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RUR-5A「アスロック」性能緒元
全長4.50m
翼幅0.84m
直径34cm
重量48k6g
最大速度マッハ1
射程820〜16,000m
有効深度300〜400m
推進装置固体ロケットモーター
弾頭部Mk46 短魚雷

RUR-5アスロック(ASROC:Anti Submarine ROCketの略称)はアメリカのハネウェル社が1955年から開発を開始した水上艦艇から対潜魚雷もしくは核爆雷を投射するための無誘導ロケット弾であり、1961年に実用化された[1][2]。アスロックはアメリカ海軍だけでなく、西側の代表的な対潜兵器として各国で広く採用されることになった。

台湾海軍ではアメリカから購入したFRAMI/II改修を受けたギアリング級駆逐艦(2005年までに全艦退役)と1990年代に購入したノックス級フリゲイトがRUR-5Aアスロックの運用能力を有していた。2005年から06年にかけて導入した基隆級駆逐艦(キッド級)もアスロックの運用が可能であるが、同艦のMk26発射機から発射可能なタイプのアスロックは1990年代にアメリカ海軍から退役していたため、台湾には引き渡されなかった[3]。そのため、現在台湾海軍でアスロックの運用能力を有しているのは済陽級フリゲイト(ノックス級)のみとなっている。

アスロックは、ブースター付きのロケットの弾頭部に短魚雷もしくは核爆雷を装着した構造になっている(核爆雷型はアメリカ海軍のみが運用していたが、1989年に退役済み)[1]。艦艇のソナー、もしくは対潜ヘリコプターによって探知された目標に対して投射される。射程はRUR-5Aの場合820〜16,000m[1]。ロケットには誘導装置は装備されておらず、投射距離はブースターの切り離しのタイミングによって調整される[2]。ロケット本体と分離した短魚雷はパラシュートを展開して着水、目標の潜水艦に向けて音響ホーミングにより誘導される[1]。Mk46は水深300〜400mまでの潜水艦に対応可能な能力を有している[4]。

済陽級フリゲイト(ノックス級)は艦橋直前に配置されている8連装発射機Mk16にアスロック6発とハープーン対艦ミサイル2発を収納している[5]。艦橋下部にはアスロックの予備弾薬庫が設置されており発射後の再装填が可能。

RUR-5A/Fアスロックはアメリカ海軍では運用を終了しており、後継として射程を延長した垂直発射装置(Vertical Launching System:VLS)対応型のRUM-139「VLA(Vertical Launch ASROCの略称)」が採用されている[1]。2005年に台北で行われた航空宇宙兵器展示会(TATE2005)でアメリカは基隆級駆逐艦(キッド級)のMk26発射機で運用できる様に改良を施したRUM-139「VLA」を展示している。台湾海軍でもRUM-139「VLA」に興味を示しているが、2010年3月時点では調達の決定はなされていない[3]。

【参考資料】
[1]Directory of U.S. Military Rockets and Missiles「Honeywell RUR-5 ASROC」
[2]艦載兵器ハンドブック改訂第2版「アスロック RUR-5A/VLA RUM-139A〈アメリカ〉」(海人社/2002年)118頁。
[3]軍武狂人夢「基隆級飛彈驅逐艦」
[4]台湾百種主戦装備大観(杜文龍編著/軍事科学出版社/2000年)207〜208頁。
[5]軍武狂人夢「濟陽級巡防艦」

台湾海軍

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