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優香里(2)(仮題)

「今年の優香里の誕生日はラッキーなことに三連休の前日。可愛い妹が晴れて酒を飲めるようになるのだから、良いものをと思うのは兄として当然だろう。
プレゼントと酒を持ち有給をもぎとり、東京への新幹線へ乗り込んだ時の気持ちはまるで花畑へ向かうときのようで……来年は花束も買うべきだな。
小さく綺麗と呟く優香里はそれはもう奇跡としかいいようがないのはわかりきっているからこそ見たい!
なんで十月から大阪の本社勤務なんですか部長。
俺がどんなに頑張って優香里が待つ家に早く帰るために作業効率を向上させたと思ってるんだちくしょう。
迫りくる冬がこんなに辛かったことはないぜ、帰宅後、静かに差し出されるコーヒーの旨さが恋しい。
しかしここはエデン。神の住まう地、さぁ皆の者神の御名を叫ぼうではないか!
ああ! ゆーかーりー! オゥマイスィイイイトッ!!
ハァッ! そうか、神か。だからこそ不可侵。しかし背徳の美学が俺を誘う……!
揺れる心はノンストップ。それはまるで優香里の艶やかな髪から香るほのかなシャンプーのように」
「……怖い」

兄の壊れっぷりもノンストップ。
キモイと言わない妹の優しさはプライスレス。



作者 6-633
2009年01月06日(火) 04:57:32 Modified by ID:IQvMW5p2LQ




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