日本の周辺国が装備する兵器のデータベース


▼ネームシップ「雲峰」(AP-524)


▼「武岡」(AP-525)。船楼部にシーチャパレル発射機を搭載。

▼「新康」(AP-526)。

▼「新康」(AP-526)。シーチャパレル発射機は未搭載。


性能緒元
基準排水量2,600t(AP-524)、2,840t(AP-525、AP-526)
満載排水量4,600t(AP-524)、4,854t(AP-525、AP-526)
全長101.8m
全幅18m
主機ディーゼル2基×2軸
速力20.4kts
航続距離6,500nm/12kts
乗員95名

【搭乗部隊】
兵員600名(最大1,500名乗船可能)

【兵装】
対空ミサイルRIM-72艦対空ミサイル「シーチャパレル」 / 4連装発射機1基
近接防御L/60 40mm単装機関砲2基
近接防御M2 12.7mm重機関銃2〜4基

雲峰級人員輸送艦(中国語では人員運輸艦)は、島嶼部の基地に対する人員や貨物の輸送を主任務とする艦である。従来この任務には米国製LSTが当てられていたが、旧式化に伴い1970年代に入ると「太武」(AP-518。日本の宇品造船所で建造)、「雲台」(AP-519。日本の宇品造船所で建造)、「凌雲」(AP-522。基隆台湾造船所で建造)、「萬安」(AP-522。基隆中国造船所で建造)の4級4隻が整備され、それに続いて1980年代に台湾海軍に就役したのが雲峰級になる。

1番艦「雲峰」(AP-524)が1982年に就役、2番艦「武岡」(AP-525)が1984年に、3番艦「新康」(AP-526)が1988年に就役している。台湾海軍ではさらに4〜7番艦の建造計画も有していたが、これは実現することは無かった。2、3番艦は装備の追加などにより、排水量がネームシップよりも増加している。

雲峰級の基本的なスペックは以下の通り。基準排水量2,600t(AP-524)、2,840t(AP-525、AP-526)、満載排水量4,600t(AP-524)、4,854t(AP-525、AP-526)、全長101.8m、全幅18m。機関はディーゼル2基2軸。最高速力は20.4kts、航続距離6,500nm/12kts。

雲峰級は中央船楼型を採用しており、船楼首後端には並列式に煙突が設置され、煙突の間に荷揚げ用のデッキクレーンが配置されている。艦首部にはバルバス・バウが設けられており、港時の操艦用のバウ・スラスターを備えている。船隊後部には車輌や貨物を搭載するための大形ハッチが用意されている。また、艦尾トランザムには人員移乗用の扉が設けられている。艦内には、輸送兵員の居住区を含めて空調が設置されている。艦の固有の乗員は、士官11名、下士官・水兵84名の合計95名。これに加えて600名までの兵員が乗船する(最大1.500名までの乗船が可能)。「雲峰」級は、自衛用に艦首部と艦尾部にL/60 40mm単装機関砲を各一基、M2 12.7mm重機関銃を2〜4基搭載している。これに加えて一部の艦は建造後に、RIM-72艦対空ミサイル「シーチャパレル」4連装発射機を一基搭載している。

台湾海軍では1980年代末には合計7隻の人員輸送艦を保有していたが、その後雲峰級以外は1990年代末までに全て除籍。2010年2月1日には雲峰級2番艦の「武岡」が退役した事で現役の人員輸送艦は雲峰級2隻のみとなっている。

1番艦雲峰Yun FengAP-524基隆中国造船所にて1981年12月16日起工、1982年4月6日進水、1982年9月10日就役
2番艦武岡Wu KangAP-525基隆中国造船所にて1983年10月26日起工、1984年3月14日、1984年10月9日就役、2010年2月1日退役
3番艦新康Hsin KangAP-526基隆中国造船所にて1988年11月30日就役

【参考資料】
[1]Jane's fighting ships 2007-2008 (Jane's Information Group)
[2]世界の艦船別冊 中国/台湾海軍ハンドブック 改定第2版(2003年4月/海人社)
[3]中国軍艦博物館「518 太武(海濟), 519 雲台, 522 凌雲, 523 萬安, 524 雲峰, 525 武岡, 526 新康」

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