日本の周辺国が装備する兵器のデータベース




台湾の中山科学技術研究所(CSIST)は2003年3月に、開発中の超音速対艦ミサイル「雄風3型」の映像を発表した。

雄風3型の推進システムはラムジェット・エンジンと固体燃料ロケット・ブースターから成る。ラムジェット・エンジンの形は1999年6月に発表された超音速飛翔体と同じだが、胴体側面に二基の固体燃料ロケット・ブースターが付け加えられている。ラム・ジェットは一定の速度に達しないとエンジンが作動しないため、ミサイルの射出からラム・ジェットの作動が可能となる速度域まではこの固体燃料ブースターを使用して、ラム・ジェットの作動後にブースターを切り離す仕組みになっている[2]。雄風3型は様々な誘導システムを装備する事ができ、対艦攻撃、対地攻撃、対レーダー攻撃に使用できるとされている。

2006年7月には成功級フリゲイトのネームシップ、PFG-1101成功の雄風2対艦ミサイル4連装発射筒のうち2発が雄風3型用とみられる大型発射筒に換装されているのが確認された。洋上での発射実験や雄風3型用のソフトウェアと艦艇の兵器システムとの適合性の実証試験、レーダー等の電磁波の与える影響等についての実証試験が行われるものと推測されている。

台湾は今後五年間で130発の雄風3型を量産し、主要艦艇への搭載や地対艦ミサイルとして配備することを計画している。

【2008年8月31日追記】
台湾の民国98年(2009年)度予算案で、雄風3型の量産に関する費用22億6610万9000台湾圓が承認された。うち3億台湾圓は弾薬庫や整備施設建設費用に充当される[1]。

【2013年2月24日追記】
2011年8月、台湾立法院国防委員会の林郁方委員はCSITSが雄風3型の陸上発射型を開発していることを明らかにした[2]。これは弾頭部が大型化され、飛行速度の向上と射程の延長が図られているとされた[2]。2012年11月には台湾のメディアが雄風3射程延長型の試射成功を報じた[3]。報道によると改良型雄風3の最大射程は400kmに達するとの事。台湾国防部報道官はこの件についてコメントを差し控えた。台湾海軍では雄風3型の実用化を受けて成功級フリゲイト錦江型ミサイル艇光華6号ミサイル艇といった既存の艦艇に対して水上打撃能力の強化を目的として雄風3型を搭載する改装工事を開始した[5]。さらに現在1番艦の建造が進められている新型コルベットにも雄風3型を搭載することが決定している[4]。2013年2月16日の報道によると台湾の軍高官からの情報として、ここ1〜2年の間に康定級フリゲイト(ラファイエット級)と[済陽級フリゲイト(ノックス級)]]に雄風3型を搭載することが報じられた[5]。またアメリカから調達を予定しているオリバー・ハザード・ペリー級フリゲイトについても雄風3型の搭載が可能としている[5]。

性能緒元
全長6.0m
直径 
重量1,000kg
弾頭重量 
最大速度マッハ2.5〜3.0
射程150〜200km[5](300km説も)
誘導方式アクティブ・レーダー誘導方式[5]


▼PFG-1101成功に搭載された雄風3型用発射筒(左)とその拡大写真(右)。既存の「雄風2型」4連装発射筒のうち2発分が雄風3型用大型発射筒に換装されている


【参考資料】
軍事研究
現代艦船 No.271 2006年8月号 (《現代艦船》雑誌社)
JDW
[1]聨合新聞網「雄三飛弾、明年全面量産」(高凌雲/2008年8月29日)
[2]MDC軍武狂人夢「台灣衝壓推進飛彈研發簡史/雄風三型超音速反艦飛彈」
[3]FOCUS TAIWAN - Taiwan Breaking News「Taiwan completes trials of long-range supersonic missile: report」(2012年11月12日)
[4]特搜小組報道「ROCN’s New Stealth Corvette-「迅海」雙船體匿蹤艦-海軍新型近岸巡邏艦」『亞太防務雜誌』25期(2010年5月号)12〜13頁
[5]中時電子報「反制共軍航艦 雄三擴大部署」(2013年2月16日)

台湾海軍

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