小型掃海艇（MSB-4/「50フィート」級 ）
最終更新：
rglc85tj8h 2010年11月08日(月) 19:14:50履歴
■性能緒元（MSB-12。元米海軍MSB-4）
【兵装】
【電子装備】
▼第192艦隊（水雷艦隊）隷下の掃佈雷隊に配備されている「50フィート」級小型掃海艇
■性能緒元（「50フィート」級）
【兵装】
現在、台湾海軍は狭水路や浅瀬での掃海任務に当たる小型掃海艇を2クラス保有している。これは何れも米海軍向けに建造されたもので、1961年にアメリカから台湾に供与された[1]。
MSB-12は、元米海軍のMSB-4として1946年に建造され、1961年12月に台湾に引き渡された[1]。就役当初はMSB-421と命名されたが、MSB-12に変更されて現在に至る[2]。浅瀬での掃海を前提とした低喫水の木造船体を採用している。同級のサイズは、基準排水量30t、満載排水量39t、全長17.4m、全幅4.6m、喫水1.2m。主機はGM-6-71ディーゼルエンジン（225hp）2基、2軸。最高速力12kts[1] （資料[2]では9kts）、航続距離は300nm。乗員は8名。必要に応じて、機関銃数挺の搭載が可能[2]。
もう1種類の小型掃海艇は元米海軍の「50フィート」級小型掃海艇[1]。こちらのスペックは以下の通り。排水量28t、全長15.8496m、全幅4.08432m、喫水1.31064m。主機はGM-6-71ディーゼルエンジン（225hp）1基。最高速力10kts、航続距離は272nm/6kts。乗員7名。係維機雷の掃海を行うための係維掃海具を装備しているが、機関銃などの武装は搭載していない[3]。MSB-12と同じく1961年に11隻が供与され、現在も7隻が在籍している[3]。
これらの艦は、一括して左営を母港とする第192艦隊（水雷艦隊）隷下の掃佈雷隊（淺掃艇）に配備されており、近海での掃海任務に従事している[4]。台湾海軍への引渡しから既に50年近い年月を経ており、老朽化は否めず、近年登場している新型機雷への対応能力も限定されているが、現在のところ代艦建造の動きは確認されていない。
【MSB-12】[1][2]
【元米海軍「50フィート」級】[1][3][4]
艦番号については情報が少なく不確定な所が多い。
【参考資料】
[1]Jane's Fighting Ships 1980-1981（Captain John E. Moore, RN (Jane's Publishing Company, London, 1980)437頁
[2]中国軍艦博物館「MSB-12」
[3]中国軍艦博物館「MSML/MSB: 掃一〜掃十一」
[4]中国軍艦博物館「中華民國(台灣)海軍(1997年)」
台湾海軍
| 基準排水量 | 30t |
| 満載排水量 | 39t |
| 全長 | 17.4m |
| 全幅 | 4.6m |
| 全幅 | 1.2m |
| 主機 | ゼネラル・モーターズ社製 GM-6-17ディーゼルエンジン（225hp）2基 2軸 |
| 速力 | 12kts[1] （資料[2]では9kts） |
| 航続距離 | 300nm |
| 乗員 | 8名 |
【兵装】
| 近接防御 | 機関銃 | 数挺 |
【電子装備】
| 航海レーダー | 1基 |
▼第192艦隊（水雷艦隊）隷下の掃佈雷隊に配備されている「50フィート」級小型掃海艇
■性能緒元（「50フィート」級）
| 排水量 | 28t |
| 全長 | 15.8496m |
| 全幅 | 4.08432m |
| 全幅 | 1.31064m |
| 主機 | ゼネラル・モーターズ社製 GM-6-17ディーゼルエンジン（225hp）1基 |
| 速力 | 10kts |
| 航続距離 | 272nm/6kts |
| 乗員 | 7名 |
【兵装】
| 掃海用装備 | 係維掃海具 | 1基 |
現在、台湾海軍は狭水路や浅瀬での掃海任務に当たる小型掃海艇を2クラス保有している。これは何れも米海軍向けに建造されたもので、1961年にアメリカから台湾に供与された[1]。
MSB-12は、元米海軍のMSB-4として1946年に建造され、1961年12月に台湾に引き渡された[1]。就役当初はMSB-421と命名されたが、MSB-12に変更されて現在に至る[2]。浅瀬での掃海を前提とした低喫水の木造船体を採用している。同級のサイズは、基準排水量30t、満載排水量39t、全長17.4m、全幅4.6m、喫水1.2m。主機はGM-6-71ディーゼルエンジン（225hp）2基、2軸。最高速力12kts[1] （資料[2]では9kts）、航続距離は300nm。乗員は8名。必要に応じて、機関銃数挺の搭載が可能[2]。
もう1種類の小型掃海艇は元米海軍の「50フィート」級小型掃海艇[1]。こちらのスペックは以下の通り。排水量28t、全長15.8496m、全幅4.08432m、喫水1.31064m。主機はGM-6-71ディーゼルエンジン（225hp）1基。最高速力10kts、航続距離は272nm/6kts。乗員7名。係維機雷の掃海を行うための係維掃海具を装備しているが、機関銃などの武装は搭載していない[3]。MSB-12と同じく1961年に11隻が供与され、現在も7隻が在籍している[3]。
これらの艦は、一括して左営を母港とする第192艦隊（水雷艦隊）隷下の掃佈雷隊（淺掃艇）に配備されており、近海での掃海任務に従事している[4]。台湾海軍への引渡しから既に50年近い年月を経ており、老朽化は否めず、近年登場している新型機雷への対応能力も限定されているが、現在のところ代艦建造の動きは確認されていない。
【MSB-12】[1][2]
| 1番艇 | MSB-421→MSB-12 | 旧MSB-4 | 1946年竣工 | 1961年12月台湾海軍に再就役。 |
【元米海軍「50フィート」級】[1][3][4]
| 1番艇 | 掃-1（Sao-1） | MSML-1→ML-1もしくはMS-1 | 1961年12月台湾海軍に再就役。 |
| 2番艇 | 掃-2（Sao-2） | MS-2 | 1961年12月台湾海軍に再就役。1971年1月1日退役。 |
| 3番艇 | 掃-3（Sao-3） | MSML-3→ML-3もしくはMS-3 | 1961年12月台湾海軍に再就役。 |
| 4番艇 | 掃-4（Sao-4） | 1961年12月台湾海軍に再就役。退役？ | |
| 5番艇 | 掃-5（Sao-5） | MSML-5→ML-5もしくはMS-5 | 1961年12月台湾海軍に再就役。 |
| 6番艇 | 掃-6（Sao-6） | MSML-6→ML-6もしくはMS-6 | 1961年12月台湾海軍に再就役。 |
| 7番艇 | 掃-7（Sao-7） | MSML-7→ML-7もしくはMS-7 | 1961年12月台湾海軍に再就役。 |
| 8番艇 | 掃-8（Sao-8） | MSML-8→ML-8もしくはMS-8 | 1961年12月台湾海軍に再就役。 |
| 9番艇 | 掃-9（Sao-9） | 1961年12月台湾海軍に再就役。1971年1月1日退役。 | |
| 10番艇 | 掃-10（Sao-10） | 1961年12月台湾海軍に再就役。1971年1月1日退役。 | |
| 11番艇 | 掃-11（Sao-11） | MSML-11→ML-11もしくはMS-11 | 1961年12月台湾海軍に再就役。 |
【参考資料】
[1]Jane's Fighting Ships 1980-1981（Captain John E. Moore, RN (Jane's Publishing Company, London, 1980)437頁
[2]中国軍艦博物館「MSB-12」
[3]中国軍艦博物館「MSML/MSB: 掃一〜掃十一」
[4]中国軍艦博物館「中華民國(台灣)海軍(1997年)」
台湾海軍