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性能緒元
PL-8はイスラエル製のパイソン-3赤外線誘導短射程空対空ミサイルを中国がライセンス生産したミサイルである。中国は1982年にイスラエルとの間でライセンス契約を交わし、1983年9月から技術移転を開始、1988年には中国空軍へと送られた。PL-8は中国で最初のオールアスペクト(全方位)攻撃が可能な短射程AAMとして、中国空軍・海軍で広く使われている。
中国は1980年代中頃に空対空ミサイルの研究開発及び製造を統合的に行う洛陽電気光学技術開発センター(EODTC)を設立した。PL-8はEODTCが扱った最初のミサイルである。情報によればEODTCはPL-8を改良し、ヘルメット装着目標指示システムと連動するようになっているというが、実戦配備されているかどうかは不明。
派生型としては、対空用の37mm連装機関砲に2基のPL-8を装備したPL-8H/715型ガン・ミサイル複合システムが開発されている。
【参考資料】
戦闘機年鑑2005-2006 (青木 謙知/イカロス出版)
Chinese Defence Today
中国空軍