とふたりで住んでいるマンションは、学校から歩いて30分程度の場所にある。
玄関前までたどりついたところで、皐月は鍵穴に鍵を差し込みながら、ちらりと俺の方を振り返った。
「……今日は帰ったほうがいいか?」
どうしたものかと尋ねる俺に皐月は何も答えず、けれど玄関を開け放したままで自分が先に部屋の中へ入った。
あがっていってかまわない、ということなんだろう。
皐月の家は母子家庭で、病院勤務のお母さんは夜中まで帰らない。
家で独りで過ごす時間を皐月が好んでいないことは、これまでの付き合いでわかっていた。
だからと言って、今のこの状態でふたりきりで対峙して、一体何がどうなるんだろう――。
俺の中でかなりの不安が渦巻いてはいたが、結局は皐月を放っておけなくて、俺は彼女の後に続いて部屋に入った。


そして結局、現在に至るまで、状況は膠着状態のまま。
時間の経過も今日はやけにゆっくりと、重いものに感じる。
絨毯敷きの皐月の部屋で、扉を背にしてぺたりと正座をしている無表情の皐月。
肩につくあたりで切り揃えられた黒い髪の毛先まで、さっきから微動だにしない。
それに向かい合って、ずーっと一人で皐月に話しかけ続けている俺。
「あーーーーーっ、もう、面倒くせぇ!」
行き詰った沈黙が鬱陶しくて、大声をあげながら背中を後ろに倒し、床に仰向けに寝転がった。
「もうさぁ、そうやってむくれてればいいじゃん。いつまでも」
元々は自分の行動が原因であるにも関わらず、俺は相当に不貞腐れていた。
吐き捨てるような言い方をして、意味もなく天井を見上げる。
――だけど本当に皐月に言えないようなことは何もしてないんだ俺は。
抑揚のない声で独り言のように呟く。
微かな物音がして、皐月が立ち上がったのがわかった。

「…………」
仰向けにだらしなく伸びている俺の顔を、皐月が見下ろしてくる。
唇は相変わらずひきむすばれて、黙ったまま。
俺の必死の弁明に何の言葉も返してくれず、ただ黙って怒りの表明だけをしてくる皐月に、俺はなんだか段々と苛立ってきた。
皐月同様に唇を固く結んで黙ったまま、彼女の顔をじっと見て――
それから俺は徐に、皐月の足首を、ぐっと掴んだ。
「…………!」
驚いて身体を強張らせる彼女の反応を無視して、俺は上体を起こし、皐月の足首を力いっぱい引っ張る。
「……ゃっ……!」
バランスを崩して俺の目の前に倒れこんだ皐月は、さすがに小さな悲鳴を漏らした。
俺は皐月の足首から手を離すと、彼女の上半身に圧し掛かる。二人でもつれるように床に倒れこんだ。
皐月の両肩に両手を置いて力をこめ、彼女の背中を床に押しつける。
皐月は目をまんまるく見開いて、俺の顔を見上げている。
「……あんまり、意地張ってんなよ」
自分でも驚くほど、低く暗い声が出た。皐月の眉が、僅かに歪む。
「俺とあいつは何にもないし、俺が好きなのは皐月だけだって――何回、口で言っても、わかってくれねぇんだったら」
ふい、と顔を逸らそうとする皐月の顎を、片方の手で掴み、無理やりに上を向けさせる。
そうして俺は、皐月の唇を強引に奪った。
「……っ…………!」
皐月の肩がびくっと奮える。
細い身体が抵抗するように跳ねるが、俺は体重をかけてその動きを抑える。
ぶつけるように押し当てた唇を皐月の唇にこすりつけ、上と下の唇をそれぞれ食むように貪る。
閉じられた唇の僅かな境界から舌をこじ入れ、無理やりに隙間を押し広げ、乱暴な動きで皐月の歯茎と歯列を何度も刺激する。
「……ふ、ぁっ…………!」
俺の強引さに押し切られた形で皐月の唇が開き、溜め息のような声が漏れた。
やっと聞こえた皐月の声が嬉しかったのか、こんな形でしか声を聞かせてくれない皐月に腹が立ったのか、
俺は自分でもわからないまま、皐月の顎を掴んでいた手を離し、その手を皐月の胸元へ滑らせていった。


次話
作者 1-32
2007年12月12日(水) 09:32:07 Modified by n18_168




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