日本の周辺国が装備する兵器のデータベース




性能緒元
基準排水量7,112t
満載排水量17,000t
全長162.2m
全幅21.96m
主機三菱MAN 14-cylディーゼル(25,000馬力) 2基 2軸
速力20.8kts
航続距離8,000nm/17.5kts
補給物資搭載量燃料/清水9,300t、弾薬600t
乗員164名

【兵装】
対空ミサイルRIM-72艦対空ミサイル「シーチャパレル」1基
近接防御ボフォースL/70 40mm機関砲2基
T75S 20亠ヾ慄ぁM39A3)2基

【電子装備】
二次元レーダーCS/UPS-601基
航海レーダー「金星」航海レーダー1基
電子妨害装置チャフ発射機2基

補給艦「武夷」(AOE-530)は、台湾唯一の洋上補給艦であり、台湾が建造した最大の艦艇である。

1980年代までの台湾海軍は、アメリカから供与された二次大戦型の駆逐艦やフリゲイトを主力としていたが、1988年にミサイル・フリゲイト8隻、小型フリゲイト16隻の建造を中心とした海軍近代化計画である「光華計画」を立案した。この「光華計画」では、洋上補給能力の向上も求められたことから、洋上補給艦1隻の建造も行われることになった。新型補給艦の建造は中国造船公司の基隆造船廠で行われたが、この種の艦艇の建造経験が無いことから設計作業ではアメリカのRosenblatt & son造船所の技術支援を受けている。新型補給艦の設計は、1980年代に建造されたアメリカ海軍のヘンリー・J・カイザー級補給艦(TAO-187)をタイプシップとしているが、同級は満載排水量が4万tを超える大型補給艦であり、台湾海軍にとっては大型に過ぎるため満載排水量は半分以下の17,000tとされた。そのため、タイプシップとは大幅に艦様や構造が変更されることとなった。新型補給艦の建造は1988年6月25日に開始され、1989年3月4日進水、1990年6月23日に就役、艦名は福建省の山岳名にちなんで「武夷」と命名された。

「武夷」は、艦の前部に艦橋、中央部を補給物資搭載区画とし、艦後部には機関区画とヘリコプター甲板を配置している。艦中央部には横2×縦3の計6箇所の搭載区画に分けられており、前部と後部は液体貨物(燃料/清水)、中央は弾薬などのドライカーゴが搭載される。格納庫上部には3組の補給用ポストが設けられており、前部と後部のポストが液体貨物用、中央部ポストがドライカーゴ輸送を担当する。補給物資の搭載量は、液体貨物(燃料/清水)が9,300t、弾薬などのドライカーゴが600tとなっている。艦尾には飛行甲板が設けられており、固有の艦載機は保有しないがCH-47輸送ヘリコプターなどによるヴァートレップが可能。

兵装としては、艦首部にRIM-72艦対空ミサイル「シーチャパレル」1基(予備弾薬4発)とT75S 20亠ヾ慄ぁGAM-B01)2基、後部構造物上部にボフォースL/70 40mm機関砲2基が設置されている。

前述の通り、「武夷」はアメリカのヘンリー・J・カイザー級をタイプシップとしているが、4万tクラスの艦を17,000tに纏める過程で構造など大きく原型と異ならざるを得なかった。これに加えて、中国造船公司も補給艦の建造は初めての経験だったこともあり、就役直後はトップヘビーによる航行時の傾斜や船体の動揺など少なからぬ不具合が発生したとの話もある(台湾海軍自体はこの種の話は否定している)。しかし、初期不良があったにせよ、「武夷」は就役後、幾度も長距離航海を大過なくこなしており、問題は基本的には解消されたものと推測される。本級の就役は、台湾海軍の水上戦闘艦艇の洋上戦闘能力を大きく向上させることになったといえる。

武夷WuyiAOE-5301989年3月4日進水。1990年6月23日就役

【参考資料】
Jane's Fighting Ships 2006-2007(Jane's Information Group)
世界の艦船別冊 中国/台湾海軍ハンドブック 改定第2版(2003年4月/海人社)

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