日本の周辺国が装備する兵器のデータベース


▼ギリシャ空軍のF-16C/D Block52 Plus


台湾は2006年7月14日、2007年度予算にF-16C/D 66機の購入費用(総額約40億ドル)を組み込んだ。1機あたりの価格は約6,000万ドルで、これはポーランドがF-16C/Dを購入した価格とほぼ同等。恐らく購入する機体はBlock50/52以降のものになると思われる。台湾空軍は着々と近代的戦闘機を増強する中国空・海軍に対抗するため、最新鋭のステルス攻撃機F-35ライトニング兇旅愼を切望していたがアメリカ政府はこれを一蹴し、かわりにF-15E(F-15T)かF-16C/Dを2001年頃から提案していた。搭載エンジンのプラット&ホイットニーF100は台湾国内でライセンス生産される。台湾空軍はF-16C/Dで老朽化したF-5E/Fを代替する予定。

F-16C/DはA/Bに続いて生産された発展型で、多段階能力向上(MSIP:Multi-Stage Improvement Programme)によっていくつかのBlockに分かれている。Block50/52はF-16CJ/DJとも呼ばれており、MSIPの第3段階。JDAMを使用しての夜間・全天候下での精密攻撃を主任務に開発された。エンジンは性能が向上したF100-PW-229(若しくはF110-GE-129)を搭載。機首のレーダーも超高速集積回路技術を使用して発達型プログラム可能信号処理システムを装備し、索敵探知距離と目標追跡能力が30%近くも強化された米ノースロップ・グラマン社のAN/APG-68(v)9になっている。同レーダーは高解像度合成開口モードにより、地上目標に対する強力な探知能力を有している。またカラー多機能表示ディスプレイとデジタル式地形システム(DTS:Digital Terrain System)、ヘルメット装着表示装置、前方監視赤外線(FLIR:Forward Looking Infra-Red)システム、AN/ALR-56M発達型レーダー警戒装置などが搭載されている。胴体左右上面にはCFT(Conformal Fuel Tank:コンフォーマル燃料タンク)を装備しており、主翼下面のパイロンを占有する事無く約3,000lbの追加燃料を搭載する事が可能。CFTの装備で機体の機動性が低下する事はほとんど無いという。
【参考資料】
戦闘機年鑑2005-2006
航空ファン2006年7月号
Alert 5
Defense-Aerospace
F-16.net

【2006.10.09追記】
台湾が要求していたF-16C/D 66機だが、アメリカはこの案件を一時棚上げにした。これは台湾政府が野党国民党の反発を受けてP-3Cや潜水艦等の新装備の予算獲得に難航している状況を鑑み、F-16C/Dの導入も順調には進まないとアメリカが判断したため。
【参考資料】
kojii.net
Defense-Aerospace

【2006.12.02追記】
アメリカのブッシュ大統領は台湾が要請していたF-16C/D 66機の輸出案件の一時差し止めを指示した。
【参考資料】
Kojii.net
Defense-Aerospace

【2007.01.21追記】
一時台湾立法院で凍結されたF-16C/D購入案件は、与野党の協議により台湾国防部に対し、アメリカ政府の売却同意書と費用見積書を2007年5月末までに取得するよう要求する事を決めた。
【参考資料】
台湾月報

【2011年9月23日】
2011年9月21日、アメリカ国防総省は米議会に対して、台湾向けに総額約58.5億ドル(約4,480億円)の各種兵器を売却する方針を通告したが、台湾が求めていたF-16C/D×66機やディーゼル潜水艦の設計図の提供は対象外とされた。台湾への武器売却を警戒する中国への配慮を示した形だが、F-16C/Dの売却は認めない代わりに既存のF-16A/B145機分の改良部品一式(53億ドル)の提供が盛り込まれ、F-16C/Dについても「結論は出ておらず、米台間で引き続き検討していく(キャンベル国務次官補)」として台湾に対しても一定の配慮を払っている。
【参考資料】
村山祐介・村上太輝夫・古谷浩一「米、台湾へ武器売却決定-新型機は見送り 中国に配慮」(朝日新聞2011年9月23日 11面)

台湾空軍

amazon

▼特集:自衛隊機vs中国機▼


▼特集:中国の海軍力▼


▼特集:中国海軍▼


▼中国巡航ミサイル▼


























































メンバーのみ編集できます