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幼馴染の彼女(仮題)

 「俺の子供を産んでくれないか」
プロポーズのつもりで彼女の手を握り、瞳を見つめた。
あまりに唐突だったせいか、彼女の動揺は手に取るように明らかだった。

幼い頃からいつも一緒だった。家が隣で同い年だった俺たちは兄妹と間違われるほど一緒にいた。
口数の少ない彼女は 時に残酷な子供たちの標的になった。
泣きじゃくる彼女を背に、年上の大きな少年を相手に大立ち回りを演じたこともあった。
幼稚園、小学校。俺の隣か後ろに必ず彼女がいた。
気の合う同性の友人にも恵まれたはずなのに、彼女が俺から離れることは無かった。
中学の頃も、それは変わらなかった。
幼馴染を女の子と意識する年頃になった俺が、彼女を遠ざけるようなことをした時期もあったが
言葉無く俺を見つめる その眼差しから逃れられるものではなかった。
俺は彼女のことが好きだった。
高校進学の時には進学先のことで両家の家族を巻き込んだ騒動があった。
唇を噛んだ彼女が俺の服の裾を掴んで離さない姿を見た両家の親が深いため息をついて折れた事件は
俺と彼女の秘めていた恋心が明らかになった瞬間だった。
高校と大学生活を送った7年間は2人にとって試練の連続だった。
お互いの心が見えなくなったこともあった。
信じられなくなったこともあった。
俺にも彼女にも様々な誘惑があった。

仕事を始めてからも擦れ違いは よく起こった。
喧嘩して部屋を飛び出して公園でタバコを吸いながら子供たちが遊ぶ姿を眺めて
かつての俺と彼女のことを思い出す。
体が大きくなり。それまで見えていたものが見えなくなり。暮らしが変わり、住む場所も変わり。
考え方やモノの見かたも変わった。

それでも、過去に見えていたものを忘れたわけでは無かった。
目を閉じれば、俺の背中にすがる彼女の泣き顔が浮かぶ。
俺を探す不安に満ちた眼差しが浮かぶ。
俺は……俺にしか見せない彼女の笑顔を守りたくて……彼女の笑った顔が大好きで……
どんなときでも、そのことを思い出すと気持ちが落ち着いた。

部屋への帰り道。 少し遠回りして駅前のケーキ屋に寄る。
彼女の好きなナポレオン・パイを2人分買って部屋に急ぐ。
部屋では彼女が俺のお気に入りの豆を挽いてコーヒーを淹れてくれていた。
お互い、相手のご機嫌を伺うことも達者になった。
20数年間、いつも一緒だった。これから数十年先も変わらないだろう。
だから俺は覚悟を決めてプロポーズした。


俺の言葉を理解した彼女の瞳から大粒の涙がこぼれた。
俺の胸に飛び込んでくる彼女の体を抱きしめる。
ここから先、俺たちに言葉は必要無かった。

キスをしながらセーターを脱がせ、背中のホックを外すと形の良い胸がこぼれてくる。
大きくは無いが先端を咥えると切ない声が――





省略されま(ry

作者 3-635
2008年01月20日(日) 21:01:40 Modified by n18_168




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