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▼CCTVによる「戚継光」就役式典の報道動画


680型練習艦「戚継光」は、2017年に就役した中国海軍2隻目の遠洋練習船。北海艦隊に所属し大連艦艇学院で士官候補生の初期の海洋実習任務に従事している[1]。

「戚継光」のスペックは以下の通り[1]。満載排水量9,000t、全長163m 、全幅22.0m。主機はディーゼル2基、推進軸は1軸とみられている。最高速力は22kts。船体は商船タイプを採用し、長船首楼を有し、艦首部にはナックルを備えている[1]。多数の乗員を要するため艦橋を含めた上部構造物は大型化している。艦後部には大型ヘリコプターの発着が可能なヘリコプター甲板を配置しているが、格納庫は有していない。

兵装は、艦首部の第1甲板にPJ-26 60口径76.2mm単装砲1基、その直後の第二甲板にH/PJ-17型30mm単装機関砲2門を配置しており、訓練任務以外に低脅威度下での洋上哨戒任務に従事することも可能[3]。

艦上には遠洋航海に備えて、衛星航法装置やGPS装置といった充実した航法機器が装備されている。艦固有の乗員のほか、遠洋航海訓練に従事する教官50名、実習生500名を乗せる[1]。艦内には、中国が自主開発した世界水準の訓練設備が搭載されている[3]。海図作業室2、総合教室2、艦艇操縦シミュレーター室1、機械電器専門シミュレーター訓練室1などの各種訓練ルームを備えている[3]。模擬艦隊編制、海上での対抗戦、ネットワーク協同作戦など各種模擬訓練を行う機能を備えており、航海任務、艦艇の航行と操縦、艦隊作戦など、近海・遠洋任務に必要な各種訓練を実施する[3]。

外洋での長期航海に備えて、充実した支援設備を備えているのも本艦の特徴。女性兵士の訓練参加を想定して、男性と女性のランドリーは別々にされ、合計4か所設けられている[2]。能力の高い洗濯乾燥設備により、各乗員は2時間以内に洗濯した服を受け取る事が出来る。食堂は一度に200名が使用することが可能で、中国のテレビ番組を受信可能なテレビを4台備えている[2]。訓練生が寝起きする船室は102ケ所設置されており、各部屋には二段ベッド、机、ロッカー、電話、空調が用意されている。多くの部屋は定員6〜8名だが、4名部屋もある[2]。艦内の廊下は、実習生が軍艦の狭い廊下を移動するのに慣れていないことを考慮して、幅を広くしている[2]。「戚継光」の艦内には、乗員の生活に必要な薬局、ラジオ室、手術室、麻酔ルーム、トレーニングルーム、図書館、134席を備えた多機能劇場、カラオケルームなどもある[2]。長期の洋上航海で問題になる汚水やごみ処理についても国際基準に合致した設備を備え、汚水は浄化して無害化して海洋放出、ゴミは圧縮、乾燥、粉砕などの処理を施して艦内で保存して、寄港時に廃棄処分する[3]。

「戚継光」は、訓練任務のほか、長い航続距離と多人数を収容できる能力を生かして、邦人救助任務や災害発生時の救難活動などの任務にも投入可能[2]。

性能緒元
満載排水量9,000t
全長163m
全幅22.0m
主機ディーゼル 2基、1軸
速力22kts

【兵装】
PJ-26 60口径76.2mm単装砲1基
近接火器H/PJ-17型30mm単装機関砲2門

1番艦戚継光Qī Jìguāng83旅順造船廠で建造。2016年進水、2017年2月21日就役北海艦隊所属

【参考資料】
[1]『世界の艦船』編集部「中国海軍 注目の新型艦艇 各種特務艦艇」『世界の艦船』2019年2月号(海人社)98〜103ページ
[2]East Pendulum「Type 927 : A bord du plus grand navire-école de la marine chinoise」(HENRI KENHMANN/2017年10月3日) http://www.eastpendulum.com/a-bord-du-plus-grand-n...(2019年1月14日閲覧)
[3]MDC軍武狂人夢「中國海軍訓練艦-戚繼光號訓練艦」http://www.mdc.idv.tw/mdc/navy/china/training-chin... (2019年1月14日閲覧)

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