最終更新:
rglc85tj8h 2023年05月29日(月) 23:08:17履歴

052C型駆逐艦(ルヤンII型/旅洋II型)より1年先行して竣工した中国国産のミサイル駆逐艦で、2004年に同型2隻が就役した。艦形は052C型と同一だが搭載兵装や上部構造物は一部を除いて大きく異なっており、対空ミサイルや3次元レーダー、射撃指揮システムはソブレメンヌイ級駆逐艦と同じ、若しくはその改良型を採用している。その意味で「中国版ソブレメンヌイ」といえよう。建造されたのは052C型と同じ上海の江南造船廠。NATOコードはLuyangI class(ルヤンI型/旅洋I型)。一隻当たりの建造費用は20億人民元以上であったと伝えられる[3]。
【建造に至る経緯】
中国海軍では1990年代に052型駆逐艦に続く052B型駆逐艦のスタディを開始した。このスタディの中で、新型駆逐艦はガスタービン機関搭載の排水量4000〜6000tクラスの艦として、新開発のHQ-9艦対空ミサイル を主兵装とし、管制用のフェイズド・アレイ・レーダーを実装する艦とすることが考えられた[6]。しかし、HQ-9の実用化までにはかなりの時間を要することが確実で、052B型の建造には間に合わないと判断され、1995年に、052B型にはロシアから調達した9M38M2中距離対空ミサイル「シュチーリ1」やロシア製三次元対空レーダーMR-750MAなどを搭載して早期の戦力化を目指し、HQ-9は実用化を待って052B型に続く052C型駆逐艦(ルヤンII型/旅洋II型)に搭載することが決定された。052B型と052C型が並行建造されたことについて、当初は「対潜と防空といった任務の分担」、「ハイ・ローミックス」などの意図ではないかと推測されたが、中国海軍としては早期に実用化できる052B型により海軍の課題であったエリア・ディフェンス艦欠如という状況を解消し、それから本命の広域防空艦として052C型を就役させるという二段構えの建造方針を採用したのであった[6]。
【船体】
船体はステルス性を強く意識した設計で主船体は傾斜船型になっており、ナックル・ライン上の上部構造物、煙突、マストなどにも傾斜を付して極力平面でまとめる外形は、052型駆逐艦(ルフ型/旅滬型)から051B型駆逐艦(ルハイ型/旅海型)へと発展してきた設計の延長線上に位置する。ナックル・ラインこそ異なるものの、船体形状は051B型とほぼ同一で、特に船尾の形状は全く同じように見受けられる。船体設計の大部分は051B型と同じ線図、構造方式を採ったものと推定される。船型は中央船楼を採用し、中央船楼と主船体でナックル・ラインを形成している。艦首部にはブルワークを設け同じナックル・ラインを延長して船首端に結ぶ少々手の込んだ工作であるが、同時期の建造である054型フリゲイト(ジャンカイI型/江凱I型)の各部形状と比較しても、全体的に中途半端な印象を受ける。
機関部は煙突の形状と独立した吸気室を別にすれば、機関の構成や関連配置は052型2番艦#113「青島」のそれとほとんど変わらない。主機はウクライナ製DA-80(DN-80)ガスタービン2基、ドイツ製(若しくは国産)ディーゼル2基を組み合わせたCODOG(Combined Diesel Or Gas turbine)方式。2軸推進で可変ピッチ・プロペラを装備している。中国はウクライナの技術支援を受けてガスタービンエンジンの国産化を進めており、二番艦「武漢」はDA-80の中国製造版であるGT25000を搭載している[3]。最初の国産ガスタービン機関であったため、就役後もかなりの時間をかけて初期不良の解消を行うことになるが、中国はこれにより艦艇用ガスタービン機関の国産体制を確立し、以後の大型水上戦闘艦艇のガスタービン化が進む重要な一里塚となる[3]。
設計において、総合的なステルス性能への配慮がなされたのも特徴であり、レーダー波反射面積の低減、ハイスキュープロペラの採用によるキャビテーション低減、バウソナーへの吸音タイルの装着、機関を静音台座の上にマウント、艦底に騒音軽減用の気泡発生装置を取り付けるなど、対レーダー、対ソナー対策の工夫を各所に施している[3]。
【兵装】
052B型はソブレメンヌイ級と同じく艦の前後に9M38M2中距離対空ミサイル「シュチーリ1」(NATOコード:SA-N-12 Grizzly/グリズリー)用の3S90単装ミサイル発射機を搭載している。3S90発射機は艦砲直後の第2甲板上に1基、中央船楼後部右舷にヘリコプター格納庫と並列して1基が設置されている。9M38M2「シュチーリ1」はロシア本国で使用されている9M317対空ミサイル「ヨズ」の輸出バージョンの1つ。9M317「ヨズ」は旧ソ連が開発した中距離対空ミサイル9M38中距離対空ミサイル「ウーラガン」)(NATOコード:SA-N-7 Gadfly/ガドフライ)の改良型で、陸軍用の9K40対空ミサイル「ブーク2M」(NATOコード:SA-17 Grizzly/グリズリー)の艦載版である。原型の9M38「ウーラガン」の外観はアメリカのスタンダードMR対空ミサイルに似ており、誘導方式も同じセミアクティブ・レーダー誘導である。9M317「ヨズ」はミサイル誘導方式に慣性誘導を加えることで、最大射程を9M38「ウーラガン」の32kmから50kmに延伸することに成功している。中国は052B型で使用する9M38M2「シュチーリ1」ミサイル150発を2004年に輸入している。なお9M38M2はミサイルの型番であり、システム全体の名称は3K37「スメルチ」で、「シュチーリ1」は輸出名称である。052B型はソブレメンヌイ級と同じく艦の前後の弾薬庫に合計48発のミサイルを搭載している。塔型マスト頂部に設けられた3次元対空レーダーMR-750MA(NATOコード:Top Plate-B/トッププレートB)によって目標の探知や高度・方位の特定を行い、4基装備されているMR-90「オリェーフ」(NATOコード:Front Dome/フロントドーム)でミサイルの管制を行う。052B型の防空システムは最大8目標に同時に対処する能力を有している。
YJ-83対艦ミサイル(鷹撃83/C-803)は約200kmの射程をもち、母艦、もしくはヘリコプターや航空機が探知した目標情報をデータリンクで飛行中に受け取って中間軌道を修正する指令アップデート機能を有する。また飛行速度は高速になり、最終段階ではマッハ1.5まで加速する(亜音速という説も)。052B型は艦中央部にYJ-83の4連装発射機を4基、計16発搭載している。YJ-83の管制は艦橋上のレドームに収納された火器管制レーダーMR-331(NATOコード:Band Stand/バンドスタンド)によって行うが、MR-331もソブレメンヌイ級の装備の1つである。艦首部に装備された87式55口径100mm単装砲(H/PJ-87)は、052B型に初めて搭載された新型である。同砲は1980年代にフランスから2門輸入したT-100Cをベースに開発が行われていたもので、レーダー反射率低減を図ったステルスシールドを採用している。砲の管制は艦橋レドーム直後に搭載された344型(MR-34)レーダーにより行う。近接防空火器は塔型マストの左右に730型30mmCIWS 2基が搭載されているが、これも052B型で初めて搭載された新型装備の1つである。052B型は艦橋直前の第2甲板に4基のロケットランチャーを装備している。登場時には新型の対潜ロケットかと思われたが、後にこの装備は726-4型18連装デゴイ発射機である事が判明した。これは電子妨害機材の射出に使用される。
対潜兵器として艦首部に87式250mm6連装対潜ロケット発射機2基、中央船楼部にYU-7 324mm短魚雷用のB515 324mm3連装魚雷発射管2基を装備している。短魚雷発射機は普段は艦内に収納されており外部から確認する事はできない。使用時には舷側部の開口部を開いて投射する。艦後部には艦載ヘリの格納庫と発着スペースが設けられており、ソブレメンヌイ級と同じくKa-28対潜ヘリコプター(NATOコード:Helix/ヘリックス)1機を搭載する。
【電子装備】
052B型は電子装備についてもロシアの影響が強い。前部マスト頂部にはMR-750MA三次元対空レーダー(NATOコードネーム:Top Plat-2B)を搭載している。これはソ連/ロシアの軍艦で広く採用されている三次元レーダーであり、052B型の搭載しているものは同シリーズの中でも新型のMAE-5型を採用していた[3]。同レーダーの探知能力は戦闘機大の目標に対して300km前後。最大捜索可能高度30km。RCS値2平方メートルの目標を220kmの距離で、対艦ミサイルを35〜50kmの距離から発見できる。最小探知距離は2km。同時に100目標を捜索し、そのうち25目標を同時追尾する能力を備えている[3]。レーダー本体はロシアから購入したが、その操作に用いる制御盤は中国で製造され、元々のCRTディスプレイは液晶パネルに変更された[3]。
MR-750MAを補佐するのが364型二次元対空レーダーである。これは後部マスト頂部のレドームに搭載されており、MR-750MAより解析度が高く、近距離・低空域での目標、特にシースキマー式のミサイル探知に用いられる[3]。MR-331は、ME2アクティブ/パッシブ併用式レーダーとME3デジタルデータリンク装置から構成されている。アクティブ・レーダーモードでは250km以内の50目標を同時に追尾、パッシブモードでは450kmまで探知可能。MR-331の情報処理システムは200目標の情報を同時に処理できる。目標探知方式の使用率では、アクティブ式が30%、パッシブ式が60%、ヘリコプターによる探知が10%とされる[1]。中国語文献によると、MR-331は超水平線(OTH)レーダー機能を有しており、水平線外の目標の探知と目標識別、ミサイルの目標への誘導が可能であり、YJ-83の最大射程を十分に活かすことができる性能を持っているとされる[1]。054A型は、OTHレーダーであるMR-331をSSM管制用に使用する事で、艦載ヘリコプターを水平線外の目標探知に使用する回数を減少させ、対潜活動など他の任務に充当させることが出来るようになった。
ミサイルの誘導は艦橋のレドームに収納されたMR-331「ミネラル-ME1/2」(NATOコード:Band Stand/バンドスタンド)によって行われる。これもロシアから調達したレーダーであり、MR-331は、ME2アクティブ/パッシブ併用式レーダーとME3デジタルデータリンク装置から構成されている。アクティブ・レーダーモードでは250km以内の50目標を同時に追尾、パッシブモードでは450kmまで探知可能。MR-331の情報処理システムは200目標の情報を同時に処理できる。目標探知方式の使用率では、アクティブ式が30%、パッシブ式が60%、ヘリコプターによる探知が10%とされる[7]。中国語文献によると、MR-331は超水平線(OTH)レーダー機能を有しており、水平線外の目標の探知と目標識別、ミサイルの目標への誘導が可能であり、YJ-83の最大射程を十分に活かすことができる性能を持っているとされる[7]。052B型は、OTHレーダーであるMR-331をSSM管制用に使用する事で、艦載ヘリコプターを水平線外の目標探知に使用する回数を減少させ、対潜活動など他の任務に充当させることが出来るようになった。MR-331は中国で国産化され、後の駆逐艦やフリゲイトで広く用いられることになる。
87式55口径100mm単装砲(H/PJ-87)の管制には、艦橋に搭載された344型火器管制レーダー(MR-34)を用いる。
052B型は上記の各種レーダーやセンサーの情報を処理・活用するため、強力な同時処理能力を備えた戦闘システムを採用した。052B型が搭載するZKJ-5作戦指揮システムは2000年代に配備を開始した当時最新の戦闘システムであり、052C型駆逐艦にも採用された。設計において分散システム、モジュール概念が導入されている[8]。
【総評】
052B型は中国海軍が国内建造した初のエリアディフェンス防空艦である。既に運用実績の有るソブレメンヌイ級と共通の装備・システムを採用したことは、052B型の速やかな建造を可能とした。また中国海軍の長年の課題であったエリアディフェンス防空艦の国産を実現したことも052B型の大きな意義である。052B型は052C型と共に南海艦隊に所属している。052C型の射程100km級のHQ-9長距離対空ミサイルと052B型の射程50km級の9M38M2中距離対空ミサイルは、当初から想定したものではないにせよ艦隊に重層式エリア防空網を提供することを可能とした。052B型と052C型の船体を同型としたことは、開発の手間を省き同一艦隊で行動する上で性能を標準化し整備性を向上させることにも寄与しているとみられる。ただしこれはより大型の対空ミサイルシステムを搭載する052C型にとっては搭載スペースが苦しくなるというデメリットも内包したものであった。
052B型は中国初の国産エリアディフェンス防空艦として就役したが、その後は優れた多目標同時処理・迎撃能力を有する052C型駆逐艦と改良型052D型駆逐艦が主力防空駆逐艦としての地位を占めるに至り、052B型は2隻の建造に留まった。さらに、052B型と同等以上のエリア防空能力を有し調達コストも安い054A型フリゲイトの大量建造が行われたことで、052B型の立ち位置は中途半端なものになってしまったと言えるだろう。しかし、それは当初から分かっていたことであり、エリア・ディフェンス防空艦の欠如という問題を解消するために、実績のある装備を導入することでいち早く戦力化を目指した建造目的を考えると、やむを得ないことであったと考えることが出来るだろう。
【近代化改装】
052B型の一番艦「広州」が2019年頃から近代化改装を開始。改装期間は4年間に渡り、2023年2月末になってようやく改装を終えた模様[4]。4年間という長期間に及んだのは、艦の構造自体に手を加える大規模な改修工事が成された事によるもの。
近代化改装による最大の変更点となるのは艦対空ミサイルであり、就役時のロシア製3S90単装ミサイル発射機は二基とも撤去され、艦橋直前の第二甲板に32セルのVLSを搭載するという大規模改修が施された[4]。VLS搭載の代償として、第二甲板にあった3S90単装ミサイル発射機と4基のデゴイ発射機はすべて撤去されている。「広州」が搭載したVLSは052C/Dシリーズが搭載する駆逐艦用のHT-1型標準VLSではなく、054A型フリゲイトが搭載するH/AJK16型VLSとされた[5]。これは、同様の近代化改修を施された051B型駆逐艦(ルハイ型/旅海型)、ソブレメンヌイ級駆逐艦(現代級/956型)でも搭載されたVLSであった。これらの近代化改修を受けた駆逐艦が、いずれもH/AJK16型VLSを搭載したことについては、これらの駆逐艦が054A型と同一戦隊を汲んで運用されることを想定しているとの推測が成されている[4]。改装前の052B型は合計48発の艦対空ミサイルを搭載していたが、「杭州」の近代化改修では前部ミサイル発射機を撤去して32セルのVLSを搭載したが、後部発射機はヘリコプター格納庫となったのでミサイルは搭載できず、改装後の搭載ミサイル数は32発に留まることとなった。対空ミサイル搭載数が48発から32発になったのはかなりの減少だが、これ以上VLSを増やすには艦内の他の装備を撤去して容積を確保する必要があり、現実的な問題としてこれ以上の搭載は難しかったと考えられる。むろん、搭載ミサイルの数こそ減ったものの、VLS化により即応性と連続発射能力は大きく改善され、ミサイル自体も新しいものになったので、防空能力が向上した事には間違いない。
052B型の対艦兵装の中核をなしていたYJ-83の4連装発射機×4は撤去され、同じ位置にYJ-12A艦対艦ミサイル(鷹撃12A)連装発射機4基を搭載することで、052B型の水上打撃能力は大きく向上することとなった[4]。
ヘリコプター格納庫と並列に配置されていた3S90単装ミサイル発射機も撤去され、それに合わせてヘリコプター格納庫を艦中心線上に移すという大掛かりな改装が行われた[4][5]。これまで左右非対称だった052B型の上部構造物後端が中央部が一段高くなった左右対称な形状に改められた。この中央構造物を挟んだ左右に各二基ずつチャフ/フレア発射装置を配置している[4]。これはVLS搭載に伴い撤去されたチャフ/フレア発射装置の新たな置き場であった。当初は、ヘリ格納庫を拡張して搭載機数を二機に増やすのではないかとも推測されたが、実際には搭載ヘリは一機のままで格納庫の位置が変更されるにとどまった。この改修は、新型のZ-20艦載ヘリコプターの運用を可能とする措置である可能性も考えられる。
艦尾にも手が加えられており、魚雷デゴイ発射器や曳航ソナー、可変深度ソナーなどを搭載する改修が施された模様[4][5]。
ミサイル兵装に大幅な変更が施される反面で、砲兵装と対潜兵装、そして電子装備については外観からは改装前との相違はあまり見られない。ただし、ロシア製のMR-750MA三次元レーダーとMR-331 MINERAL-ME火器管制レーダーは、それぞれ中国で国産化した382型「海鷹」三次元レーダーと366型火器管制レーダーに換装されており、ミサイルのイルミネーターについても中国製のものに変更されたとされる[3]。後部イルミネーターについては後部マスト側面に配置されていたものを、より広い視覚を得られるように上部構造物後端に移動しており、元の位置には新たにレドーム二基が追加装備された[3]。艦の通信システムや電子戦システムについても052D型駆逐艦に準ずる水準に近代化されたと見られている[3]。
4年の歳月をかけて近代改装が行われた「広州」の武装は、6500t級の大型駆逐艦としては少ないもので、4000tクラスの054A型フリゲイトと大差ない内容にとどまっている。とはいえ、一から設計できる新規建造ではなく、既存の構造に手を加える近代化改装である事を考慮すると、出来ることは限られてしまうのも理解できる。
近代化改装後の「広州」は、南海艦隊のフリゲイト艦支隊の旗艦としての役割を果たすことになると推測されている[5]。054A型と比較するとガスタービン機関を搭載し、外洋航海能力や艦内のスペースに余裕のある052B型は054A型の上位互換的存在としての役割を果たし得ると考えられている[5]。兵装や電子機器を国産のものに変更したことで部品の調達が容易になり、これは今後長期間運用していくための措置といえる。
■性能緒元
満載排水量 | 5850t |
全長 | 154.0m |
全幅 | 17.0m |
吃水 | 6.0m |
主機 | CODOG 2軸 |
DA-80(DN-80)ガスタービン 2基(48,600馬力) | |
MTUディーゼル 2基(8,840馬力) | |
速力 | 30kt |
航続距離 | 4,500nm/15kts |
乗員 | 280名 |
【兵装】(就役時)
対空ミサイル | 9M38M2中距離対空ミサイル / 3S90単装発射機 | 2基 |
対艦ミサイル | YJ-83対艦ミサイル(C-803) / 4連装発射筒 | 4基 |
対潜ロケット | 87式250mm6連装対潜ロケット発射機(FQF-3200) | 2基 |
魚雷 | YU-7 324mm短魚雷 / B515 324mm3連装魚雷発射管 | 2基 |
砲 | 87式55口径100mm単装砲(H/PJ-87) | 1基 |
近接防御 | 730型30mmCIWS | 2基 |
搭載機 | Ka-28対潜ヘリコプター | 1機 |
【兵装】<近代化改装後>(不明な点も多く、暫定的なデータ)
対空ミサイル | HQ-16C艦対空ミサイル(紅旗16C) /AJK16型VLS(8セル) | 4基(YU-8と混載) |
対艦ミサイル | YJ-12A艦対艦ミサイル(鷹撃12A) / 連装発射筒 | 4基 |
対潜ミサイル | YU-8対潜ミサイル(長纓3号)/AJK16型VLS(8セル) | 4基(HQ-16と混載。未搭載の可能性も) |
対潜ロケット | 87式250mm6連装対潜ロケット発射機(FQF-3200) | 2基 |
魚雷 | YU-7 324mm短魚雷/B515 324mm3連装魚雷発射管 | 2基 |
砲 | 87式55口径100mm単装砲(H/PJ-87) | 1基 |
近接防御 | 730型30mmCIWS | 2基 |
搭載機 | Ka-28対潜ヘリコプター | 1機 |
【電子兵装】
3次元対空レーダー | MR-750MA(Top Plate-B) | 1基(就役時) | |
382型「海鷹」 | 1基(近代化改装後) | ||
対空レーダー | SR-64 | 1基 | |
火器管制レーダー | MR-90(Front Dome) | SAM用 | 4基 |
344A型(MR-34) | SSM/砲用 | 1基 | |
MR-331 MINERAL-ME(Band Stand) | SSM/砲用 | 1基(就役時) | |
366型 | SSM/砲用 | 1基(近代化改装後) | |
327G型(EFR-1/Rice Lamp) | CIWS用 | 2基 | |
戦闘システム | ZJK-5 | ||
ECMシステム | NRJ-6 | 1基 | |
チャフ/フレア発射装置 | 726-4型18連装デゴイ発射機 | 4基 | |
ソナー | MGK-335MS-EもしくはSJD-8/9型ハル・ソナー | 1基 | |
曳航式ソナー | 1基 | ||
データリンク | HN900 | ||
Mineral-ME3 | SSM用 |
■同型艦
1番艦 | 広州 | Guangzhou | 168 | 2004年7月就役 | 南海艦隊所属 |
2番艦 | 武漢 | Wuhan | 169 | 2004年就役 | 南海艦隊所属 |
▼併進する#168「広州」と#169「武漢」。後部の9M38M2対空ミサイルの発射機はヘリコプター格納庫を避けて右にオフセットされている

▼903型補給艦#887「微山湖」(中央)とハイラインを行う#168「広州」(手前)

▼デコイを発射する#168「広州」

▼後部発射機から9M38M2対空ミサイルを発射する#168「広州」

▼#168「広州」の戦闘指揮所(CIC:Combat Information Center)。一部機器の表示にはロシア語が使われている

【参考資料】
軍事研究(株ジャパン・ミリタリー・レビュー)
世界の艦船(海人社)
[1]戦場文集2006年6月号(第2巻) 「碧海争鋒-中日両国駆護衛艦艇50年的発展対比與反思」(新民月報社)
[2]Chinese Defence Today
[3]MDC軍武狂人夢「旅洋-I級導彈驅逐艦」http://www.mdc.idv.tw/mdc/navy/china/052b.htm
[4]捜狐「护卫领舰?168广州舰改造即将完成,052B升级成这样你还满意吗?」(2023年2月28日)https://www.sohu.com/a/647590706_121432636
[5]腾讯网「168广州舰大改完工,又是一艘054A型plus版,遗憾未成防空驱逐舰」(2023年4月6日)https://new.qq.com/rain/a/20230406A08GZQ00
[6]MDC軍武狂人夢「旅洋-II級飛彈驅逐艦」http://www.mdc.idv.tw/mdc/navy/china/052c-pic2.htm
[7]羅世偉「江凱改型護衛艦及其後続艦展望」『艦載武器』 2008年2月号(No.102)
[8]MDC軍武狂人夢「旅洋-II級飛彈驅逐艦」http://www.mdc.idv.tw/mdc/navy/china/052c-pic2.htm
中国海軍