日本の周辺国が装備する兵器のデータベース


▼主翼下に搭載されたのが「天剣2A型」対レーダーミサイル。


「天剣2A型」対レーダーミサイル(TC-2A)は、台湾の中山科学研究院が開発した対レーダーミサイル。

台湾軍は、1990年代以降、台湾の領域外で中国軍の脅威を排除するという「域外決戦」を国防の重要な方針として位置づけてきた。特に、台湾海峡での中国空軍の数的優勢に対抗し、中国本土の空軍基地から実施される航空作戦の遂行を妨害するためのレーダーサイトの破壊、そして台湾海峡全体を射程範囲に収めるS-300PMUなどの長距離地対空ミサイルに対抗するため対空ミサイル陣地を攻撃する事を可能とする対レーダーミサイルの装備の必要性を感じていた。そのため、台湾はアメリカに対して、AGM-88高速対レーダーミサイル「HARM」の売却を要求していた。しかし、アメリカは台湾に攻撃的兵器を売却しないとの方針からAGM-88を台湾に供与する事は出来ないと回答。アメリカの回答を受けて、台湾は対レーダーミサイルを国産開発する事を決定。既にこの時点において対レーダーミサイルに関する研究開発は中山科学研究院において進展中であった。

天剣2Aは、中山科学研究院が開発した中距離空対空ミサイル「天剣2型」の設計を基礎として、新設計のシーカーと誘導装置を装備している。シーカーは、パッシブ対レーダー・ホーミングと赤外線センサーの2つの誘導方式を併用した物である。射程延長のためロケットモーターも大型化されている。ただし、天剣2Aに関しては、公開された情報が乏しくスペックなどについては不明な点が多いのが事実である。

天剣2Aは、F-CK-1「経国」戦闘機への搭載が予定されている。搭載数は、胴体下の天剣2用ランチャーに2発、主翼下のハードポイントに2発の計4発。中山科学研究院は、台湾空軍は天剣2Aを使用した専門の防空制圧部隊を編成する考えはなく、通常の前線航空部隊に配備される事になるであろうと見ている。

天剣2Aは、各種試験や空中発射テストを終了させており、すでに部隊配備が開始されたかその直前であろうと思われる。

【参考資料】
[1]「軍事研究」 2004年6月号 ミリタリーニュース(ジャパン・ミリタリー・レビュー)
[2]Taiwanmilitary.org

「天剣2型」アクティブ・レーダー誘導空対空ミサイル(TC-2)
台湾空軍

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