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無口でシャイな彼女

「ねぇやっぱり学校でももっと喋った方がいいよ…」
「……」
僕が言っても目の前にいる少女――沢渡朝妃は口を閉ざしていた。
ここは彼女の部屋、幼なじみの僕には慣れ親しんだ部屋だ。
恥ずかしがり屋の朝妃は人前で滅多に喋らない。僕は幼なじみだから顔を見れば朝妃の言いたいことは分かるけど…
そのせいで学校だと僕は朝妃の通訳さんみたいになっている。でも僕だって喋るのはあんまり得意じゃない。だから少しは自分の口で喋って欲しいんだ。
それに僕は知ってるよ。
本当は朝妃がよく喋ることを。
徐に朝妃は机から狼のパペットを取り出すとそれを左手にはめた。

『人前で話すなんて…そんな恥ずかしいこと出来るかよ』
狼のパペットが喋った。端から見たらそう勘違いするだろう。初めて聞いた時は僕だってそう思った。
もちろん物が喋る訳がない。喋ったのは朝妃だ。
朝妃の秘密、それは腹話術がとっても上手いということ。本当の朝妃の声は殆ど聞いたことがないけれど、今の狼の声と違うことぐらい分かる。
低い唸るような男声はとても朝妃が出しているとは思えない。
キャラも全然違うし本当に狼というもう一つの人格があるかのようだった。
「でもオオカミさん、僕だって話すのは得意じゃないんだよ」
あまりにも朝妃が喋っているとは思えないから僕は彼をオオカミさんと呼んでいる。
目の前に朝妃がいるというのに僕は彼女の左手に向かって話しかけている、なんだか不思議だけど。
『彼氏たるもの彼女のために尽くすのが筋だろ。違うか?』
そう僕と朝妃は付き合っている。いや、ちゃんと告白したわけじゃないんだけどね。昔から一緒にいるし、お互い好き合っているから世の中的には付き合っていることになるのかな。
「確かにそうだけど…」
一体左手の五本の指をどう動かしているんだろう?オオカミさんは生きているようにしか見えない。
『全く煮え切らない男だな貴様は。だからいまだにキスから先に進まねぇんだよ』
「ちょっ…オオカミさん!それは朝妃と二人で決めたんだから」
実際喋っているのは朝妃なんだけど、面と向かって言われると恥ずかしい。事実なだけに余計にね。
そりゃあ僕だって朝妃とあんなことやこんなことをしたいけどお互い初めてだから決心がついたらって二人で決めたんだ。
大体手を繋ぐ時にお互い顔が真っ赤なるのにキス以上のことなんて…
考えただけで顔が赤くなっちゃうよ…



『もういっそのこと付き合っていると公言してしまえ』
「えぇー!さすがにそれはマズいよ。先生に怒られるよ」
それにそんな恥ずかしいこと出来るわけないし…
『別に大丈夫だろ。ほら貴様の先輩とやらに学校中に知れ渡っている仲睦まじいカップルがいるんだろ?』
僕の頭にポニーテールが印象的な美しい女性と嫌みのない笑顔の男性がよぎった。
確かにそうだ、僕達が通う高校にいる先輩達は学校公認ともいえるカップルだ。いつも一緒にいて二人は誰が見ても幸せそうに見える。
だからといって僕には二人がバカップルに見えない。お互いが深い絆で結ばれている気がするんだ。
僕と朝妃もああいう風になれるといいな、なんてね。
『ともかくさっさバラしちまいな。あの学校なら大丈夫だろうよ』
どうやらオオカミさんは僕達の関係を公言して欲しいらしい。
ん?あれ、待てよ。
別に朝妃は二重人格者ではない。オオカミさんが言うことは朝妃が言っているのと同じだ。
僕はオオカミさんから目を離すと朝妃の方に向き直った。
「オオカミさんじゃなくて朝妃に聞くよ?朝妃は周りのみんなに言いたいの?」
「………」
しばしの沈黙。すると朝妃は左手からオオカミさんを外した。
「……ぅん…」
朝妃は顔を赤くしながら今さっきまでオオカミさんの声を出していたとは思えないほど、か細く消え入るような声で朝妃は言った。
なんでそう思ったのか、顔色からは伺えない。
「う〜ん、わかったよ。朝妃がそこまで言うんだったら…」
問題はどうやって暴露するかだけどそれはまた後で考えよう。
ちょいちょいと顔を赤くしたまま朝妃が手招きをする。

ゴツンッ

だんだん朝妃の顔が近づいてきて…と思った瞬間何を思ったのか朝妃はおでこをぶつけてきた。
「あ、あさひ!?」
「…ご、ごめんね」
赤面したまま今にも泣きそうな顔で朝妃が謝ってくる。
「一体どうしたの?」
おでこをさすりながら僕は聞く。たんこぶにならなきゃいいけど…
「……き…キスしようとしたら…」
え?今キスって言った?あの恥ずかしがり屋の朝妃がキス?
失敗しちゃったけどこの行動には大きな意味がある。
改めて朝妃の方に目をやる。なんか見るのも恥ずかしい…
頭から湯気が出そうなほど茹でダコのように真っ赤な顔からは『私の言うこと聞いてくれてありがとう』というメッセージが伝わってきた。



「どどどういたましてッ」
あまりの緊張に声が上擦って返事が上手く出来なかった。多分僕の顔も真っ赤になってるんだろう。
「……」
ふと朝妃を見るとクスクス笑っていた。でも相変わらず顔は真っ赤だ。
つられて僕も笑う。こんなことで二人して笑い合えることが幸せっていうんだろうな。
結局キス出来なかったのがちょっと残念。まぁ初めてのキスからそう日も経ってないからしょうがない。
それに二人して未だに中学生に見間違えられるくらいなんだし、そんなマセたことしてもダメだ。
あぁ〜もっと背伸びないかな…朝妃もかなり小柄だから似合っているといえば似合っているとは思うけどさ…
まぁなんだかんだ言ってこうやって朝妃と色々なことを共有して笑っていられるだけで僕は充分だよ。
ふと目を横にやると机に置かれたオオカミさんもなんだか嬉しそうな顔をしているように見えた。
2009年01月05日(月) 16:33:43 Modified by ID:2NwQi5V29g




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