日本の周辺国が装備する兵器のデータベース


▼M998軽汎用車に搭載されたT75M 20mm機関砲



性能緒元
重量85kg
全長 
全高 
武装T75 20mm機関砲×1(200発)
砲口初速1020m/秒
射程有効射程2,000m、最大射程5,000m
最大発射速度1,200発/分

T75型20mm機関砲は、アメリカ製Pontiac M39A3 20mmリボルバーカノンをベースにして聯勤205廠で開発された対空機関砲である。1986年から導入が開始され、台湾陸軍、海兵隊、海軍で使用されている。またT75を連装化したT82 20mm連装機関砲も開発されている。

T75のベースになったPontiac M39A3 20mmリボルバーカノンは、第二次大戦中にドイツのマウザー社が研究していたMG213Cリボルバーカノンにその起源をさかのぼることが出来る。MG213Cは高い発射速度を得るために、砲尾にリボルバー式の薬室を配置して、薬室が回転しながら装填−発火−排莢の一連のプロセスを並行して行う機構を採用していた。大戦終了後にMG213Cの資料を入手したアメリカは、リボリバーカノン方式の可能性に着目しMG213Cをモデルにした機関砲の開発を行うことを決定した。開発に当たったのはPontiac Motor Companyで、試作型のT160はF-86Fに試験的に搭載され(1953年)朝鮮戦争に投入されている。T160はM39として制式採用され、F-86H、F-100、F-101A/C、F-5シリーズ等に搭載され35,500門以上が生産された。M39の諸元は以下の通り。重量89Kg、口径20mm(20mm×102弾使用、5連装リボルバー)、弾頭重量101g、砲口初速1030m/s、発射速度1700発/s。

台湾はM39を搭載したF-86H、F-101、F-5シリーズを運用していたことからM39の現物を多数保有しており、またM39の取り扱いには十分な経験を積んでいた。このことが台湾にM39をベースにした対空機関砲の開発という方針を選択させた要因であると思われる。T75の性能諸元は砲重量85kg、砲口初速1,020m/秒、最大発射速度1200発/分、有効射程は2,000mとなっている。発射可能な機関砲弾は焼夷榴弾(275g)、曳光焼夷榴弾(260g)、対装甲・対人両用榴弾(241g)、装弾筒付曳光徹甲弾(257g)、曳光徹甲弾(257g)の5種類。装弾筒付徹甲弾を使用した場合、射距離200mで45mm装甲を貫通する威力を有している。射撃モードは単発、3点バースト射撃、連射(400発/分、800発/分、1,200発/分)から選択可能。

陸軍と海軍陸戦隊で採用されているT75には、T75陸用型と車載型のT75M型の2種類がある。陸用型は三脚式マウントに設置されて使用される。M型はM998軽汎用車の車体中央に設けられた支持架に固定される。給弾は砲の左右どちらからでも可能。またM型はS型と異なり、操作員防護用の防弾板は未搭載である。M型は機動性の高いM998をベース車体としたことで、高い路外機動力を得ることに成功した。ただし砲の操作は人力であり、能力の高い射撃統制システムも搭載していないことから対空能力には一定の限界がある。むしろその発射速度と高い集弾性能を生かした地上部隊の火力支援用装備として重要されている。

T75は構造や操作が簡便で、発射速度が高く集弾性に優れた機関砲であり、低空域を飛行する航空機・ヘリコプターや地上及び水上目標を火制するのに有効な装備であると見なされている。

【参考資料】
世界航空航天博覧 第141期、2006年8月「台軍高炮和炮弾結合系統」(李宝玉、陳勇/《世界航空航天博覧》雑誌社)
中国武器大全
陸軍後勤學術半年刊公式サイト
真実一路「KANON in the AIR(第二次世界大戦・欧州編)」、「KANON in the AIR(戦後・現代編)」(ささき)
Hill Aerospace Museum

台湾陸軍
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