日本の周辺国が装備する兵器のデータベース


▼Y-7-100


▼Y-7H




▼民間型の「新舟60」


▼「新舟60」のコクピットと機内の様子



Y-7-100性能緒元
重量15,000kg
全長24.22m
全幅29.67m
全高8.85m
エンジン哈爾浜 渦奬5A1(WJ5A1) 2,790shp ×2
最大速度503km/h
巡航速度476km/h
航続距離1,980km
上昇限度8,750m
乗員3名+52名

旧ソ連のAn-24をベースに中国で開発された近・中距離用の双発ターボプロップ旅客機。開発と生産は西安飛機工業公司が担当。原型機は1970年末に初飛行したが耐空証明の取得は1980年になってからであった。1982年4月17日に初期量産型Y-7が一般公開された後、1984年から小規模量産に入った。

本機は1985年、イギリスの耐空性基準に合わせて再設計され、既存のY-7を改修してウイングレットを装着したY-7-100が製作された。この作業は香港のHAECO社で行われ原型機は同年末に初飛行、1986年1月23日に耐空証明を取得した後就航を開始した。この機体では機内仕様が異なる100C1/C2/C3も生産されている。

Y-7シリーズとその民間型「新舟60」は既に120機以上が国内航空会社や中国空・海軍に引き渡されているほか、ラオス、モーリタニア、ジンバブエ、インドネシアなどにも輸出されている。中国軍では輸送任務や空挺兵のパラシュート降下に使用されるほか、爆撃機パイロットの訓練用にも使用されている。
Y-71970年12月に初飛行した初期量産型。試製のみ。
Y-7エンジンを渦奬5Aに換装した旅客・貨物用量産型。1980年に初飛行。
Y-7-1001984年に初飛行した改修型。西側アビオニクスを装備している。
Y-7H/Y-7H-5001989年に初飛行した軍用型。An-26に似た機体で後部にローディングランプを持つ。
Y-7-200A/B1993年に初飛行した新型旅客機。パイロット2名で運用できる。
新舟60(MA-60)Y-7-200をベースに開発された民間型。P&Wカナダ製PW-127Jターボプロップエンジンを搭載。アビオニクスにも西側製装備を大幅に採用。一機当りの単価は800万人民元。
新舟600(MA-600)新船60の改良型。2008年9月の初飛行、2009年の航空証明取得を目指している。
Y-7G開発中。詳細は不明。
Y-7洋上哨戒型航空博覧会で模型が展示された。機首に海上捜索用レーダーを搭載し、主翼下パイロンに空対艦ミサイルと自己防衛用の赤外線空対空ミサイルを搭載している。詳細については不明。
Y-7早期警戒機型Y-7の胴体上部にKJ-200早期警戒機(空警200/高新5号)の物に似た長い箱状のアンテナ・フェアリングを搭載した機体。詳細は不明であるが、試作機の写真が撮影されている[5]。
HYJ-7練習機(轟輸教-7)1990年代にY-7-100をベースにして開発された爆撃機搭乗員養成用の練習機。レーダーや電子装備を増設、模擬爆弾投下用の爆弾倉が新設されており、爆撃機搭乗員に必要な各種訓練を実施することが可能となっている[6]。
JZK-01技術実証機Y-7をベースにして、艦載早期警戒機開発の技術実証機として開発。
MA-60H洋上哨戒機MA-60をベースに開発された洋上哨戒機。2016年に中国海警向けの機体が引き渡され2017年に運用を開始した[9]。

【2010年6月14日追記】
2010年3月、スリランカが中国から6機のMA60を購入すると報じされた[7]。2010年中に納入予定の2機は国営の航空会社で旅客機として運用され、2011年に納入予定の4機は空軍で運用される。MA60の購入では中国がスリランカ政府に対して行った融資の一部が使用される。スリランカ以外では、2010年9月にはミャンマーに3機のMA60の輸出が予定されている[8]。

【参考資料】
[1]世界航空機年鑑2005 (酣燈社)
[2]Chinese Defence Today
[3]空軍世界
[4]中華網「中国首架新舟600即将西安総装下線」
[5]China Defense Blog「Y-7 AEW&C Development is on the Radar Screen」(2009年10月4日)
[6]空軍世界「轟運教-7教練機轟炸教練機」
[7]AirshowChina「Sri Lanka to buy six MA60 turboprop aircraft」(2010年3月10日)
[8]China Defense Blog「Sri Lanka buys six turboprop-powered MA60」(2010年3月16日)
[9]East Pendulum「Premiers MA-60H et Y-12F pour les garde-côtes chinois」(HENRI KENHMANN/2017年5月18日)

中国空軍

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