日本の周辺国が装備する兵器のデータベース

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■目次
・【開発経緯】
・【性能・車内構造】
・【車内配置と砲塔内装備】
・【射撃統制システムについて:概説】
・【射撃統制システムについて:車長席と砲手席の各種機器について】
・【搭載砲弾について】
・【動力系統】
・【防御について】
・【99A式戦車の複合装甲】
・【99A式戦車の爆発反応装甲、車体底面・側面防御について】
・【99A式戦車のアクティブ防御システム】
・【貫通された場合の防御手段について】
・【情報化への対応】
・【その他のシステムについて】
・【開発当初の派生型】
・【今後の展望】
・【ドローン対策と、ドローンとの連携について】
・【GL-6アクティブ防御システムの搭載】
・【ハイブリッド動力システム搭載テストベッド】
・【抜本的な改良発展型「99B式戦車」の登場】
・【性能諸元】
・【関連書籍・参考資料(出典リスト)】

▼2017年8月に開催された中国人民解放軍建軍90周年記念展示で公開された99A式戦車(執筆者撮影)




▼99A式戦車(右)と04A式歩兵戦闘車(左)。歩兵を搭乗させる04A式のほうが車高が高いのが見て取れる。


99A式戦車(ZTZ-99A/WZ-123A)は、中国の第3.5世代戦車であり、開発は2003年に始まり、必要とされる諸技術の開発を経て、2010年に設計承認を受け開発を完了して、量産に着手。部隊配備は2011〜2012年ごろに始まり、2015年9月3日に北京で行われた軍事パレードでその存在が公にされた[1][2][3]。

【開発経緯】

99/99G式戦車は、攻・防・速の各項目において良好なスペックを得ることに成功したが、中国の交通インフラの限界に近い54tの重量、サイズが大きく重量増の原因となった動力室のコンパクト化の必要性、超信地旋回が出来ない従来型の機械式変速装置など多くの解決すべき課題も指摘されていた[4][2]。

上記の問題点を解消するため、2003年から北方工業集団公司(NORINCO)と、その傘下にある中国北方車輌研究所(201所)が共同して新型戦車の開発に着手することになり、開発計画には「0910工程」の開発名称が付与された[2][3]。メーカー側の開発ナンバーは99式(WZ-123)の発展型であることを示す「WZ-123A(Y)」とされている[5]。これは正式には「99A坦克演示验证项目(WZ123A(Y)项目)」とされており、(Y)は演示(デモンストレーション)」または「验证(検証)」を意味し、この開発計画が実証・検証フェーズの計画であったことを示している。

2004年に新型戦車の総設計師(設計主任)に就任した毛明技師は、99式戦車で達成した水準をベースとしながら、戦車の戦闘力をさらなる向上を追求した[2]。開発陣は、コンピューターによるシミュレーションや最適化などの手法を用いて、科学的な設計と効率性を高めることを得意としていた[2]。彼らは、将来の統合作戦における戦車の任務と役割を研究すると同時に、部隊の装備インフラ、戦場の要求、将来の戦車の発展傾向の観点から技術革新を推進すべきという結論に達した[2]。

新型戦車の開発に当たっては、各国でまだ次世代戦車の方向性が具体化しない状況において、どのような開発目標を立てるのかが課題となった[3]。開発陣では、新型戦車は99式で獲得した性能をベースとして、火力・防御力・機動力といったこれまで重視されてきた項目に加えて、情報化戦争への対応や各種システムの自動化をさらに推進するとの方向性が採用された[3]。これにより、新型戦車は、収集した情報を、伝達・分析・処理した上で適切な形にまとめて提示し、その情報は他車両と共有され、戦況情報や戦果情報を共有し、協同作戦において活用することとされた[1]。全システムは自動化され、コンピューター制御システムがリアルタイムで車輛状況を掌握し、故障発生時にはそれを乗員に伝達することで、整備・維持コストを低減する。同じように、燃料や弾薬といった消耗品の消費量についても即座に把握できるので、補給作業の効率化にもつながることが意図された[1]。これを評して、設計主任の毛明技師は、99A式戦車は中国初の「信息化坦克=情報化戦車」であるとインタビューの中で述べている[2]。

新型戦車の開発において開発陣が注目したのは、1990年代にパキスタンと共同開発した90-II式戦車(MBT-2000/アル・ハーリド)であった[2]。90-II式/アル・ハーリドは、極めてコンパクトなウクライナ製の6TD-IIディーゼルエンジンを搭載した事で、動力室の容積を最小限に抑える事に成功しており、車体長は6.487mと99式(7.3m)より1m近く短くする事に成功していた。また、全自動変速装置を搭載しており、中国製戦車としては唯一超信地旋回が可能であった。新型戦車の開発陣は、この90-II式/アル・ハーリドの車体に99式戦車の砲塔(の改良・発展型)を搭載する事で、99式の攻撃・防御能力を維持しつつ全備重量を50t以内に抑えた新型戦車のベースとする事が出来ると考えた[2]。このコンセプトを実証するために製作されたと思われる、90-II式系列のシャーシに98/99式戦車の砲塔を搭載した戦車の写真が何枚か確認されている[2]。

ただし、90-II式/アル・ハーリドの車体の短さは、6TD-IIエンジンのコンパクトさあってのものなので、新型戦車の車体にそのまま転用することは行われず、コンセプトの実証作業と並行して砲塔・車体ともに改めて設計が進められ、新型戦車の開発コンセプトを、軍から要求された指標と共に、設計に落とし込んでいった。新型戦車の存在が明らかにされたのは、2007年7月に開催された人民解放軍建軍80周年記念展示会で展示された一枚の写真であった。2007年に初公開された写真では、99式戦車のものとは異なる車体に新設計の大形砲塔を搭載した新型戦車の姿が明らかになった。2008年頃から、中国各地で新型戦車が実施試験に供されている写真がインターネット上で紹介される様になったが、こちらの車輌では2007年の写真では見られなかった装備が追加されており、実用化に向けた改良が進んでいる事が窺えた。開発の過程では、99式戦車のシャーシに新型戦車用砲塔を搭載した砲塔要素試作車や、逆に新型戦車のシャーシに99式戦車の砲塔を搭載したシャーシ要素試作車といった一連のテストベッド車輌が製造されている[2][6]。

新型戦車の設計承認が行われたのは2010年で、2011年頃からは、実際に部隊運用される新型戦車の写真が紹介される様になり、この頃から同車が試作段階から量産体制に入ったものと推測される[2][3]。西側メディアでは、この新型戦車を99式戦車の改良型として、「99A2式」の名称で呼んでおり[7][4]、そのほか、「99式改進型」「99式大改型」などいくつもの呼称が存在していた。

2014年には99A式戦車に関する機密指定が解除され[3]、同年8月に中国で開催された「和平使命2014」国際合同軍事演習では複数台の新型戦車をはじめとする各種新型AFVが参加して、中国軍の陸上装備の近代化を印象付けた。この演習に参加した新型戦車は、雑誌『現代兵器』2014年10月号で「99A式主戦坦克」として紹介された[8]。「99A式」の名は、2015年9月3日に北京で実施された軍事パレードにおいても報道されたことから、これが新型戦車の制式名称であることが確定した[9]。

【性能・車内構造】

99A式戦車のサイズは、全長10〜11m、車体長7.3m、全幅3.5m、全高2.37m[1]。重量は毛明技師のインタビューによるとサイズのコンパクト化と重量軽減を進めたことで重量は「50余トン」とNATO諸国の戦車よりも15トン以上の軽量化に成功したとしており、99式の54トンよりは軽いものに収まっているものと推測されていた[2][3]。しかし、その後の情報で99A式の重量は55トンと99式よりわずかに増えていることが明らかになった[1]。これについて考えると、99A式では、重量増大を抑えるための小型軽量化と、性能追及がもたらす重量増の間で厳しいせめぎあいがあったことが窺える。

99A式では、コンパクト化と一定の車内容積を確保するという人間工学的な配慮を両立させることが目指された[3]。その結果、高度な情報化システムや強力な動力ユニットの搭載、砲塔・車体の装甲強化といった性能向上に伴う重量増と、戦略機動性や生存性を意識した小型軽量化の間で、設計陣が選んだ最適解が55トンという数値であったと見ることができる。

乗員は99式戦車と同じく、車長、砲手、操縦手の三名。操縦手は車体中央部の操縦席に着座し、車長席は砲塔右側に、砲手席は砲塔左側に配置されているのも、99式を踏襲している[1][2]。装填手を必要としない99A式戦車は、その分だけ砲塔正面装甲を厚くできることが指摘されており、コンパクト化と装甲強化を両立させていると評することが出来るだろう[10]。

車長と砲手の足元には、カルーセル式自動装填装置が配置されている。戦闘室の後方がエンジン室となっており、エンジンと変速機、補助動力装置などを一体化したパワーパックを収納している[1][2]。

車体側面の履帯の上部にはフェンダーを配置しており、その上は工具箱、燃料タンク、潤滑油タンクなどを収納するスペースとして活用されているのは99式戦車と共通している[11]。履帯上半分はサイドスカートにより覆われており、HEAT弾に対するスタンドオフ効果を狙っている。

99A式の砲塔は、99式よりも容積を拡大したことで砲塔高が増加しているが、NATO諸国の戦車に比べると30cm以上は低いものに抑えてあるとのこと(毛明技師の発言だと99A式の車高は2m40cm以下とされ、後に出てきたスペックでも2.37mというデータが出てきたことにより裏付けられた[1][3]。砲塔には新型の爆発反応装甲が搭載されたため、その外観は99G式とはかなり異なっている。

【車内配置と砲塔内装備】

操縦席は車体前部中央やや左側に設置されており、ハッチは一枚式で、3基のペリスコープが装備されており、中央の1基は両眼式の微光増幅式暗視装置に交換可能で、その有効視認距離は約200mとされる[1]。

砲塔室内右側の車長用ハッチには5基のペリスコープが設置され、砲手用ハッチはソ連/ロシア式の前方開放設計が継承されている[1]。車長用ハッチ前方には全周旋回式の車長用サイト/照準器が設置されており、砲手用ハッチの前方には固定式の砲手用照準器が配置されている[1]。99A式戦車の砲塔室は、中国の他の主力戦車よりも広い空間が取られており、将来的にさらなる大口径砲に換装するためのスペースが確保されている[1]。

車長と砲手にはそれぞれ独立した照準・測距・観測などの機能を一体化した多機能照準器が装備されている(車長用多機能周視鏡は砲塔とは独立して360度の観測が可能)。両方の照準器には新型の赤外線暗視装置が統合されている[12]。

【射撃統制システムについて:概説】

99A式戦車についてはCCTVの報道で砲塔内部の様子が明らかになっており、具体的にどのような装備が用意されているのか判明している[10]。ここでは99A式戦車の射撃統制システムと合わせて解説を行う。

99A式の開発で軽量化と共に特に重視されたのが電子装備に関する改良項目である。射撃統制システムは99G式のものをベースに改良を加えて、反応速度の向上とシステムの自動化を進めている。99A式では、レーザーレンジファインダーに加えて、主砲基部にミリ波レーダーを搭載しており、目標の追尾や飛翔中の弾道を検知して、次弾修正のデータに反映することで命中精度をさらに向上させている[2]。

99A型戦車には、最新世代の熱画像照準器、新しい弾道計算機、気象マストセンサーを含む1A45T射撃管制システムが搭載されている[13]。暗視装置の探知距離は1,300m[2]。照準システムは行進間射撃を可能とするため安定化されており、走行状態や砲の俯仰角に関係なく目標の照準が可能[14]。99A式戦車の赤外線暗視装置は、夜間や悪天候下での目標観測距離は7,000〜9,000メートルに達する[1]。視程が100メートル未満の極めて悪条件下の環境においても、観測距離は4,000メートル、識別距離は3,100メートルを確保している[1]

99式戦車の場合は、照準器全体を安定化させるのではなく、映像を接眼レンズに投影する下部プリズムのみがジャイロで安定化された方式(下反射鏡安定方式(中国語では下反稳像式))を採用していた。この方式の射撃統制システムは、砲塔上部に照準器を配置して、それを4リンク機構を介して主砲に接続し、主砲とともに移動する。下部プリズムを除くその他の光学部品も主砲に追随して移動する。下方反射式の120°二等辺プリズムは、2軸ジャイロスコープフレームに取り付けられており、このプリズムを安定化させることで、照準器の回転に影響されない独立した姿勢安定性を実現している[14]。ただし、この方法は、行進間射撃を可能として、砲手の視覚疲労軽減に繋がったが、安定化できるのは昼間の白色光画像のみで、微光増幅式もしくは赤外線暗視画像では画像安定化が不可能で、視線安定化しかできない点にあった[14].。そのため、夜間において行進間射撃は困難であり、射撃時に短時間停車して照準・射撃の後、移動を行う第二世代戦車までの方法と変わらない射撃方法しか取れなかった。

これに対して99A式戦車が導入した上方反射鏡安定化射撃システムは、照準器自体を砲塔に固定して、上部プリズム、暗視装置、ジャイロスコープを統合して、照準器全体を安定化システムで制御する方法である[14]。当然、下部プリズムのみを安定化させる99式戦車と比べるとシステムは大型化し、大型プリズムや複数の光学電子装置を制御する必要が生じるため開発難易度は高い。しかし、仰角と方位角の両方向で双方向安定化が実現され、照準器自体が砲に追従する必要がなくなるので主砲と合わせて動作させる必要が解消する[14]。微光増幅式/赤外線暗視装置もそれぞれ安定化されるため、夜間においても画像安定化が可能となり、全天候下での行進間射撃能力を得ることが出来た[14]。同システムは、96A式戦車で初採用され、99A式戦車ではその経験が反映された形となっている[14]。

99A式戦車の射撃統制システムは、照準・誘導が一体化されており、射撃結果をリアルタイムで修正する機能が実装され、初弾が外れた場合、測定したパラメータに基づいて二発目の射撃パラメータを自動修正し、二発目の命中を保証することが可能。また、砲手が目標をロックオンすれば、戦車の火器管制システムが自動的に目標の動きを予測・追尾し、主砲を連動させる自動追尾システムも採用されている[12]。これにより、動目標に対する高精度な射撃が可能となり、砲手は手動で目標を追尾する負担から解放され、システムに任せて命中率の高い射撃を行うことが可能となる。自動目標追尾能力は日本の90式戦車が世界に先駆けて導入した技術であり、その後の第3.5世代戦車で広く用いられる能力となっている[15]。

99式戦車では、中国戦車としては初となる砲口照合装置が採用されている。これは砲身付け根上部に配置された「砲口基準自動補償装置」と、砲口部に装着された射照準基準装置(ボアサイト・ミラー)により構成されている[12]。これにより、射撃前に砲口と火器管制システムが目標を捕捉した後のパラメータ間の間に生じたズレの数値を自動測定し、他の機器が測定した各種補正データ(火薬温度、横風風速など)と共に自動的に射撃統制システムのコンピューターに諸元として入力される。これにより99A式戦車の命中率は大幅に向上しており、射程2km外での初弾命中率は90%以上に達するとされている[12]。

【射撃統制システムについて:車長席と砲手席の各種機器について】

車長席には、車長用サイト(パノラマ照準器)、総合情報表示ディスプレイ、C4I表示機、C4I端末、通信機、そしてソ連/ロシア系戦車で見られるゴム製扇風機も配備されている。

車長用サイトは白光・暗視・照準器の3つの光学チャンネルを1つの接眼レンズに統合しており、これはM1「エイブラムズ」やレオパルト2のように別々に配置する方式よりコンパクトにまとめられている[10]。車長は砲手とは別に、周辺目標を捜索し、優先すべき目標を探知すると、砲手の照準に優先して自ら照準・発射するオーバーライド機能も備わっている[13]。

総合情報表示ディスプレイは上下二段配置となっており、上段が戦術情報表示用、下段が車載データリンク端末。大型画面により多くの情報を表示可能だが、下部は車長の胸の位置にあるため、画面を見る際に車長がうつむかないといけない点が課題として指摘されている[10]。

車長用ディスプレイは車長用サイトのみならず、車両搭載型データリンク送受信機と「北斗3号」衛星航法測位システムとも接続されている。

前者により99A式は車両間、歩兵、部隊とのリアルタイム情報共有を実現する。データリンクシステムは基本的には通信装置であるため、無線機としての活用も考えられるが、大型無線機を完全に置き換えることは現実的ではなく、補完的に使用されるもの。実際、99A式の車長席右側には主・副の2台の無線機が装備されている[10]。このVHF-2000型戦車無線通信システムは、優れた耐電子妨害能力、システムの汎用性の高さ、整備の容易さ、高い信頼性などの特徴を有しており、音声、テキスト、データ通信が可能[1][16]。このほかに、敵見方識別装置を用いた通信機能も備えている(詳しくは、同装置の解説で説明する)。

「北斗3号」衛星航法測位システムは、中国の衛星測位システム「北斗」の第三世代となるもので、これまで限定されていたカバレッジを全世界に拡大しており、高精度な測位・ナビゲーション・時刻同期サービスを提供している[17]。受信した情報は車長用ディスプレイに同期表示され、電子地図と統合され、戦車の位置、進行方向、速度を確認することができる[1]。そのアンテナは砲塔右後方に設置されており、車上の通信システムや観測装備などと統合され、車両間通信および戦場管理システムと連携することで、地上部隊の作戦効果を大幅に向上させている[1]。指揮官は測位システムを通じて戦場の敵味方の動態を正確に把握し、射撃割当と優先順位を策定することができ、指揮統制の正確性を達成し、最適な作戦効果を得ることができる。

砲塔左側の砲手席は、車長席よりも簡素な装備となっている。砲手用メイン照準器は、初期型は接眼レンズが二つだったが、新バッチでは白光・赤外線画像の2つの接眼レンズが1つに統合されている。砲手用照準器自体には倍率があり(NATO諸国の戦車の場合は3倍となっており、中国も同様だと見なされている[10])、砲手が砲塔前方を肉眼で直接視認するには、メイン照準器の接眼レンズの上に配置されている無倍率の直接観測用ペリスコープを用いる[10]。

砲手用照準器の右上の隅には、砲身基部に取り付けられた砲口照合装置とミリ波送信機用の内部ケーブルがある。これらのケーブルは砲手用照準器の右上隅で合流し、砲手用メイン照準器に接続されており、砲手と車長の照準器にデータを提供する。また、その他の外部センサーからの情報伝達も担っているものと推測されている[10]。

砲手用の統合情報表示ディスプレイは、車長と同じデータリンク端末を装備。99A式は砲手も車長と同じ統合情報表示ディスプレイを持つ数少ない現役戦車であると指摘されている[10]。

砲手左側に配置された大型の白い箱は車載式の射撃統制用コンピューターで、これは横風センサー、気圧・気温センサー、装薬温度センサーなどと連携しており、照準器、自動追尾装置、車体姿勢センサーからのデータを統合し、射撃のための計算を行う[10]。無線機については、車長用より簡素で周波数切り替えのみで、キーボードは付属していない。車長は通信機器への完全なアクセス権を持つのに対し、砲手は車長が設定した通信チャンネル上で無線操作モードを切り替えることしかできないと見られている[10]。

これらの装備は、開発責任者である毛明総設計師自身が99A式戦車は「中国初の情報化戦車」であると述べている通り、データリンク、C4I(Command, Control, Communications, and Intelligence:指揮・統制・通信・情報)システム、デジタル地図、自己診断機能などを統合して、戦場感知、状況共有、協同攻防などを可能としたことを装備面で示している[1][2][18]。これは単なる車輛のみの情報化ではなく、データリンクを介して99A式戦車は他プラットフォームと連携しており、「情報ノードとして機能し、指揮命令や戦場状況のフィードバックを伝達することができる」存在として機能する[19]。

【兵装】

99A式戦車の主砲は、99式戦車のZPT-98型125mm滑腔砲に大幅な改良を加えたものを搭載している[12]。口径については50口径であるという説が多い[1][2]が、原型となったソ連の2A46と同じ48口径であるという説も存在する[12]。

96式戦車に搭載された125mm滑腔砲(ZPT-88C)および99式戦車のZPT-98(原型)と比較すると、ZPT-98改良型は材料や製造工程において大幅な改良が加えられている[12]。より高性能な国産新高性能砲鋼、より高度なエレクトロスラグ再溶解および油圧オートフレッティング工程、砲身表面への改良されたクロムメッキ硬化処理などが採用され、これらの改良により、砲の薬室圧力、疲労強度、耐摩耗性、耐腐食性が大幅に向上し、最大耐圧は700MPaを超え、砲身寿命は、既存の125mm砲の500発[20]から、約700発にまで延伸したとされる[12]。戦車砲には、外気温度による変形の影響を軽減するためアルミニウム製のサーマルスリーブが装着されている[21]。

99A式の戦車砲は、99式と同じく砲身を前方から引き抜ける構造(前抽式砲身)を採用している。一般的な火砲では、砲身と砲尾は、強固なねじ込み式の結合(断隔螺)や、特殊な結合環で固定されている。しかし、前抽式砲身では該当部分を前方からアクセスできる構造に変更することで、砲身を前方にスライドさせて取り外せるようにしている。具体的には、砲身と砲尾の間に「長被筒(ロングジャケット)」と呼ばれる中間部品を挿入する。この被筒が砲尾に固定され、砲身は被筒に対して断隔螺で結合されるため、結合部を緩めることで砲身を前方に引き抜くことが可能となる[22]。最初に中国で製造された125mm戦車砲にはその機能はなかったが、戦時における整備性改善を意図して、砲塔を取り外さなくても砲身換装を可能とするこの構造が取り入れられた[22]。

99A式では、砲の俯角を挙げるために砲塔頂部を嵩上げしており、それが砲塔大型化の要因の1つであると指摘されている[23]。99A式では、砲身先端に砲口照合装置が装備されたが、これは中国戦車としては初の試みで、砲身の歪みを射撃時の諸元の1つとして反映させる事で命中精度をさらに向上させることが可能となり、いちいち乗員が歪みの検知を行う手間が省けるメリットが存在する[2][3]。

99A式戦車の主砲は二軸砲安定化システムが採用されている。これにより、行進間射撃の際に縦方向と横方向の揺れを安定化させることで戦車が主砲を目標に指向し続け、走行中でも命中精度の高い射撃が可能になる[16]。99A式戦車では砲安定システムの性能デモンストレーションとして、砲身先端にスパナや瓶を置いた状態で砲を動かしてもそれらが落ちないことで、その安定性をアピールしている[16]。ただし、ドイツではレオパルト2A4を用いて、不整地を時速40km走行しても砲身先端のビールジョッキのビールを一滴もこぼさなかったというデモンストレーションを行っており、同戦車の極めて高度な安定性能を示していた[16]。両者の比較は、99A式戦車の二軸安定化システムが優れているものの、世界最高水準のレオパルト2シリーズと比較すると、まだ改良の余地があることを示唆していると指摘されている[16]。

99A式では、威力強化を目的として140mm滑腔砲の搭載も考慮され、技術実証として2004〜2005年にかけて99式戦車に試製140mm砲を搭載して射撃試験が行われた[2]。しかし、高精度電解鋼の品質問題により、試験中に砲身破裂事故が発生するなどの技術的問題が生じた事と、大口径砲である140mm砲弾を搭載した場合には搭載弾数が大幅に減少してしまい継戦能力に悪影響が出てしまうなどの点を解決できずに未採用に終わっている[2]。既存の125mm砲の長砲身型についてもテストされ、2007年に公開された試製車両では砲身中部に位置する同軸排煙装置の位置が99式よりも後退しており、砲身長を伸ばした可能性が指摘されていた[2]。資料[12]では、この長砲身砲は54口径125mm滑腔砲であることが明らかにされた[12]。最終的に、弾薬技術の向上で、砲身長を延ばさずに威力向上を達成する方向性にシフトしたことで、この54口径125mm砲は不採用となった[2][12]。(これを補うと、ZPT-98改良型で一定の性能向上を達成していたこと、砲身長を伸ばすとそれだけ砲の重量が増し、長すぎる砲身は取り回しに難がある点も考慮されたものと推測される。)

自動装填装置については、砲塔直下にターンテーブル式に砲弾(弾頭+分離装薬)を収納した99式と同系列(T-72のカルーセル式自動装填装置がベース)のものが採用されている[23]。搭載弾数は、ソースにより異なるが、41発説[13]、42発説[1]があり、そのうち22発が自動装填装置に収納されている[13]。

射手は車長の指示に基づき、制御パネル上のボタンで必要な弾薬の種類を選択する。自動装填装置により、毎分7〜8発の安定した発射速度を維持できる[1]。(改良により毎分10発にまで発射速度が向上しているとの情報もある[12]。)装填機に故障が発生した場合、車長または射手が手動で故障排除を行う。緊急時には、手動装填も可能であるが、この場合の発射速度は毎分1〜2発に落ち込んでしまう[1]。装薬は燃焼薬莢で、底部の金属部分のみが薬莢ガラとして残存し、砲撃後、砲塔後部の排出口から自動的に車外に放り出される[13]。

自動装填装置に搭載されない弾頭と装薬の具体的な搭載方法は明らかになっていないが、99式戦車では操縦席を挟んだ左右後方が燃料タンクと弾薬架の配置場所とされているので、99A式もそれを踏襲している可能性がある[11]。自動装填装置に収納された砲弾を打ち尽くしたのちは、予備弾薬を使用するが、弾薬架の砲弾と装薬を自動装填装置に補充するには非常に長い時間がかかるため、緊迫する戦場で作業を行うのは困難であり、後方に一時撤退するなど戦力運用に間隔が生じるリスクが存在する[1]。なお、これは自動装填装置を採用した戦車一般の運用面での問題というべきであり、99A式のみの課題ではなく、なんなら砲塔後部バスルの弾薬庫からの手動装填方式を採用しているM1やレオパルト2においても予備弾薬庫からの装填作業には時間を要するという点では共通している。

【搭載砲弾について】

搭載弾種としては、APFSDS弾、HEAT弾、HE-FRAG弾、砲発射ミサイルの四種類の砲弾とミサイルを発射可能[1][2][13]。

99A式戦車のAPFSDS弾(型式名はDTW-125)については、資料ごとに性能が異なっているケースが多い。ここでは参考までにいくつかの情報を併記する。

APFSDS弾の砲口初速は1,780m/sに達するとされる[13]。CCTVの2019年の報道では、砲口初速は1700〜1800m/sであり、2000mの距離から厚さ680mmの圧延均質鋼装甲(RHA)を効果的に貫通できると伝えられた[2]。

資料[12]では、99A式のAPFSDS弾は新型のタングステン合金製で、ネット上では「三期弾=第三世代砲弾」と呼ばれている。これは、中国で開発された125mmAPFSDS弾の中で最高レベルの砲弾であり、既存の96型戦車および99型戦車の砲とも互換性がある。それまでの国産125mm APFSDS弾(ネット上では「二期弾=第2世代砲弾」とも呼ばれる)と比較して、全長、砲弾材質、サボー材質、推進剤と全面的な改良が施されている。入手可能なデータによると、砲弾の全長は約720mm、コア径は約24mm、全長対直径比は約30:1であると伝えられている[24][12]。改良型ZPT-98型125mm滑腔砲からAPFSDS弾を発射した場合、初速は1800m/sを超え、68度の角度で傾斜した均質鋼装甲を約320mm、または2kmの距離で垂直な均質鋼装甲を約800mm貫通することができる[12]。さらに高い貫徹力を有するとしているのが資料[1]であり、ここでは、タングステン弾芯のAPFSDS弾の貫徹力はRHA換算860mm、劣化ウラン弾芯のAPFSDS弾では貫徹力が960mmに達するとされている。ただし、これは他の資料と比べて高い数値であり、後の99B式戦車(ZTZ-99B)の数値と考えたほうが適切かもしれない。

戦車、装甲車、強化された陣地攻撃などに用いられるHEAT弾は射程2,500mで、その成形炸薬弾は射距離に関係なくRHA換算680mmの貫徹能力を有する[13]。支援射撃、対人、陣地攻撃などで用いられるHE-FRAG弾は砲口初速680m/sで、最大射程は10km[13]。

直射攻撃が難しい遠距離目標の打撃について、99A式戦車は125mm砲による間接射撃による制圧についても選択肢に含んでいる。99A式戦車の主任設計師であり中国の戦車開発を主導してきた中国北方車両研究所所長の毛明氏は、2009年のインタビューで以下の内容を述べている[25]。次世代戦車の最も重要な変化は情報化能力の強化である。戦車の目標探知能力は指揮・打撃ネットワークに統合され、多くの指揮システムやセンサーがリアルタイムで情報を伝達する。火力性能も拡張され、直射射撃や砲発射ミサイルに加え、間接射撃能力も持つ。近距離・遠距離を問わず打撃し、対空能力も備える。つまり間射・直射を結合した全面的な打撃能力を実現するという見通しを示していた[25]。

中国の125mm戦車砲の技術的起源である、ソ連・ロシアの125mm滑腔砲2A46は、仰角14度で9.4kmの射程を有しており[26]、現実に、ロシア・ウクライナ戦争では両軍の戦車が主砲を間接射撃に用いている光景が確認されている。同系統の125mm戦車砲を搭載する96A式戦車が間接射撃で9km先の目標を制圧する訓練を実施しているので、99A/B式戦車の125mm戦車砲を間接射撃で用いた場合も、同程度の射程を発揮するものと推測される[27]。上記の演習では、射撃統制システムに間接射撃用の諸元を一つ一つ手入力するという方法が取られていたが、これは2010年代に制式化された15式軽戦車(ZTQ-15)でさらに洗練された方法に進化した[27]。15式軽戦車は、設計段階で間接射撃能力が重視されており、射撃統制システムに、通常の直射照準のみならず間接照準モードも持たせており、迅速に諸元を算出して自走榴弾砲的な活用が可能な能力が付与されている[28]。無論、戦車砲の砲身寿命や、99A式の10kmという射程[1]、威力を考慮すると、完全に榴弾砲の代わりになる存在でないことは明白だが、自前の間接射撃手段を保持していることは戦術の幅を広げるものであり、それゆえ中国軍も訓練において戦車砲による間接射撃を採用しているのである。

砲発射ミサイルはAPFSDS弾の二倍以上となる5kmの最大射程を有しており、その貫徹力は目標の装甲条件によって大きく異なる。具体的には、傾斜角68度で爆発反応装甲(ERA)を装備した移動目標に対してはRHA換算で約240mm、垂直装甲に対してはRHA換算で約700mmの貫徹能力を持つとされる[13]。この差は、ERAが成形炸薬弾のジェットを拡散・妨害する効果と、傾斜装甲による実質的な装甲厚の増加によるものである。700mmという貫徹力は第3.5世代戦車の正面装甲に対しては十分ではないが、長射程を活かせば敵戦車が反撃できない距離から側面などの弱点を狙うことが可能。戦車のみならず、低空の空中目標に対する攻撃能力も有している[13]。高価なため搭載弾数は通常4発と限定されているが、敵戦車の射程外からアウトレンジ攻撃可能な兵器という特性は、戦場での選択肢を増やす役割が期待でき、「情報化戦車」と称される99A式の戦場認識能力と組み合わせれば、その射程を有効活用し得る場面も生じるであろう。

副武装として、125mm砲の右側に86式7.62mm機関銃を同軸機関銃として装備[13]。車長用キューポラにもQJC88式12.7mm重機関銃をピントルマウント式に搭載している[13]。砲塔側面の装具ラック直前には各5基の発煙弾発射器が装備されており、発煙弾のほかに接近する歩兵を制圧する擲弾発射能力も有している[13]。なお、2007年に写真が公開された試作車両では、大口径の02式14.5mm重機関銃(QJG-02)を車長用キューポラに搭載していた[2][13]。しかし、採用は見送られたようで99A式量産型では99式と同じ12.7mm重機関銃に変更された。

【動力系統】

前述した通り、99A式は、90-II式戦車系列のシャーシを発展させたという技術的系譜の上にあるが、動力系統を中心としてかなりの変更も見られる。

99A式の動力系統は、出力1,500hpの150HB-2型水冷V型12気筒ツインターボディーゼルエンジンと新型自動変速装置GDX-100を組み合わせたものであるとされる[1][2][29]。99A式は、エンジンと変速装置、冷却系、過給機などは一体化されたパワーパックとされた。パワーパックの採用は中国陸軍の主力戦車としては初の事例であり、車内空間の有効活用に資するだけでなく動力系統を丸ごと交換することで、整備やエンジン換装作業が容易になった[24]。

車体後部には99式には無かったエンジングリルが配置されており、動力系統の構造は99/99G式とは大きく変更されていることを窺わせている[2]。エンジンは車体長短縮のため横置きとされ、動力室の容積を99式に比べて大きく減らすことに成功している[1]。これらの工夫により、99A式は99式に比べて80cmの車体長短縮に成功したとの情報も存在する[30]。なお、資料[30]では、車体短縮はエンジンの横置きよりも、変速機の冷却ファンの配置変更のほうが功を奏したこと、エンジン横置きはターボチャージャーをエンジンの片側に配置するための措置という意味が大きいと判断している

GDX-100型自動変速装置は、変距装置、液圧伝動機構、動力操向機構、液圧ブレーキ、液圧ポンプ、電子制御器、冷却装置などで構成される[1]。マニュアルおよびオートマチックの操作システムを備えており、ステアリングホイール、アクセルペダル、ブレーキペダル、およびシフトレバーを使用して運転操作を行う[1]。これには7段の前進ギアと1段の後退ギアがある[13]。99式ではレバー式だった走行装置が、通常の自動車と同じステアリングホイールに変更されたことで操作性が向上している[16]。変速装置は全自動式[2]で、超信地旋回が可能となったが、中国軍に制式配備された戦車でこの機能を備えたのは、99A式が初となる[2]。全自動式変速装置の採用は、機動力の向上に加えて操縦手の疲労軽減に効果が高く、長期間の作戦においての戦車の戦闘力維持に効果が認められるとされる[3]。

99A式は、車体長を短縮し、転輪の軸間距離を縮めることで車体重量を平均的に分散させ、不整地走行性能と機動力を向上させている[1]。トーションバーサスペンションは、両側に6個のゴムタイヤ転輪(後部に駆動スプロケット、前部にアイドラ、4個の履帯支持ローラー)を備える。第1、第2、第6転輪には特別な油圧ショックアブソーバーが装備されている[13]。99A式の最大路上速度は75km/h、最大野外速度は約60km/hに達する[1]。停車状態からの、0〜32 km/hからの加速はわずか7秒[21]。油圧ブレーキの使用により、99A式戦車は高速走行状態から約3秒で完全に停止できる[21]。航続距離は車内燃料のみで600km、車体後部に追加燃料ドラム2基を搭載した状態で800km[13]。

悪路走破性については、最大60%の登坂勾配と同30%の側方傾斜を克服可能で、1.3mの垂直障害物を越え、準備なしで1mの水深を渡河でき、シュノーケルを含む深水渡渉キットを使用すれば、水深4.5mまで川底を渡河する能力を付与されている[13]。

【防御について】

99A式戦車の防御方法をまとめると、装甲防御力にのみ頼るような方法ではなく、�\鐓貍霾鵐轡好謄爐筌如璽織螢鵐�により、敵情を把握し、敵との不用意な遭遇リスクを局限する、�⊆崑里離灰鵐僖�ト化や偽装、電子妨害機器やレーダー波や赤外線ステルス性追及による被発見率の低減[31]、�H�見された場合は、機動力を生かして退避、煙幕弾を投射して車体を隠蔽する、�ぅ譟璽供宍盾崛�置を用いて、攻撃側のレーザー照射装置やセンサー自体を使用不能にする、�ッ綯討靴討眷�発反応装甲+複合装甲+ベース装甲により貫徹を食い止める、�Υ喞未気譴討癲⊆崙發膨イ辰織好檗璽襯薀ぅ福爾巴栃卮�散を食い止める、�Ъ�動消火システムにより致命的な二次爆発を抑える……といった、多層式の防御措置の積み重ねにより生存性を確保する多層式防御方式が採用されていると評価し得る。

これは、戦車などのプラットフォームの生存性追及のためには、例えば単なる「装甲の厚さ」という一点ではなく、戦闘のプロセス全体の中で多層的に捉える必要があるという「Survivability Onion(生存性の玉葱)」モデルと共通する内容を有している[32]。この概念は、基本的に交戦を異なる段階に分解し、各段階においてシステムが特定の脅威による影響を低減(軽減)する能力を発揮できるようにするものである。その考え方は、事象(交戦)が発生した後も、システム/使用者が任務を完了するために十分な有効性を維持できるべきであるというものである[32]。99A式戦車の防御についても、このようなモデルが採用されていることを前提として記述する。

ここでは� 銑Г里垢戮討鮗茲蠑紊欧襪海箸呂擦此↓ぁ↓ァ↓ΑきГ砲弔い討�99A式の防御力に関する項目を紹介する。

【99A式戦車の複合装甲】

99A式の複合装甲には、中国が独自に開発した「JN1型陶瓷聚能反应装甲列阵 (JN-1型セラミック集積エネルギー反応装甲構造) 」が組み込まれている[1][33][34]。これは99A式戦車の設計主任である毛明技師が北京理工大学での公開講座で明らかにした情報であり、「複合装甲の内部に成形炸薬を内蔵する」という防御メカニズムを採用している。この設計コンセプトはウクライナの「ニージュ(Nizh)」爆発反応装甲[35]に由来しており、従来のセラミック複合装甲やNERA(非爆発式反応装甲)とは根本的に異なる発想で開発された[34]。

セラミック複合装甲:は、硬いセラミックで徹甲弾の弾芯を「削り、砕く」ことを主目的とするが、この効果はセラミック装甲および、その背面にある主装甲の厚みに大きく依存しており、それが薄いとセラミック層で破損・減耗した弾芯やメタルジェットに残存する貫徹力で主装甲自体を貫かれてしまう[34]。そのため、装甲が薄い装甲車などはセラミック複合装甲を採用できず、主力戦車であっても砲塔と車体の正面装甲のみに採用している。

一方、金属板とゴムなどの弾性材料を交互に重ねた構造のNERA (Non-Explosive Reactive Armor:非爆発式反応装甲)は、弾丸が命中すると内部で金属板が膨れ上がり、この動きで弾体を横方向から「挟み込む」ことで貫徹力を削ぐ。こちらはセラミック複合装甲よりも防御効果は薄いが調達コストの安さが利点となる[34]。しかし、NERAも効果を発揮するためにある程度の厚み(垂直方向のスペース)や堅牢なベース装甲を必要とするため、セラミック複合装甲と同じく、軽装甲車両に後付けしても、十分な効果は期待できなかった[34]。

これに対してJN-1は、セラミック、高硬度装甲鋼板など、通常のセラミック複合装甲と共通する素材を用いているが、最大の相違は、複数の成形炸薬を並べた層を複合装甲内部に設置していることである[34]。これらの成形炸薬は、弾薬が命中後に起爆することで瞬間的にシート状の金属ジェットや自自己鍛造破片が形成される。それがAPFSDS弾の侵徹体もしくはHEAT弾のメタルジェットを対して水平方向(横方向)から敵の弾体を断ち切るように干渉し、その貫徹エネルギーを劇的に減衰させ、APFSDS弾やHEAT弾の主装甲に対する貫徹力を継続的に低下させるというものである。

従来の複合装甲が「硬い材料で弾芯を削る・挟み込む」ことで対処するのに対し、JN1は内蔵された成形炸薬を用いて「横方向から弾体を切断・干渉する」コンセプトを採用している[34]。この方法は、戦車の主装甲の厚みに左右されず、複数の成形炸薬をシート状に並べて多層構造にすることで複数の成形炸薬シートを並べることが可能となった。これは、通常は単層式にしか配置しない爆発反応装甲とは異なる特徴である[34]。

99A式の複合装甲の詳細な構造は明らかにされていないが、大まかな概念としては、外板の高硬度鋼板、その奥の第二層に横方向(水平)に配置された複数の小型成形炸薬、第三層として、主装甲(高硬度鋼板 + セラミック + 繊維強化材等で製造された複合装甲)、その奥が内板となる高硬度鋼板で、車内には弾片飛散を防ぐスポールライナー、という多層構造を成していると考えられる。外板と内板は構造保護と軽微な被弾で成形炸薬が暴発するのを防ぐ役割があるとみられる。第二層はJN-1装甲の核心部分であり、弾芯やメタルジェットを成形炸薬の爆発によるジェットや自己鍛造体で横から切断・干渉する。第三層は、第二層で切断・弱体化された弾芯・メタルジェットを確実に食い止める役割を果たす。

99A式の複合装甲には、運動エネルギー弾に対する高い防御力を備えた拘束複合装甲が採用されているとの情報があり、第三層の主装甲にこの構造が採用されている可能性が高いと考えられる[23][29]。運動エネルギー弾に対する防御要求は、99A式戦車の開発時に韓国で開発中だったXK-2戦車(後のK-2戦車https://w.atwiki.jp/namacha/pages/23.html)の55口径120mm滑腔砲から発射されるAPFSDS弾に対する防御能力の獲得が目標とされたとのこと[36]。

【99A式戦車の爆発反応装甲、車体底面・側面防御について】

99A式戦車では、複合装甲と合わせて防御力を確保するために、99G式戦車と同じく爆発反応装甲を装着している。

装着箇所は被弾率の高い砲塔前面と車体前面、そして砲塔上面と、砲塔側面のスラットアーマーを兼ねた装具入れを架台としてそこにも爆発反応装甲を装着している。99A式戦車が装着しているFY-4型爆発反応装甲はモジュール構造を採用しており、用兵側の要求に応じて異なる防護レベルの装甲モジュールを装着することが可能であり、砲塔正面や車体正面のように特に防御力を必要とするところには大型の反応装甲ブロックを装着し、砲塔上面や側面にはそれより薄く軽量なブロックを装着するといったメリハリを利かせている[1]。

FY-4は、第一世代の爆発反応装甲とは異なり、化学エネルギー弾(HEAT弾など)だけでなく運動エネルギー弾(APFSDS弾など)に対する防御能力も兼ね備えており、特に爆発反応装甲に対する貫通能力の高いタンデム式成形炸薬弾に対する抗堪性を強化したのが特徴[2]。その具体的な防護性能は、運動エネルギー弾に対して射距離2,000mで約300mm、化学エネルギー弾に対する防護能力は約400mmとされ[1]、もしくは運動エネルギー弾の威力を30%以上、化学エネルギー弾の威力を70%以上低減するとも伝えられている[32]。

99A式戦車の砲塔正面の防御力は、これらの複数の装甲が相まって運動エネルギー弾に対してRHA換算で1,000mm[24]、化学エネルギー弾に対して1,000〜1,200mm[1]に相当する高い抗堪性を備えているとされる[37]。

99A式戦車は、砲塔正面のみならず、砲塔側面および後面を装具ラックで囲んだ上に、側面にはずらりと爆発反応装甲を配置して、砲塔上面にも爆発反応装甲を並べている。これは、市街戦や非対称戦闘において側面や後面からの不意の攻撃を想定して砲塔全周の防御力の底上げを図ったものである。特に、砲塔上面への爆発反応装甲の装着は、普及が進んでいたトップアタック攻撃可能な対戦車ミサイルや空中投射される自己鍛造弾などにより装甲の薄い砲塔上面への攻撃を懸念した措置であった。

99A式では、車体下部の装甲も強化され、対戦車地雷に対する防御能力が向上している[2]。99A式のカルーセル式自動装填装置は砲塔直下の車体底部に配置されていることから、対戦車地雷により車体底部を貫通された場合には、致命的な誘爆を起こす可能性があり、それを防ぐためにも車体底部の防御力強化は必要な措置であった。

車体側面は、車体正面よりも薄い高硬度鋼板製装甲のみで、その上に装具入れおよび足回り上部をカバーするサイドスカートが装着されており、HEAT弾に対するスタンドオフ効果を発揮することも意図されているが、近年の貫徹力の高い対戦車ロケットによる打撃には効果が薄いのは否めない[1]。とはいえ、面積の広い車体側面をカバーする付加装甲を装着するとその重量は相当なものになると見られ、防御力の強化と重量軽減という矛盾を一つの戦車に落とし込もうとする設計作業において、車体側面防御はトレードオフとして妥協されたものと判断される。中国軍の戦車で車体側面に対する付加装甲を採用したのは15式軽戦車(ZTQ-15)からであり、2025年に登場した100式戦車(ZTZ-100)ではさらに本格的な付加装甲を採用している。

【99A式戦車のアクティブ防御システム】

99式では、レーザー照射によりミサイルの照準を妨害、または照準器や(射手の視力自体)を制圧するソフトキル方式のアクティブ防御システムであるレーザー警告/妨害システムが搭載されていたが、99A式戦車でも99式のものと形状は異なるが同様のレーザー警告/妨害システムが砲塔左側に装備されている[2]。

99/99A式戦車のレーザー警告/妨害システムは、レーザー警告システム(Laser Warning Receiver, LWR)と、砲手用ハッチ後方に配置されたレーザー防護兵器システム(Laser Self-defence Weapon, LSDW)により構成されている[2][24]。LSWDは、資料[13]では型式名として「JD-3」の名称が伝えられている。

各部に装着されたLWRが敵から照射されたレーザー波を検知すると、システムは自動的にレーザーの発信源の方位を測定し、車長または砲手がLSDWを起動して制圧するか、発煙弾の発射による車体の隠蔽といった他の対策手段を取るかの是非を決める[24]。ボタンを押すと、システムは1秒以内に自動的にLSDWを目標に指向させる[2][24]。この一秒という反応時間は、敵がレーザーにより距離測定を行った段階でそれを検知して、ミサイル誘導のためのレーザー照射が行われる前に対応するために求められた性能であるといえるだろう。LSDWの操作は砲手と車長のいずれもが行うことができる。

LSDWの使用時には、最初に目標に向けて低エネルギーのレーザーを照射して、その反射エコーに基づいてその位置を測定する。目標への照準を定めると、今度は高エネルギーレーザーを発射して、敵の光学/電子センサーを妨害・破壊する[2]。LSDWは、敵のレーザー測距儀、光増幅式暗視装置、テレビカメラ、光学照準器、赤外線暗視装置など、あらゆる可視光/近赤外線光学電子機器に対して干渉を実施し、それらを飽和させて無効化し、さらには不可逆的なダメージを与えることが可能である[2][24]。

LSDWの水平旋回範囲は360度、俯仰範囲は-12度から+90度、水平追跡角速度は45度/秒、俯仰速度は40度/秒である。レーザー出力エネルギーは1000メガジュール、パルス回復周波数は毎秒10回、最大使用距離は約4000m、システムの連続作動時間は30分、レーザー発射器の運用寿命は120万回である[2][24]。有効俯仰角が非常に大きいため、LSDWは攻撃ヘリコプターの観測センサーに対しても使用することが可能である[2][24]。そもそも、JD-3の起源となったのは、99式戦車の総設計師であった中国戦車開発の重鎮、祝楡生技師が1985年に行った提案であった[38]。それは戦車にとって最大の脅威である攻撃ヘリコプターを戦車自身により無力化するため、レーザー照射によりセンサーおよび兵装士官の視力に打撃を与えるというアイデアだったので、攻撃ヘリコプターこそJD-3の第一目標であったというべきだろう[38]。

LDWSは、センサーのオペレーターの視力を傷つけることも可能とされるが[2][24]、これについては説明を要する。JD-3の開発が佳境に差し掛かっていた1995年、「特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW規約)の追加議定書 IV」として採択された「失明化レーザー兵器に関する議定書(Protocol IV)」は、永久的な失明をもたらすことを唯一または複数の戦闘機能として設計されたレーザー兵器の使用禁止を規定した[39]。同条約では、レーザーシステムの正当な軍事的使用(光学機器に対するレーザーシステムの使用を含む)の偶発的または副次的影響としての失明は議定書の禁止事項の対象から除外されており、条約発効後のLSDWは(その実効性は別として)センサーの破壊を目的とした兵器として扱われることになるのだろう[39][2]。

99/99A式のレーザー警告/妨害システムは、現代戦争で多用されるレーザー測距とレーザー照準に対してセンサーを無効化することで対応する即応性の高いシステムであるが、それゆえの限界も内包している。それは、目視照準、光ファイバーを用いた画像誘導方式や赤外線画像誘導方式など、誘導システムにレーザーを使用していない兵器に対しては対抗できないという点である。この他、目標を誤認することが頻繁にあり、煙や塵の干渉を受けやすいという点も問題だと指摘されている[1]。

これらの問題は同システムの欠陥というより、優先順位と実現性に基づいた取捨選択というべきである。LSDWの主目的は、最も一般的かつ脅威度の高いレーザー誘導対戦車ミサイルに対抗することで、特に、敵の攻撃ヘリコプターや主力戦車が搭載する射撃統制システムにはレーザーを使用するものが多く、その対応が喫緊の課題であった。

また、99A式の防御はどれか一つの要素がすべてに対応するのではなく、レーザー警告/妨害システムは多層防御の「ソフトキル」を担当する存在であり、もし無誘導ロケットや赤外線画像誘導ミサイルが飛来した場合には、発煙弾による車体の隠蔽や、戦車自体の装甲で防御することになる。つまり、レーザー警告/妨害システムは「すべての脅威を防ぐ」万能の迎撃兵器ではなく、特定の脅威に対処するための装置だと言い換えることが出来る。

この限界は、その後の中国の電子産業基盤の成熟により戦車に搭載可能なほどコンパクトなAESA(Active Electronically Scanned Array:アクティブ電子走査アレイ)フェイズド・アレイ・レーダーの量産が可能になったことで打開された。99A式の制式化以降に行われたアップグレードにより、AESAレーダーと迎撃弾発射器を組み合わせたGL-6型ハードキル式アクティブ防御システムが実装され、無誘導ロケットや赤外線画像誘導ミサイルといった、レーザー警告/妨害システムでは対処できなかった脅威の迎撃が可能となった。(詳しくは【GL-6アクティブ防御システムの搭載】の稿で説明)。

ソフトキル防御に有効な発煙弾発射器については94式煙幕弾発射器を採用しており、搭載箇所は砲塔側面の装具ラック直前に各5基、合計10基を装備する[1]。94式は、3秒以内に戦車から50〜80メートルの距離にエアロゾル煙幕バリアを形成する。この煙幕は0.4〜14μmの波長帯域に対する遮蔽効果に優れており[1]、可視光(約0.4〜0.7μm)から遠赤外線(約14μm)までの広範囲をカバーすることで、敵のレーザー照準器、目視、画像誘導システム、赤外線画像誘導兵器に対して有効な妨害となる。煙幕の持続作用時間は約20秒とされている[1]。

【貫通された場合の防御手段について】

99A式戦車は、上記の対策が有効に機能せず、主装甲を貫通されても、直ちに重大な結果に繋がらないための複数の対策が講じられている。

車内の壁面にはケブラー繊維のスポールライナーを装着することで、貫通後の破片を受け止め、車内への飛散による乗員の殺傷や機器の破損を局限するようになっている[40]。

貫通された際の被害を局限し、致命的な二次爆発を抑制するための重要な装置が自動消火システムである。99A式戦車の自動消火システムは、6個の火源探知器、4本の消火用ボンベ、制御盤、ワイヤーハーネスシステム、緊急手動スイッチで構成されている[1]。消火用ボンベには液体ハロン消火剤が充填されており、窒素で加圧されている。バルブはボンベの口元に直接設置されており、配管を経由しない構造となっているため、消火剤を噴射するまでの反応時間が大幅に短縮されている[1]。同システムは、瞬間的に火源を探知して消火剤を放出し、火源発生から0.05秒以内に消火を完了する[1]。これにより、成形炸薬弾の噴流(ジェット)が車内の油気混合気を誘爆させることを効果的に防止し、乗員の生存率を高める[1]。また、システムトラブルやバトルダメージなどで全自動機能が故障した場合でも、手動でボンベの開閉ハンドルを操作して強制的に消火剤を放出することが可能[1]。

なお、ニトロセルロースを主原料としている装薬は極めて燃焼しやすい性質を有しており、いったん引火してしまうと高熱を発しながら一瞬で燃え上がり、車内は高温の炎に包まれてしまう[41]。不活性ガス消火装置は通常の火災などには有効だが、ニトロセルロースは酸化剤を内包した自己燃焼性物質であるため、酸素を遮断しても燃焼を止められない[42]。米海軍研究所の実験では、密閉区画での推進薬火災は1200℃〜1400℃に達すると報告されており、高放射熱流束と高温のガスにより搭載装薬の連続的な燃焼に繋がり、致命的な二次火災を引き起こしてしまう[43]。99A式戦車の自動消火装置は、致命的な装薬火災と二次爆発を抑制するための装置であり、火源発生から0.05秒以内に消火を完了するとされているのは、発生した火災を瞬時に感知し、薬剤を噴射することで、装薬の本格的な燃焼・誘爆を食い止めることを目的としている[1]。

99A式戦車は、砲塔直下の車体底部にカルーセル式自動装填装置を配置しており、合計22発分の弾頭と装薬が収納されている[1]。自動装填装置に搭載されない弾頭と装薬の具体的な搭載方法は明らかになっていないが、99式戦車では操縦席を挟んだ左右後方が燃料タンクと弾薬架の配置場所とされているので、99A式もそれを踏襲している可能性がある[11]。

T-72戦車に採用され、99A式でも使用されているカルーセル自動装填装置については被弾後に致命的な二次爆発を引き起こすことが広く知られているが、1960〜1970年代にソ連で同システムが開発・導入された際に、車体底部という最も被弾確立の少ない場所に砲弾と装薬を配置したこと自体は、被害極限策として砲弾配置を工夫するという発想で西側戦車に先駆けたものであった[44]。T-72は、カルーセル式自動装填装置の採用により、乗員を4名から3名に削減。これにより、車体のさらなる軽量化と小型化、そこで捻出した重量を装甲強化に回すことで正面装甲を強化することが出来た[44]。問題は、その後の技術革新により、1960-70年代には重視されていなかったトップアタック攻撃が広く用いられるようになった点であり、薄い上面装甲は、現代のHEAT弾やEFP(自鍛破片弾)に容易に貫通され、狭い車内の予備弾薬への引火、最悪の場合は自動装填装置まで貫通されて、致命的な爆発に至るケースが頻発したことである[45][44]。狭い車内の各部に搭載された予備砲弾・装薬は、被弾時の二次被害発生の可能性をさらに高めていた[45]。そのため、ロシア・ウクライナ戦争では予備砲弾を搭載せず、自動装填装置の22発のみで出撃することで、継戦能力を犠牲にしてでも生存性改善を図る事例も確認されている[45]。

それに対して、1970年代以降登場したレオパルト2やM1戦車などの西側第三世代戦車の場合は、車体の大型化をある程度許容して、砲塔後部バスルに砲弾を収納したうえで、ブローオフパネル(防爆扉) を装備し、誘爆時の爆風を車外に逃がす設計を採用した。仮に誘爆が起きても乗員への被害を最小限に抑えることに重点を置いた設計思想であるといえる。ただし、西側戦車でもすべての弾薬庫にブローオフパネルを用意しているのはアメリカのM1のみであり、それを持たない弾薬架が誘爆を起こすのは西側戦車でも共通したリスクである[46]。実際にトルコ陸軍のレオパルト2A4戦車がシリアにおける戦闘で戦闘室内の弾薬架が誘爆し、その爆発で砲塔が吹き飛ばされるほどの被害を受けた事例も発生している[47]。

99A式戦車の場合は、自動消火装置による迅速な消火により致命的な二次爆発を避けるという手法を採っており、車内の予備弾薬の配置も操縦席後方の両側面に集約するなどの対策は取られているが、戦闘室内に乗員と砲弾・装薬が共に配置されている設計により、被弾時の誘爆リスクの高さという根本的な要因はそのまま踏襲されている。99A式は「被弾・貫通させない各種防御措置」と「被弾時の消火」を組み合わせることで、戦闘室という閉鎖空間で乗員と共存する弾薬の危険性という構造的制約の中で、可能な限り致命的な誘爆リスクを低減することで、乗員の生存性を確保しようとする現実的な設計判断の結果であったと評することが出来るだろう。無論、西側第三世代戦車のブローオフパネル付き弾薬庫に比べるとリスクの高さは否めないが、西側においても、すべての弾薬庫にブローオフパネルを装着するのは、西側であってもM1のような60トンを超える大型戦車のみが可能な措置であり、軽量・コンパクト化を追求する99A式では採用したくても出来ない手法であった。

中国の輸出向けの第3.5世代戦車であるVT-4でも、大規模な設計変更を要するため、カルーセル式自動装填装置を踏襲したことを設計主任である馮柏益技師が明らかにしている[48]。99式の発展型である99A式にとって、自動装填装置を変更することは開発を一から始めるとの同じ大規模設計変更となり、それは許容できなかったのであろう。

とはいえ、中国陸軍においても、この問題は認識されており、99A式の制式化後も被弾時の誘爆リスク極限のための追求が継続されている。西側第三世代戦車と同じ、砲塔後部バスルに自動装填装置を導入したケースは中国でも、15式軽戦車(ZTQ-15)で採用されており、さらに2025年に登場した100式戦車(ZTZ-100)では、無人砲塔化により乗員と弾薬の完全隔離を実現した。これはロシアのT-14「アルマータ」主力戦車でも導入されているコンセプトであり、乗員と弾薬の分離を、無人砲塔化という新機軸により実現した形である。

【情報化への対応】

99A式は、各国で推進されている情報化の動きに対応し、本格的な車輌間情報システム(IVIS:Inter-Vehicular Information System)を搭載、各車両間で車両の位置や目標情報などを共有し、IVISを装備する別部隊とのデータリンクも可能となった。これを踏まえて設計主任の毛明技師は、99A式戦車は中国軍で初の「信息化坦克(情報化戦車)」であるとしている[3]。中国軍では軍の機械化と情報化を近代化の二本柱としており、戦術データリンク網の構築が推進されており、近年採用された各種AFVでもネットワーク化に対応するための各種システムの採用を積極的に行っている。燃料や弾薬のデータ、車両の状態や故障の有無などの各種データについてもリアルタイムで確認することが可能であり、戦車の維持・補修面で有利になっている[3]。99A型戦車は複数の戦車と通信して戦闘で連携できるほか、上級司令部と通信して統一指揮・展開を行うこともできる[16]。

さらに、99A式戦車はシステム状態の監視やシステム再構成も行うことが可能[21]。例えば、装備が故障した場合は自動的に使用を停止し、燃料や弾薬が不足するとリアルタイムで後方に報告できるため、支援の精度が向上する[21]。

その他にも、99A戦車には新型のデジタル情報機器が設置されている。例えば、北斗衛星アンテナ、車載デジタル地図、車載C4ISRシステム、車両間情報交換システム、乗員用ARヘルメットなどであり、各情報システムは相互にバックアップが可能であるとされる[12]。ただし、これは制式化の段階でまとめて実装されたというよりは、段階的に装備を進めていって、その完成度を高めていったとみるべきである。

中国では、2020年代に入ると電子技術、デジタル技術、AI技術の飛躍的な進歩の恩恵を受けて、かつて高いコストを払って導入していたものより高性能な装置が低価格で調達できるようになっていった。例えば、99A式が完成した2014年頃は、288×4の解像度を持つサーマルイメージャーチップはまだ高価で希少な「ハイエンド」商品であった。しかし、2020年代中盤では768×576、あるいはそれ以上の解像度を有する赤外線チップが広く普及しており、コストも劇的に低下している[49]。この状況を受けて、センサーと射撃統制システム、情報・AI技術における全面的なアップグレードを施したのが、2025年にその存在が一般公開された99A式戦車の発展型99B式戦車(ZTZ-99B)となる。

いずれにせよ、制式化の段階では99A式戦車の情報化システムは中国戦車としては最先端のものであり、これらの新型装置・システムの採用により、99A戦車は悪環境下での打撃・観測能力が大幅に強化され、戦場の透明性が向上した[12]。また、99A戦車は他のプラットフォームが得た各種目標情報を容易に取得できるようになり、異なるプラットフォームからの情報を基に敵を打撃する、もしくは逆に自車が探知した目標情報を他プラットフォームに提供して相手を撃破してもらう協同交戦能力(Cooperative Engagement Capability:CEC)を実現している[12]。

【その他のシステムについて】

99A式戦車の開発では、人間工学に配慮した設計を施すことで乗員の疲労を軽減し軽戦能力を向上させる手法が取り入れられている。そのために導入された装置の一つが、中国軍の戦車としては初となる空調システムである[2]。この空調システムは、約4kWの出力と車室内に8つの通気口を備え、夏季には車内温度を外気温より5度低くすることが可能となった[2]。99A式の空気循環システムは、濾過装置を通じて車外から空気を取り入れ、車内の空気圧を外気よりわずかに高めることで外部からの排気(およびNBC兵器の流入も)を防ぐようになっているおり、乗員の居住性を改善している[2]。

さらに、従来の中国戦車は路面からの振動を軽減するためにサスペンションシステムのみに頼っていたが、新型戦車(おそらく99A式)は座席の下に制振装置を組み込むことで二次的な振動軽減を実現している[2]。さらに、エンジン室と乗員室の間には高性能の遮音パネルが設置されて、戦闘室内の騒音を効果的に低減した[2]。空調、制振、遮音などの快適性向上の追求が功を奏し、乗員の快適性が大幅に向上し、疲労が軽減され、連続戦闘時間が延長されたことが伝えられている[2]。

99A式戦車の標準装備には、上記のほかに、NBC(核・生物・化学)防護システム、敵見方識別装置、深水渡渉用シュノーケルが含まれる[13]。ここでは敵見方識別装置について説明する。

敵味方の識別や誤射を防ぐため、現在戦車では敵味方識別装置(Identification Friend or Foe:IFF)の搭載が一般化している。99A式戦車が搭載する「ST-16ミリ波敵味方識別装置」は、ミリ波レーダー信号を利用して敵味方の識別を行うシステムであり、雨天・霧・砂塵などの悪天候下でも戦車の敵味方識別能力を確保する[1][12]。ST-16は、IFF送信機アンテナ(信号送信を担当、砲身基部に設置)、IFF受信機アンテナ(友軍への信号送信と受信用。砲塔後部の短いポールに設置)、関連インターフェース装置およびソフトウェアシステムと、大きく三つの部分から構成されている[1]。

ST-16は、IFF機能のみならず、レーザー光波を搬送波として信号を伝送する機能を利用して、デジタル指令の発信、暗号化音声、電子メール、データ通信に活用することができる[1]。通信距離は約3.6km、俯仰角は-10°〜+45°、水平方向は360°全方位をカバーする。目標識別時間は毎回約0.6秒であり、システムには60組の識別暗号が設定されており、敵味方識別結果を表示することができる[1]。レーザー通信システムは、99式戦車やVT-4戦車などでも採用されている[22][50]。戦車間のレーザー通信は、主に攻撃部隊間の通信など、特定の範囲の任務のみを目的としており、高速かつ高精度な指向性レーザー通信と低いパケット損失率という利点も備えている[50]。レーザー通信は無線通信程の遠距離連絡は出来ないが、通信の完全な機密性を保証するという優位性を有するため、秘匿性の高い攻撃部隊間の通信に用いられる[50]。

【開発当初の派生型】

99A式の派生型としては、シャーシを転用した装甲回収車が戦車と並行して開発されており、99A式と同じく2015年9月3日の軍事パレードで一般公開されている[51]。

99A式は軽量化に意を払ったとはいえ、その重量は99式戦車よりも重い55トンに達しているため、既存の装甲回収車では回収能力が十分ではなく、99A式の制式化に合わせる形で開発が進められたものと想定される。

開発においては輸出向けの90-II式戦車と合わせて開発された90-II式装甲回収車(BW-654)の開発ノウハウが生かされたと見られており、99A式戦車の改修・整備任務を十分にこなし得るだけの能力が付与されているものと考えられている[51]。

【今後の展望】

前述した通り、99A式戦車は2011年ごろから部隊配備が開始され、2013年ごろからは各地の演習でもその姿を確認できるようになった。2021年頃の配備数は約600両と観測されており、装軌式車輛を中心装備とする重型合成旅に編成されている[1]。その配備状況は、優先的に中部戦区(第81、82、83集団軍)に配備されており、その下には合計7個の重型合成旅があり、概算で500両以上が北京の中枢外周または辺境防衛任務に充当されていると観測されている[1]。

中国の戦車技術を分析すると、第一世代および第二世代は約40年間という時間を経ていたが、第三世代の99式戦車は15年で開発され、第3.5世代戦車である99A戦車はわずか7年という開発期間で部隊配備に漕ぎつけ、各国の第3.5世代戦車と並ぶ存在にまでなったと評されている[1]。

高度なセンサーや各種システムの統合体である現代戦車は、その開発が完了して終わりではなく、絶えざるブラッシュアップとアップデートが必須となる。それは99A式も例外ではなく、毛明総設計師によると、同車は外国戦車と比較すると信頼性の面においてまだ遜色が見られるとのこと[3]。これは中国の基礎工業における蓄積の少なさに起因するもので、特にオイルや水漏れ、プラグの緩みなどに問題が集中しているとして、2017年を目標として各国の先進的戦車の水準に並ぶ信頼性を確保するための改良作業が進められたと伝えられている[3]。ネットワークの稿でもふれたように、2020年代に入ると中国のハイテク産業の急速な発展の恩恵が及び、99A式の電子機器もその中身を一新することになる。

以下では、配備以降に確認された99A式の運用面での改善や、派生型について概観する。

【ドローン対策と、ドローンとの連携について】

2022年に勃発したロシア・ウクライナ紛争では、両軍とも大規模にドローンを投入して戦場の様子がこれまでになく可視化されたことにより、突破兵器としての戦車が、多数の爆薬を積んだFPVドローンによる攻撃により撃破され、またドローンにより所在が明らかになると迅速に野砲による火制を受けて攻撃が頓挫するなど、戦車の有効性を棄損するケースが相次いだ。それは、東側戦車のみならず西側戦車も例外ではなく、高い防御力を有するM1A1戦車でも、被弾時における生存性は評価されたものの、ドローンが普及した同戦線において重大な脆弱性が存在することも指摘されている[46]�◆�

中国軍でもロシア・ウクライナ戦争の戦訓を取り入れることに積極的であり、2025年1月に行われた演習では、99A型戦車、04A型歩兵戦闘車にドローン対策として砲塔全体をカバーするコープケージが装着され、特殊工兵車両が装甲部隊の進路を確保し、無人航空機(UAV)が状況認識を提供するとともに、煙幕で敵陣地を隠蔽する展開が繰り広げられた。こうした統合的な取り組みは、新たな脅威に対応するため、中国軍が多領域作戦に重点を置き、従来の装甲部隊の能力と高度な対ドローン対策および無人航空機による支援を組み合わせることで、現代戦争に迅速に対処しようとしていることの表れであると評されている[52]。

ロシア・ウクライナ戦争は、ドローンへの対策が喫緊の課題となるのと同時に、ドローンをいかに活用するかも追求すべき課題として浮かび上がっている。中国軍でもそれを強く認識していることは、近年の装甲戦闘車両の開発の方向性、現有部隊における対ドローン対策、ドローンとの協同作戦の実例がしばしば報じられている。例えば、2026年3月には、CCTVの報道の中で、戦車や歩兵戦闘車といった重装備を運用する重型合成旅の演習において、99A式戦車にドローン管制用のコンソールを追加装備しているのが明らかになっている[53]。

ドローンを用いることで、視界外情報を他部隊に依存することなく、即時に得ることが可能となり、射程の長い砲発射ミサイルや125mm砲による間接照準射撃における観測・着弾観測手段としてドローンを用いることで、その攻撃範囲を拡張することに繋がる。この方向性は、2025年にその存在が公にされた100式戦車(ZTZ-100)と100式支援戦闘車においてさらに明確になり、今後の中国陸軍の方向性を示すメルクマールとなっている。

【GL-6アクティブ防御システムの搭載】

2024年末には、99A/B式戦車にGL-6型APSの搭載が確認されている[54]。GL-6は、迎撃弾により飛来する対戦車ミサイル・対戦車ロケット、FPVドローンなどを撃破・無力化するハードキルタイプのAPSであり、99A/B式では、発煙弾発射器直後と砲塔後方の両コーナーに、目標捜索用のフェイズド・アレイ・レーダーを合計4基、迎撃弾を搭載する連装発射器は砲塔上面の後方に2基配置している[54][55]。そのレーダーは、水平方向は360度全周を、垂直方向も60度までの範囲を探知することが出来、トップアタック攻撃を狙って飛来する目標を発見することが出来る。発見した目標に対して、高い仰角をとることが出来る旋回式発射器が即座に反応し、迎撃弾を射出することで相手を撃破・無力化する[55]。

GL-6は、ロシア・ウクライナ戦争でその名を高めたジャベリン対戦車ミサイルやFPVドローンなどのトップアタック式の対戦車兵器に対する迎撃能力を備えており、現代戦車の生存性を向上させるために欠かせない装備として中国軍での導入が進められている新装備である。GL-6は、99A/B式戦車のほかにも、96A式戦車や04A式歩兵戦闘車など既存の装甲戦闘車両において後付けで搭載されているのが確認されており、中国軍においてハードキルタイプのAPSが普及しつつあることを示している[54][56][57][58]。

【ハイブリッド動力システム搭載テストベッド】

中国は99A式戦車をテストベッド車両として、ハイブリッド動力システムのフィールドテストを実施していることが確認されている[59]。これは、次世代戦車向けの要素開発の一環であると考えられている。

ハイブリッド動力システムの採用は、以下のような戦術的利点をもたらすとされる。

ひとつは、静音性と戦術ステルス性の改善である。必要に応じてエンジンとモーター駆動を切り替えることで、モーター駆動ではエンジンでは不可能な低騒音機動を実現する。また、電気モーターは瞬時のトルク伝達を可能にし、動的な戦闘状況下での加速性能と応答性を向上させる。

さらに、ハイブリッドシステムは、レーザー防御システム、電子戦ユニット、アクティブ防御モジュールといった高負荷サブシステムに持続的な電力を供給する。 電力供給能力の向上は、今後ますます電磁需要が増大するとみられる次世代戦車にとって大事なポイントである。

第三は、高地運用性の改善である。電気部品は高地でも正常に作動し続けるが、従来の燃焼エンジンは酸素不足のため出力が低下する。ハイブリッド式の99A型は、高地耐性が極めて重要なヒマラヤ山脈などの高地で試験が行われている模様である[59]。

ハイブリッド戦車の開発は中国に限った現象ではなく、世界各国で同様の取り組みが進められている[59]。ハイブリッド技術は戦車開発における国際的なトレンドであり、中国の99A式戦車におけるハイブリッド機関の試験もその一環に位置づけられる[59]。

【抜本的な改良発展型「99B式戦車」の登場】

2025年9月3日、北京で開催された「中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年記念式典」における軍事パレードにおいて、99A式戦車の改良型である99B式戦車が公開された[60]。99B式は、99A戦車をベースとして、技術統合と機能拡張を通じて、情報戦状況下での統合共同作戦、多元的目標に対する火力攻撃、複雑な地理的環境での機動、厳しい気象条件下での持続的戦闘能力が大幅に向上したとされる。

99B式戦車は、99A式を基にしてその性能や信頼性などをブラッシュアップした上に、2020年代以降の戦場に必要とされる要素を盛り込んで開発され、第3.5世代戦車と第4世代戦車を繋ぐ存在というべき戦車となっている。詳細は99B式戦車(ZTZ-99B)の稿を参照されたし。

■性能諸元

重量55トン
全長10m〜11m[1]
車体長6.9m[13]〜7.3m[1]
全幅3.5m[1]〜3.7m[13]
全高2.35m[13]
エンジン150HB-2型水冷V型12気筒ツインターボディーゼルエンジン(1,500hp)
最高速度75km/h(路上)、60km/h(野外)
航続距離600km/800km(車内燃料のみ/予備燃料タンク2基搭載時)
渡渉深度1m
潜水深度4.5m
武装ZPT-98 125mm滑腔砲×1(41〜42発/うち22発を自動装填装置に収納)
 85式12.7mm重機関銃×1(500発[1])
 86式7.62mm機関銃×1(3,000発[1])
 94式5連装76mm発煙弾発射機×2
使用砲弾APFSDS-T弾、HEAT弾、HE-FRAG弾、砲発射対戦車ミサイル
装甲複合装甲(溶接鋼装甲/JN-1型セラミック集積エネルギー反応装甲構造/拘束セラミック装甲)+FY-4型爆発反応装甲
アクティブ防御システム(APS)レーザー照射ソフトキルAPS
 GL-6型ハードキルAPS(2024年頃から搭載例が確認される)
乗員3名(車長、砲手、操縦手)

▼99A式戦車のテストベッド車輌と思われる車輌。新型シャーシに98/99式戦車の砲塔を搭載している。

▼2007年に公開された試作車両の写真。上の車輌よりも砲塔が大型化しており、新型の爆発反応装甲を砲塔上面まで装着しているのが分かる。副武装が14.5mm重機関銃であることに注意。

▼トランスポーターで輸送中の99A式戦車。車体後部の形状が確認できる。

▼99A式戦車の射撃試験の写真。99式に比べて大型化した砲塔の様子が伺える。

▼99式戦車の車体に99A式戦車の砲塔を搭載した車輌。砲塔システムのテストベッド車輌か?


【参考資料】

[1]林政運「中共ZTZ-99A戰車作戰效能之研究」『步兵季刊』284期(中華民國國防部/中華民國111年5月號)67〜89ページ (論文)https://www.mnd.gov.tw/File/41319 (雑誌)https://www.mnd.gov.tw/File/41317
[2]MDC軍武狂人夢「99式主力戦車」http://www.mdc.idv.tw/mdc/army/ct98.htmeakonn
[3]陳瑜「掲秘信息化的“陸戦之王”――訪中国兵器工業集団公司主席専家・99A式坦克総設計師毛明」(『科技日報』2015年9月1日号)http://digitalpaper.stdaily.com/http_www.kjrb.com/...
[4]StrategyPage.com「Chinese Type 99A2 Arrives」(2007年8月27日)http://www.strategypage.com/htmw/htarm/articles/20...
[5]Global People「我们自己搞坦克,得把洋拐棍丢掉!他说到做到!」(蔡晓慧/2022年6月1日)https://www.globalpeople.com.cn/channel/3/431.html
[6]中華網「媲美豹2A7:99大改坦克强悍细节图曝光」http://tuku.military.china.com/military/html/2011-...
[7]Jane's Defence News「China trials enhanced Type 99 MBT」(Jonathan Weng/2007年8月24日)http://www.janes.com/news/defence/jdw/jdw070824_1_... (リンク切れ。内容はhttps://web.archive.org/web/20071226112211/http://... に転載)
[8]「中国陸軍新型99A式主戦坦克(劉逢安撮影)」(『現代兵器』2014年10月号/中国兵器工業集団公司)
[9]CCTV1の軍事パレード中継放送より
[10]知乎「跟着公开镜头走进99A坦克的内部」(新浪军事/2019年3月19日)https://zhuanlan.zhihu.com/p/59727989
[11]新浪网-新浪军事「99式主战坦克总体布局及武器系统(图)」(2007年11月5日)https://mil.news.sina.com.cn/p/2007-11-05/07564704...
[12]网易「99A坦克大揭秘:会开汽车就会开坦克,看看驾驶室你就明白了」(军武次位面/2017年9月20日)https://www.163.com/dy/article/CUQ1T47F05158C06.ht...
[13]Army Recognition「Type 99A 99A2 ZTZ-99A Main Battle Tank China」(2026年5月18日)https://www.armyrecognition.com/military-products/...
[14]新浪网「中国99坦克早期仅使用二代火控系统 无法行进间射击」(新浪军事/2019年1月25日)https://mil.sina.cn/sd/2019-01-25/detail-ihqfskcp0...
[15]EAGLET-イーグレット-「90式戦車」https://eaglet.skr.jp/MILITARY/90.htm
[16]搜狐「祖国最强陆地战甲,99A主战坦克最全解析,战力达到世界顶尖水平」(幕雨里玩耍/2021年8月23日)https://www.sohu.com/a/485172838_120652362
[17]人民周刊「北斗,星耀全球!」(鍾文/2020年7月14日)https://paper.people.com.cn/rmzk/html/2020-07/14/c...
[18]中国网军事「99A主战坦克总设计师毛明:一封信改变人生」(来源:中国军网综合、作者:钱晓虎 韩成 万东明、责任编辑:谢露莹/2018年3月16日)http://military.china.com.cn/2018-03/16/content_50...
[19]香港01「九三大阅兵|解放军99A主战坦克将亮相 全球范围内最先进」(郑宁/2025年8月24日)htps://global.hk01.com/article/60269529?utm_source=01articlecopy&utm_medium=referral」
[20]凤凰网「为何说新型坦克的125毫米主炮寿命只有3-4秒」(编辑:胡楠/2009年6月23日)https://news.ifeng.com/mil/4/200906/0623_342_12154...
[21]兵工科技快訊「中国首款"信息化”坦克,99A主战坦克」『微信公众平台』、2025年12月30日。https://mp.weixin.qq.com/s/y5rxJ1B4lnqzhzohP5W-1Q
[22]微信公众平台「宁做高老庄匪首,不做广寒宫舔狗,公开资料看泰国VT4坦克倒推99A坦克技术细节」(六猫戦車/2026年4月11日)https://mp.weixin.qq.com/s/snkqywKBRkb3BZi1OhYtpA
[23]騰訊網「軍情瞭望025期:躍居世界第一的99大改坦克」(��璞・黄治茂/2012年2月15日)http://news.qq.com/zt2012/99G2tank/
[24]「地面突击模块 第一方队—ZTZ-99A主战坦克」『兵工科技2015年�甦� 1945-2015纪念中国人民抗日战争暨世界反法西斯战争胜利70周年大阅兵』(兵工科技杂志社)20〜24ページ
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[27]澎湃新闻-澎湃防务「讲武谈兵��坦克与自榴炮“跨界兼职”,各自面临哪些挑战?」(黄国志/2016年9月12日) https://m.thepaper.cn/newsDetail_forward_1527445
[28]毒島刀也「終局進化中國坦克15式軽坦克―中国戦車の究極進化形15式戦車―」『月刊PANZER』2021.02/715号(アルゴノーツ社)42〜46ページ
[29]搜狐「祖国最强陆地战甲,99A主战坦克最全解析,战力达到世界顶尖水平」(幕雨里玩耍/2021年8月23日)https://www.sohu.com/a/485172838_120652362 (注:[16]と同一のURLだが、別の引用箇所として使用)
[30]凤凰网「99式坦克底盘足够好,质疑其不够紧凑完全是个错误」(大风号/2019年3月1日)https://mil.ifeng.com/c/7kgXRykIyhX
[31]微信公众平台「中国最引以为傲的坦克:ZTZ-99A主战坦克的崛起」(装甲戦争/2025年1月4日)https://mp.weixin.qq.com/s/twdFQ8zANaK75JTYgQM6sQ
[32]Dodge, Meghan N., and McKelvey, Robert F. III「Why the Survivability Onion Should Include Reliability, Availability, and Maintainability (RAM)」(Naval Postgraduate School/2013年9月)https://hdl.handle.net/10945/37614 (II. SURVIVABILITY 1. The Survivability Onion)を参照。
[33]百家号「中国的复合装甲材料如何,性能领跑亚洲20年,美军很是苦恼」(天星知識/2018年1月16日)https://baijiahao.baidu.com/s?id=15897207624267800...
[34]网易「三代领跑与多元发展:99A、15 式与外贸王牌」(周説風雲/2025年12月15日)https://m.163.com/dy/article/KGP7P51U05562HRV.html
[35]UAMicrotech公式サイト 「NIZH-1M」http://uamicrotech.com/products/nizh-1m/
[36]中華網「外刊:中国99A2坦克可洞穿所有三代坦克」(原載『兵工科技』2007年12月号/2007年12月6日)
[37]資料[1]9ページの記載には、この数値が対化学エネルギー弾であるという明確な記載はないが、文脈からそのように判断した。
[38]《祝榆生—誓将一生献给党》编写组『祝榆生—誓将一生献给党』(兵器工业出版社/2021年5月)242〜250ページ
[39]Federation of American Scientists「Protocol on Blinding Laser Weapons (Protocol IV)」(1995年10月12日)https://nuke.fas.org/control/ccw/text/protocol4.ht...
[40]微信公众平台「99A主战坦克中国陆战之王的硬核数据值得每一位关注国之重器的人了解!」(砺剣領航築夢坊/2026年4月16日)https://mp.weixin.qq.com/s/FT6jzT_cZCUijV02IQb3iw
[41]Note-某エイブラムスオタクの備忘録「M1エイブラムスの弾薬庫について(改訂版)」(2020年6月7日)https://note.com/kumasan943/n/n6623cc039f35
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[44]WarHistory.org「Soviet MBT Design Overview」(/2019年1月20日)https://warhistory.org/de/article/soviet-mbt-desig...
[45]PTT網頁版「Re: [分享] T-72 砲塔火箭升空的原理 - 看板Military -」(2022年5月14日)https://www.pttweb.cc/bbs/Military/M.1652519425.A....
[46]��Note-某エイブラムスオタクの備忘録「M1エイブラムスの弾薬庫について(改訂版)」(2020年6月7日)https://note.com/kumasan943/n/n6623cc039f35
��The War Zone「Ukrainian M1 Abrams Commander Talks Tank's Major Vulnerabilities, Advantages In Combat」(HOWARD ALTMAN/2024年12月20日)https://www.twz.com/news-features/ukrainian-m1-abr...
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[49]俞硕「力量转型 致胜未来—陆上作战群的新型装备」『兵器—纪念中国人民抗日战争胜利暨世界反法西斯战争胜利80周年阅兵式专刊』2025�甦�B(/中国兵器工业集团有限公司/北京《兵器》杂志有限责任公司)14-28ページ
[50]BTVT.info「Китайская интегрированная система подавления, идентификации «свой-чужой» и защищенной связи」https://btvt.info/3attackdefensemobility/china.htm
[51]「后勤保障模块 第二方队—装甲维修车」『兵工科技2015年�甦� 1945-2015纪念中国人民抗日战争暨世界反法西斯战争胜利70周年大阅兵』(兵工科技杂志社)111〜116ページ
[52]Defence Blog「China Upgrades Military Tactics for Drone Warfare」(2025年1月12日)https://defence-blog.com/chinese-military-adapts-t...
[53]Military Watch Magazine「China’s Type 99A Tank Units Integrate New Drone Controls For Unmanned Air Support」(Military Watch Magazine Editorial Staff/2026年3月25日)https://militarywatchmagazine.com/article/china-ty...
[54]Military Watch Magazine「China Reveals First Footage of New Type 99B Tank in Live Fire Exercises: How Capable Is It?」(Military Watch Magazine Editorial Staff/2025年12月15日)https://militarywatchmagazine.com/article/china-fi...
[55]YouTube-军迷天下「(1254) 【全网首发】解放军测试新坦克!99B主战坦克发射实弹 智能化程度远超99A!某型穿甲弹瞬间击穿10层钢板!无人坦克上演“三三制”战术!主动防护系统展示连续拦截!「砺剑」(投稿日:2025年12月11日) https://www.youtube.com/watch?v=ZFn_CbPUZn4&t=317s (GL-6 APSの情報は11:30-18:40で放送)
[56]Defence Blog「China Upgrades Military Tactics for Drone Warfare」(2025年1月12日)https://defence-blog.com/chinese-military-adapts-t...
[57]知乎「2000辆主战坦克全面升级:国产GL-6防御系统白菜化,96A迎来质变」(军武次位面/2026年3月12日)https://zhuanlan.zhihu.com/p/2015414315394539669
[58]网易「陆军96A式主战坦克,��设GL-6主动防护系统,提升战场生存能力」(来源: 静儿家/2026年3月12日)https://www.163.com/dy/article/KNQEUJK60556C5MS.ht...
[59]TURDEF「China Tests Hybrid Tank Powertrain on Type 99A Platform」(Özgür Ekşi/2025年6月10日)https://turdef.com/article/china-tests-hybrid-tank...
[60]中国兵器工業集団有限公司公式サイト「隆重壮观!中国兵器研制生产的30余型装备盛大亮相九三阅兵接受检阅!」(2025年9月3日)http://www.norincogroup.com.cn/art/2025/9/3/art_84...

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