指を舐めたい
「指を舐めたいの?」
こくりと頷く
「はい、どうぞ」
人差し指をしゃぶる
「!」
目を見開く
”知覚と快楽の螺旋”が流れる
脳内に数式が展開する
物語の断片が一つ一つ繋ぎ合わされていく
全てを集約した答が天才的に導かれる
「――!!」
「何か閃いたのかね」
しゃぶるのを止める
そっと口を離し唾で濡れた指を見る
そして彼の顔を見る
「……そう、これはつまり、君のことが、好き」
彼の体を抱き締めてキスをする
「ぷは」
舌と舌との間に白いアーチがこさえられる
「……私の唾液が、こんなにも、粘っこい」
「意味が分からない…」
「……つまり(ry
2011年08月23日(火) 10:32:42 Modified by ID:uSfNTvF4uw