CY-1対潜ミサイルは
YJ-8艦対艦ミサイル(鷹撃8/C-801)をベースに開発された。YJ-8の先端部に魚雷が装着されており、艦から発射されあらかじめ設定された空域まで飛行した後に魚雷を投射する。ミサイル重量610kg、全長4.5m、直径360mm。射程は20km。中国海軍での運用状況に関しては不明だが、
039型潜水艦(ソン型/宋型)から発射試験が行われたといわれている。CY-2(長纓2号)はC-802対艦ミサイルをベースに開発された空中発射型で、1994年に
SH-5哨戒飛行艇(水轟5)からの発射テストに成功した。CY-1及びCY-2はYJ-8及びYJ-82対艦ミサイルのキャニスターがそのまま使用できるため、艦艇や潜水艦のみならず地上からも発射できる。CY-1及びCY-2の配備は恐らく行われていないと思われる。理由として中国艦艇が装備するソナーの探知能力が低く、対潜ミサイルを使用するような遠距離の潜水艦を探知できないためと言われているが、詳細は不明である。イギリスやドイツ、フランスなど遠距離での対潜攻撃を対潜ヘリに完全に任せている海軍は幾つか存在する。現在CY-2の改良型でデータリンク機能などが追加されたCY-3が開発中との事。
【参考資料】
[1]艦載兵器ハンドブック改訂第2版(海人社)
[2]「漢和防務評論」2008年1月号(漢和防務評論社)
[3]defensemedianetwork「China’s Eagle Strike-Eight Anti-Ship Cruise Missiles: Designation Confusion and the Family Members from YJ-8 to YJ-8A」(Christopher P. Carlson/2013年2月4日)
[4]Chinese Military Aviation「YJ-83KH」
Jane's Defence Weekly
Chinese Defence Today
Kojii.net
中国武器大全
【関連項目】
YJ-8艦対艦ミサイル(鷹撃8/C-801)
中国海軍