日本周辺国の軍事兵器 - CBU-105誘導クラスター爆弾



台湾はF-16搭載用のCBU-105センサー誘導型クラスター爆弾の導入を計画しており、アメリカのTextron Systemsと協議している。CBU-105は対機甲部隊用として開発されたものだが、2005年7月にアメリカはCBU-105の洋上目標に対する投下試験を実施しており、台湾はこれを中国軍の上陸作戦に対して用いる予定だという。

CBU-105は無誘導型クラスター爆弾のCBU-97に慣性誘導装置と飛行制御装置などの誘導キットを取り付けたもので、WCMD(Wind Corrected Munitions Dispenser)と呼ばれている。またアメリカではCBU-105にGPSと滑空翼を追加する事で、射程と命中精度を向上させる研究も行われている。

元のCBU-97は内部にBLU-108子爆弾を10個内蔵している。子爆弾BLU-108は分裂するとそれぞれパラシュートを展開して落下していき、地表に近づくと4つの徹甲弾を射出する。徹甲弾には赤外線センサーが付いており、車輌のエンジン熱を感知して突入、これを破壊する。つまりCBU-97は1発にセンサー付徹甲弾40発を内蔵している事になり、隊列を組んでいる敵車輌部隊に対して絶大な威力を発揮する。

【参考資料】
Kojii.net
JDW
Military Analysis Network

台湾空軍