日本の周辺国が装備する兵器のデータベース






性能緒元
全長
直径 
重量  
弾頭重量200kg
エンジンターボファンエンジン×1
最大速度亜音速
射程200km
誘導方式中間誘導(慣性航法+GPS)、終末誘導(TV誘導方式)
装備機種H-6H爆撃機

「空地63」(KD-63)空対地ミサイルは、中国海鷹機電技術研究所(China Haiying Electro-Mechanical Technology Academy of China)によって開発された中国空軍初の本格的なスタンドオフ兵器である[1]。KD-63はYJ-63空対艦ミサイルをベースとして開発された。(KD-63の別名としてYJ-63の名が使われることもあるが、YJ-63自体はYJ-6の発展型の空対艦ミサイルでKD-63とは異なる存在。)開発は中国軍の要請に応じて行われた物ではなく、中国海鷹機電技術研究所の自己資金で開始されたプライベートベンチャーであった。KD-63には、同研究所が開発中だった紅鳥巡航ミサイルの各種技術が応用されている[2]。中国空軍は、この種のスタンドオフ兵器の欠如を認識しており、巡航ミサイルが多数投入されたコソボ戦争や台湾海峡での緊張の高まりを受けて、2002年にKD-63の採用を決定した[2]。KD-63は2004年には初度作戦能力を確保した[1]。

KD-63は、胴体中央にデルタ翼2枚、尾部にX字型に4枚の方向舵を装備している。動力は射程延伸のために、YJ-63空対艦ミサイルのターボジェットエンジンから燃費のよいターボファンエンジンに換装された。KD-63は亜音速で飛行し、最大200kmの射程を有している。弾頭部は500kgのHE弾。ミサイルの誘導方式は、中間誘導が慣性航法+GPS誘導、終末誘導はTV誘導方式[1]。弾頭部に設置されたテレビカメラの映像は、ミサイル尾部のアンテナから発射母機に送信され操作要員による軌道修正を受けながら目標に突入する仕組みになっている[1][2]。

KD-63の母機となるH-6H爆撃機は1990年代末から生産され始めた巡航ミサイル搭載型で、胴体後部にミサイル-機体間のデータリンクに使用するレドームが装備されている[1]。本機は主翼下に2発のKD-63空中発射型巡航ミサイルを搭載可能で、その為の機器を搭載するためにH-6Dと同様に23mm機関砲を全廃している[2]。H-6Hは1998年12月に初飛行し、2002年11月にKD-63巡航ミサイルの発射実験に成功、2004年から中国空軍への配備が開始された[2]。2005年の中露合同軍事演習「和平使命2005」では、H-6HによるKD-88の空中発射が実施され、60km遠方の目標に対して2発のKD-88を発射し、目標の破壊に成功した[2]。

射程200kmのKD-63は、旧式化したH-6爆撃機に巡航ミサイルのプラットホームという新たな役割を与えることに成功した。KD-63のようなスタンドオフ兵器は、これまでの中国軍に欠如していた強固な防空体制下にある地域への打撃能力を与えることになり、空軍戦力の質的向上を果たすことが見込まれる。

【参考資料】
[1]Chinese Defence Today「KongDi-63 Air-Launched Land-Attack Cruise Missile」
[2]中国空軍網「鷹撃-63中国防区外遠程精確打撃的拳闘」

中国空軍

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