日本の周辺国が装備する兵器のデータベース


▼「暗剣」の模型。機体の下部にインテークが見える。




▼2006年の珠海航空ショーで「暗剣」と共に出展されたステルス戦闘機の概念模型。


2006年秋に行われた珠海航空ショーで公開されたUCAV (Unmanned Combat Air Vehicle:無人攻撃機、中国語だと無人作戦飛機)の概念設計案。中国航空工業第一集団公司(AVIC-機暴蠡阿累塚枷機設計研究所(601研究所)が計画している。「暗剣」(中国語発音はAnjian、英語だとDark Sword)は、将来のUCAVの開発に必要なノウハウを獲得するために研究が行われている。研究の重点は、超音速飛行、ポストストール機動の獲得、高いステルス性を実現することが目指されており、実用化の際には主に対空作戦に用いられることが想定されている。

ステルス性を強く意識した機体形状で、全面が黒色に塗られている。機首にカナード翼、主翼は後退翼を採用、二枚の垂直尾翼は外側に傾斜している。これらは、ポストストール時に良好な機動性を確保するための翼形状であるとされている。無人機であるため、搭乗員の身体的限界を超える機動試験を行うことが可能であることも機動性試験には有利である。エンジンは単発で、インテークは胴体下部に設置されている。模型の機体の排気口は簡単な形状で、推力偏向装置の有無は不明である。機体構造には大幅に複合材が採用される事になっている。ステルス性を向上させるため外部ハードポイントはなく、全ての兵装は機内に搭載される。

「暗剣」は、まだ計画段階で具体的な開発には至っておらず、「暗剣」の形状がそのまま次世代機に採用されるかも現時点では不明である。601研究所では「暗剣」によく似た形状の機体にカナード翼と前進翼を組み合わせた有人ステルス戦闘機の概念模型も公開しており、将来の戦闘機に必要な超音速性能と高機動性、ステルス性を並立可能な最適な機体形状を模索する研究が進められている事をうかがわせる。

2006年11月9日のホノルル・アドバータイザー紙によればアメリカ軍のB2ステルス爆撃機の開発に参加したインド系技術者が、中国へステルス関連技術を違法に売り渡したとして逮捕されたという。中国へ渡った技術がどの程度のものかは分からないが、こうした非合法的手段も含めた情報収集活動で集められた技術も「暗剣」などの中国ステルス機計画に利用されている可能性も考えられる。

【参考資料】
時事通信など
大公網 2007年10月19日「詳解中国「暗剣」無人戦機」
TOM新聞 「”暗剣亮相”中国空軍無人機形成”高低搭配”」

中国空軍

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