日本の周辺国が装備する兵器のデータベース


▼APILASの発射時の姿勢。ロケット炎から射手の顔面や手を保護する保護板を使用している


性能緒元
発射機全長1.26m
発射機重量4.7kg
全備重量9.5kg
ロケット直径112mm
ロケット全長925mm
ロケット重量4.3kg
炸薬1.5kg
初速293m/s
最小射程25m
最大射程2,300m
有効射程(移動目標)25〜300m、レーザー照準装置利用の場合、最大600m
有効射程(固定目標)500m(光学照準機)
貫徹力720(RHA換算)、もしくは2mのコンクリート壁を貫通可能

APILASは、フランスGIAT社(現ネクスター)製の歩兵携行式使い捨て対戦車ロケットランチャーである。開発は1978年から開始され、1983年に制式化された。APILASとはArmor Piercing Infantry Light Arm System(装甲貫徹歩兵軽火器システム)の頭文字をとったものである。APILASは、これまでに120,000発以上が生産され、フランス陸軍以外にもベルギー、チリ、フィンランド、イタリア、ヨルダン、サウジアラビア、スペインなどでも採用されている。台湾では、1990年代中期に輸入され、主に海兵隊で使用されている。台湾ではAPILASを、歩兵部隊の主力対戦車兵器であるM72対戦車ロケットランチャーの威力不足を補う強力な対戦車/対陣地攻撃用装備と位置付けている。

APILASは、複合装甲により強化された第3世代戦車を撃破可能な強力な装甲貫通能力を有する歩兵用対戦車兵器として開発された。貫通力強化のためロケットの口径は112mmと大型化し、全備重量は9.5kgという歩兵携行用装備としてはかなり大重量のものになった。その代わり、装甲貫通能力はRHA換算で750mmという従来の歩兵携行用対戦車兵器の貫通力をはるかに上回るスペックを得ることに成功した。ロケットモーターが強化されたことで飛行速度も速くなっており、射程330mでは着弾まで1.2秒、600mでは同1.9秒と短時間で着弾することも命中精度向上に寄与している。ただし、ロケットが大型化したことで、発射時には大きなバックブラストが発生することになり、室内や陣地内からの発射は不可能であり、また発射後に敵に発見される可能性が増大するリスクを有している。

APILASの照準装置は、光学式、レーザー照準式、微光増幅式夜間暗視装置の3種類が使用可能。光学照準装置を使用した際の有効射程距離は移動目標に対して300m、固定目標に対して500m。レーザー照準装置の場合は、移動目標に対して最大600mに延伸する。目標の照準から射撃までに要する時間は8秒とされている。

APILASは、アラミド繊維製のランチャー、ロケット弾、照準装置、点火装置から構成されている。ランチャーの前後にはプラスチック製の膨らみがあり、これは発射時にロケットの火炎を外に逸らして、火炎が射手を直撃するのを防ぐ機能を有している。発射後のランチャーへの再装填は出来ず、使用後は廃棄される。APILASは、歩兵が肩に背負って発射する方式と、3脚マウントに設置して射撃する2つの射撃方法がある。後者の場合、マウントから離れて遠隔発射することも可能。

【参考資料】
台湾百種主戦装備大観 2001年(杜文龍/軍事科学出版社)
軍事用語辞書「コモ辞書(普及版)」

台湾陸軍

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