日本の周辺国が装備する兵器のデータベース


▼米海軍時代のアブナキ級航洋曳船「シャコリ」(ATF-162)。(C)NavSource Naval History

▼「大漢」(ATF-553)。(C)中國軍艦博物館


性能緒元
基準排水量1,330t
満載排水量1,646t
全長62.5m
全幅11.7m
主機ディーゼル電気推進 1軸
(ATF-553、旧米ATF-118)アルコディーゼルエンジン4基
(ATF-162)GM 12-278Aディーゼルエンジン4基(4,400馬力)
ゼネラル・エレクトリック社製発電機1基(3,000馬力/2,24MW)
GM 3-268A 補助エンジン3基
速力16.5kts
航続距離6,000nm/14kts
乗員76名(士官8名、下士官・水兵68名)

【兵装】
近接防御ボフォース 60口径40mm単装機関砲1基
近接防御20mm機関砲もしくはM2 12.7mm重機関銃2基

【電子装備】
航海レーダー1基

大漢級航洋曳船の前身は、アメリカで1941年から1948年にかけて建造されたアブナキ(Abnaki)級航洋曳船である。同級は、空母機動部隊に編入され空母などの艦船が損傷した場合に曳航・救助任務に当たることを想定して建造された[1]。艦名にはアメリカ先住民の部族名が付与されている。

台湾海軍では1978年から1992年にかけて3隻のアブナキ級を購入した。この内台湾海軍に就役したのは1978年に購入した「大漢」(ATF-553)と1980年に購入した「大台」(ATF-162)のみで、1990年に購入した旧ウェナッチ(ATF-118)は、大漢級航洋曳船と同じくアメリカから購入した大同級航洋曳船の部品取り用に調達した艦であった。同艦は台湾海軍には就役せず、主要な部品を撤去した後は標的艦として運用された。しかし、1996年に蘇澳で標的艦としての任務遂行後に左営港に向けて曳航されて帰港中、水密性不良から浸水沈没した[1]。

米海軍就役時の兵装は50口径76mm単装砲1基、ボフォース60口径40mm単装機関砲2基、12.7mm重機関銃6基、爆雷投下軌条2基であったが[3]、台湾海軍での就役後の兵装は40mm単装機関砲1基、20mm機関砲もしくは12.7mm重機関銃2基となっている[1]。

大漢級航洋曳船は第二次大戦中に建造され艦齢は既に60年を超えているが、現在も台湾海軍での運用が継続されている。

1番艦大漢Ta-HanATF-553旧Tawakoni(AT-114→ATF-114)1942年12月12日竣工。1978年8月1日台湾海軍に再就役[3]。
2番艦大台Ta-TaiATF-563旧Shakori(ATF-162)1945年12月10日竣工。1980年12月15日台湾海軍に再就役[4]。
部品取り用艦---旧Wenatchee(ATF-118)1945年3月24日竣工。1992年部品取り用に購入。部品撤去後は標的艦となる。1996年、標的任務遂行後、曳航されて左営港に帰港中に浸水沈没[1][5]。

[1]中国軍艦博物館「548 大同, 551 大萬, 553 大漢, 554 大岡, 555 大峰, 563 大台」
[2]Jane's Fighting Ships 2009-2010(Stephen Saunders (編)/2009年6月23日/Janes Information Group)795頁。
[3]NavSource Online: Service Ship Photo Archive「AT-114 / ATF-114 Tawakoni」
[4]NavSource Online: Service Ship Photo Archive「USS Shakori (ATF-162)」
[5]NavSource Online: Service Ship Photo Archive「AT-118 / ATF-118 Wenatchee」

台湾海軍

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