彼女の日課
545 :名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 22:47:18 ID:CTUwaYea
546 :彼女の日課:2008/12/02(火) 23:31:52 ID:LyZyO9du
「……また、空保守……」
遅い日曜の朝。モニターを見ていた彼女が、小声でつぶやいたようだった。
僕はキッチンから気の無い返事をしながら、インスタントのコーヒーを作る。
白のマグカップに、柔らかな湯気と香りが立ち上る。そこにミルクを少し。砂糖を一杯。
コーヒーをかき混ぜるティースプーンの音と、マウスのクリックの音だけが、
まだ温まり切らない部屋に心地よい。
マグカップを差し出せば、彼女はにっこり笑って両手で大事に持って、ひとくち、ふたくち。
リスのような可愛らしい仕草でコーヒーをすする。
「何? ぜんぜんカキコ無いの?」
ブラックを飲みながら僕が尋ねると、彼女は黙ってブラウザを閉じた。
空保守じゃあがっかりしてるのだろう――そう思ったけど、彼女は僕がしていたように
カラカラとティースプーンを混ぜて、ちょっと笑った。
「空保守が……これが許されるのも、このスレのフシギなの……」
ひ弱なヒーターがようやく回り始めた。今日も一日が始まる。
作者 6-546
546 :彼女の日課:2008/12/02(火) 23:31:52 ID:LyZyO9du
「……また、空保守……」
遅い日曜の朝。モニターを見ていた彼女が、小声でつぶやいたようだった。
僕はキッチンから気の無い返事をしながら、インスタントのコーヒーを作る。
白のマグカップに、柔らかな湯気と香りが立ち上る。そこにミルクを少し。砂糖を一杯。
コーヒーをかき混ぜるティースプーンの音と、マウスのクリックの音だけが、
まだ温まり切らない部屋に心地よい。
マグカップを差し出せば、彼女はにっこり笑って両手で大事に持って、ひとくち、ふたくち。
リスのような可愛らしい仕草でコーヒーをすする。
「何? ぜんぜんカキコ無いの?」
ブラックを飲みながら僕が尋ねると、彼女は黙ってブラウザを閉じた。
空保守じゃあがっかりしてるのだろう――そう思ったけど、彼女は僕がしていたように
カラカラとティースプーンを混ぜて、ちょっと笑った。
「空保守が……これが許されるのも、このスレのフシギなの……」
ひ弱なヒーターがようやく回り始めた。今日も一日が始まる。
作者 6-546
2009年01月06日(火) 00:18:36 Modified by ID:z0ZlJTbkWw