日本周辺国の軍事兵器 - PL-6赤外線誘導空対空ミサイル(霹靂6)



性能緒元
全長2123cm
直径13.5cm
翼幅65.4cm
発射重量93kg
弾頭部HE破片
最大速度M2.0
推進装置一段式固体ロケットモーター
射程1300m〜11500m
最大使用高度23000m
荷重制限29G
誘導方式パッシブ赤外線誘導
信管赤外線近接信管

PL-6赤外線誘導空対空ミサイル(霹靂6)は、航空工業部所属の第612所(後の洛陽光電技術発展センター)が開発した近距離空対空ミサイルである。

PL-6は、次世代戦闘機での運用を前提として、高い機動性を実現する事が求められた。開発は1975年に開始され、1978年には最初の試製ミサイルが完成。1979年に空中発射試験が実施された。しかし、1981年には開発レベルが直近の実用化を意味しない予備研究段階に後退し、1983年には開発が中断された。

ミサイルの形状はフランスが開発したR550空対空ミサイル「マジックII」に類似しており、R550に特徴的なミサイル前部の二重の小翼も踏襲されていた。ただし、PL-6とR550との間にいかなる関連があったのかについては不明である。

PL-6の開発中止の原因についても不明であるが、PL-6の開発中止と前後して、R550似のPL-7赤外線誘導空対空ミサイル(霹靂7/R550マジック)の開発が株洲航空発動機廠(Zhuzhou Aeroengine Factory:ZAF)によって1982年から始まり、1987年から生産が開始されている。おそらく、PL-7の開発がPL-6の開発中断となんらかの関係を有しているものと推測される。

【参考資料】
鉄血社区「中国空空導弾之霹靂6」

中国空軍