日本の周辺国が装備する兵器のデータベース






▼仏GIAT社製の爆発反応装甲(ERA)装着型


性能緒元
重量54トン
全長9.306m
全幅3.631m
全高3.3m
エンジンテレダイン・コンチネンタル AVDS-1790-2Cディーゼル 750hp
最高速度48km/h
航続距離480km
武装M68A1 51口径105mmライフル砲×1
 M8512.7mm重機関銃×1
 74式7.62mm機関銃×2
 M239 60mm6連装発煙弾発射機×2
装甲車体前面143mm/砲塔前面114mm
乗員4名

M60A3の車体にM48A5の砲塔を搭載した、台湾独自のMBT。当初台湾はM60の購入を希望していたが受け入れられず、1984年にアメリカのジェネラル・ダイナミックス社との技術提携で開発が始まり、1988年に試作車2輌が完成した。1990年4月に制式に公表され、1995年までに450輌が生産された。台湾名はCM11「勇虎(ヨンフー)」、米軍名はM48H。

車体はM60A3、砲塔はM48A5と同様だが、外見上では砲塔両側面の発煙弾発射機がイギリス製のものになっている事、車長用のキューポラが背の低いイスラエル製のウルダン型に変更された事、砲塔後部にM1A1と同型の高性能な環境センサーが装備されている事が主な相違点となっている。主砲は信頼性の高い英L7系のM68A1 105mmライフル砲で、副武装は主砲同軸及び装填手ハッチに取り付けられた7.62mm機関銃、車長用キューポラに装備された12.7mm重機関銃となっている。105mm戦車砲は西側諸国では一世代前のものになっているが、体格的に劣る東洋人にとって120mm砲弾の連続装填は難しく、また海峡を渡洋し上陸してくる中国軍の軽車輌に対しては105mm砲で充分と考えられているようだ。

射撃統制システムは全て台湾国産で、その性能はM60を凌ぎM1戦車と同等といわれている。砲手用には赤外線暗視装置を組み込んだAN/VGS-2照準器が用意され、AN/GVS-5レーザー測距器、M1エイブラムズと同級の高度な弾道計算機、環境センサー、2軸の砲安定装置(M60は1軸)によりきわめて高い命中率を有している。AN/GVS-5の最大測距距離は約8,000m。砲手が目標に指向している際、車長はより脅威度の高い目標を発見した場合に砲の操作を優先して行うことができる、オーバーライド機構も導入されている。台湾陸軍によるとCM11はこれらの先進的な射撃統制システムのおかげで行進間射撃能力、全天候戦闘能力を有し、主砲の初弾命中率は2000m以内の目標であれば82%に達するという(M60A3は1,500mで75%だと言われる)。ただ車長用の外部視察装置はキューポラのペリスコープだけで専用サイトは無く、自慢の射撃統制システムは台湾の高温多湿な環境で頻繁に故障を起こすなど問題もある。また、これらの最新式の射撃統制システムを採用したことにより、CM11の一両あたりの単価は300万ドル近くに達し、これは費用対効果の観点からの批判を生来することになった。

M60よりも軽いM48の砲塔を載せているため、CM11の機動性は良好だという。山がちな地形が多い台湾では、険しい地形を走破して迅速に戦力を集中させる為に機動性は重要な性能のひとつである。但し砲塔が軽いと言う事は装甲が薄い(114mm)という事で、中国軍が保有するありとあらゆる対戦車兵器に貫通される可能性がある。これはCM11の大きな弱点といえよう。操縦手用ハッチには3基のペリスコープが設けられ、中央の1基はAN/VVS-2夜間暗視装置に換える事ができる。エンジンはM60と同じテレダイン・コンチネンタル製のAVDS-1790-2Cディーゼル・エンジンで、自動消火装置(緊急時には手動で車外からも操作できる)も装備しており、NBC防護装置もM60と同じ物を装備している。

CM11の調達は、当初の予定では1992年までに完了することになっていた。しかし、湾岸戦争の勃発によりアメリカからの部品調達が滞ったことから、すべての車両の導入が完了したのは1994年にずれ込むことになった。その後、台湾陸軍所属のM48A3もCM11に準じた近代化改装が施されることとなり、これらの車両はCM12と命名されることとなった。

2002年から仏GIAT社製の爆発反応装甲(ERA)を砲塔前面と側面に装着し防御力を向上させたたタイプも登場した。

【参考資料】
軍事研究 1990年10月「台湾陸軍-ハイブリッド戦車“勇虎”」(ジャパン・ミリタリー・レビュー)
戦車名鑑現用編
軍武狂人夢
戦車研究室

M48AVLB戦車橋
台湾陸軍

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戦車名鑑-現用編 ミリタリーイラストレイテッド 田中 義夫 (編集)/出版社:光栄

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