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無口な女神(仮題)小ネタ

結論から言うと、彼女は女神だった。
いや、良くありがちな「女神のような」とかの比喩でなく、そのまんまの意味で。
彼女は、言葉を発する事はなかった。少なくとも、俺はそれを聞いた事がないし、
俺や彼女の友人たちにも、彼女の声を聞いた事がある人物はいなかった。
人目を引く女性ではあった。長く艶やかな髪、いつも笑顔を絶やさない優しい顔立ち、
その物腰はいつも穏やかで静かで、それでいて優雅。
装いは丈の長いワンピースやロングスカートを中心とした、化粧っ気も飾り気もない、
どちらかといえば地味目なものばかりだが、彼女が身につければ清楚と写るのは、
まぁ、贔屓目か。
そんな彼女を、俺たちはどこぞの深窓の令嬢かと噂したものだが、それにしてはいつも
俺たちの傍にいて、いつもバカやってる俺たちの様子を見て、いつもにこにこ
笑ってるような……俺たちからは一歩引いたような立ち居地ではあっても、俺たちを
拒みはしない、そんな彼女。彼女のことは、いつしか俺たちは「何か事情が
あるだろうなぁ」と深く詮索はせず、そのまま彼女を受け入れる事にしていた。

そんな彼女の正体を俺が知ることになったのは、完全な偶然で。
誰が好き好んで入るんだという荒れ放題の裏山に、まぁ語るのもはばかられる
くだらない理由で入るハメになった俺は、その季節外れの過酷なハイキングの
途中でどこからか聞こえる澄んだ歌声に気付き。
そして、その歌声に誘われるように奥へ奥へと入り込んだ俺の見たものは。
そこだけは開かれた森の一角。
優しげな木漏れ日のキラキラと降り注ぐ広場。
その光をスポットライトのように浴びて、気持ちよさそうに歌う彼女。
…………with、
彼女の背中に伸びる白く輝く翼と、
ありえないくらいに集まり、ありえないくらいに行儀よく彼女の歌声に聞きほれる動物たちと、
彼女の歌声を讃えるかのようにリアルタイムで咲き誇る季節感無視の色とりどりの花々だった。

まぁ、そんなこんなで彼女のシークレットリサイタルをこっそり鑑賞した俺は、とりあえず
一段落ついたところで拍手をして俺の存在をアピールしつつ。
誤魔化そうと無駄な努力をする彼女(そら、誤魔化そうにもしゃべらないんだもん)
を容赦なく追い詰めて、事情を問いただしたところ。
「自分は実は女神で、迂闊にしゃべるとその言霊でご覧のとおりの有様だから、普段は
しゃべらないようにしている」という、まぁありがちといえばありがちな裏設定を
ゲットしたのだった。
「ふーん、なるほどねぇ……」
事情を聞きだし終わって(正確に言えば、この期に及んで彼女はしゃべらなかったため、
俺の貸した携帯に文章を打ち込んで見せてもらうという、まどろっこしい光景だったが)
呆気なく呟く俺に、彼女は僅かに眉をひそめる。
「……わりぃ、なんか気に障った?」
俺の言葉に、彼女は慌てたように首を振る。そしてわたわたと周囲を見回してから、
俺が預けた携帯を思い出し、見ていて微笑ましいくらいに真剣な表情で液晶画面を覗き込み
ながら文章を打ち、出来上がった文章をなにやら一仕事やり遂げた晴れ晴れとした表情で俺に示す。
『驚かないんですね、と思いまして』
「いや、驚いてるよ?」
文章を読み終えた俺は、すぐにそう答える。
そうしてから俺は空を見上げて。
「たださ、一度に色々ありすぎて……」
親指を折り。
「一番、いまどきディズニーかジブリのアニメでもねぇだろ!ってくらいファンタジーな光景を目撃した事と、」
人差し指を折り。
「二番、君が実は女神様だったってことと、」
中指を折り。
「三番、初めて聞いた君の声が、想像してたよりもずっと素敵だったことと、」
そして俺は彼女に向き直って。
「どれに驚けばいいかまだ迷ってて」
俺の返答を聞いた彼女は、僅かに目を見開いて軽い驚きを示した後。
彼女ははにかむ様に笑ったあとで、少し照れくさそうに、指を三本立てて見せた。


意外と調子のいい女神様だった。

作者 5-413
2008年09月07日(日) 22:24:08 Modified by n18_168




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