日本周辺国の軍事兵器 - 「雄風2型」艦対艦ミサイル


▼康定級(ラファイエット級)の「雄風2型」4連装発射機

▼「雄風2型」空中発射型(MGB-2C)。

▼「雄風2型」陸上発射型(MGB-2A)。2007年10月10日の双十節軍事パレードに参加した自走4連装発射機。


性能緒元
全長4.845m
直径40cm
重量695kg
弾頭重量190kg(HE)
最大速度マッハ0.85
射程150km
誘導方式慣性誘導+赤外線誘導+アクティブ・レーダー誘導

外見上はハープーンによく似ている台湾国産の対艦ミサイル。台湾中山科学研究院で開発された。制式名称はMGB-2B。直径はハープーンよりも5cm程大きい。エンジンはフランス製のミクロチュルボTRI-60で、アクティブ・レーダー誘導と赤外線誘導を併用している点はハープーンと大きく違う。飛行高度は5〜6m。190kgの自鍛破片弾頭を搭載しており、炸裂すると約20個の破片が超高速で飛散して目標艦船の装甲を突き破る。開発は1983年から始まり陸上発射型(MGB-2A)が1993年に就役、艦載型は1992年に登場し台湾主要艦艇に配備されている。空中発射型(MGB-2C)も1993年に開発されているが、水中発射型は開発されておらずアメリカから潜水艦発射型UGM-84ハープーンSSMを調達して海龍級潜水艦(ズヴァールドヴィス級)に搭載される予定。

2007年3月6日、台湾は雄風2Eと呼ばれる巡航ミサイルの試射を行った。雄風2Eは射程1,000kmで弾頭重量400kg。報道では、台湾はこの巡航ミサイルを中国本土に対する攻撃兵器として500発を量産し、澎湖諸島に配備する計画だと発表された。台湾国防部は3月17日に、上記の報道についてこれを否定する声明を発表している。

【参考資料】
艦載兵器ハンドブック
艦船知識 2006年7月号「以色列血統的”雄風-1”反艦導弾」(呉新宏/艦船知識雑誌社)
中国武器大全
中国艦艇博物館
蕃藷藤-新聞 「生産雄風2E型飛弾可攻上海?国防部否認」
Kojii.net
DefenseNews

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