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[[第22回：日下 公人（くさか・きみんど）氏／東京財団会長 3月16日公開>http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/p/22/]],&color(,yellow){[[全項目Wiki→>http://wiki.livedoor.jp/nanja84/d/%c6%fc%b2%bc%b8%f8%bf%cd%bb%e1%20%a5%b3%a5%e9%a5%e0%20%b8%bd%bc%c2%bc%e7%b5%c1%a4%cb%cc%dc%b3%d0%a4%e1%a4%e8%a1%a2%c6%fc%cb%dc%a1%aa]]}
**[[←Wiki目次>http://wiki.livedoor.jp/nanja84/d/%b8%bd%bc%c2%bc%e7%b5%c1%a4%cb%cc%dc%b3%d0%a4%e1%a4%e8%a1%a2%c6%fc%cb%dc%a1%aa]]
***[[実体経済と無関係に経済情報や分析が飛び交う>http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/p/22/index.html]]
このように、実体経済では需要もないのに経済情報や経済分析は飛び交っていた。国民も惰性で経済新聞を広げていたが、実はあまり読んでいない。もっとも、それが健全な状態であって、日本の問題は経済よりも外交防衛のほうにあるのだ。ここ数年の外交を見ていて、政府はみんな腰抜けだと僕はわかった。みんな賢そうに細かいことばかりいっているわけだ。何か根本からやり方を変えなければいけないなと思っている。
***[[今年は日本に対する外国の態度が変わる>http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/p/22/02.html]]
となると、日本はけっこう底力があるらしい。それが去年あたりの雰囲気で、おそらく今年からは、日本に対する外国の態度が変わるということを我々は見るはずだ。つまり、外国にしてみれば、殴れば日本は何か出すだろうと思っていたが出さないから、損をするのはこっちだと気づいていくわけだ。それを見て、日本人の自信はもっと回復する。
***[[日本に依存しないと中国経済は立ち行かない>http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/p/22/03.html]]
さらに、中国の国内市場はだいぶ豊かになってきている。例えば、昔、サントリーがビール工場をつくったときは、製造したビールはみんなアメリカに売ってくれと頼むような状況だったが、最近は中国人が消費するから、もう輸出はやめてくれとなっている。今は中国の国内マーケットが成長したのだ。しかし、日本との関係が止まれば、その国内マーケットはどうなるのだろう。だんだんしぼむのだろうか。あるいは自力で発展するのだろうか。そうした部分がこれからの関心事になってくるのだろう。
***[[日本は独走と孤立を恐れてはいけない>http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/p/22/04.html]]
「日本の底力はこうだ」という本は、すでに出ている。ビル・エモットの『日はまた昇る』がそれだ。ビル・エモットとは以前から付き合いがあって、僕にしてみれば「おお、またやっとるな」ということなのだが。もっとも、「あの本に書いてあることぐらい、おれでも書ける」という人はこれから続々と出てくるはずだが、それならなぜあなたは書かなかったんだといいたい。あるいは出版社も、外国人の著者なら「よし、出そう」と思ったのだろうか。このように外国人から「日本見直し論」が出てきたとき、日本の側にどんな用意があるのかというあたりが、今の僕の関心事となっている。
[[第22回：日下 公人（くさか・きみんど）氏／東京財団会長 3月16日公開>http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/p/22/]],&color(,yellow){[[全項目Wiki→>http://wiki.livedoor.jp/nanja84/d/%c6%fc%b2%bc%b8%f8%bf%cd%bb%e1%20%a5%b3%a5%e9%a5%e0%20%b8%bd%bc%c2%bc%e7%b5%c1%a4%cb%cc%dc%b3%d0%a4%e1%a4%e8%a1%a2%c6%fc%cb%dc%a1%aa]]}
**[[←Wiki目次>http://wiki.livedoor.jp/nanja84/d/%b8%bd%bc%c2%bc%e7%b5%c1%a4%cb%cc%dc%b3%d0%a4%e1%a4%e8%a1%a2%c6%fc%cb%dc%a1%aa]]
***[[実体経済と無関係に経済情報や分析が飛び交う>http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/p/22/index.html]]
このように、実体経済では需要もないのに経済情報や経済分析は飛び交っていた。国民も惰性で経済新聞を広げていたが、実はあまり読んでいない。もっとも、それが健全な状態であって、日本の問題は経済よりも外交防衛のほうにあるのだ。ここ数年の外交を見ていて、政府はみんな腰抜けだと僕はわかった。みんな賢そうに細かいことばかりいっているわけだ。何か根本からやり方を変えなければいけないなと思っている。
***[[今年は日本に対する外国の態度が変わる>http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/p/22/02.html]]
となると、日本はけっこう底力があるらしい。それが去年あたりの雰囲気で、おそらく今年からは、日本に対する外国の態度が変わるということを我々は見るはずだ。つまり、外国にしてみれば、殴れば日本は何か出すだろうと思っていたが出さないから、損をするのはこっちだと気づいていくわけだ。それを見て、日本人の自信はもっと回復する。
***[[日本に依存しないと中国経済は立ち行かない>http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/p/22/03.html]]
さらに、中国の国内市場はだいぶ豊かになってきている。例えば、昔、サントリーがビール工場をつくったときは、製造したビールはみんなアメリカに売ってくれと頼むような状況だったが、最近は中国人が消費するから、もう輸出はやめてくれとなっている。今は中国の国内マーケットが成長したのだ。しかし、日本との関係が止まれば、その国内マーケットはどうなるのだろう。だんだんしぼむのだろうか。あるいは自力で発展するのだろうか。そうした部分がこれからの関心事になってくるのだろう。
***[[日本は独走と孤立を恐れてはいけない>http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/p/22/04.html]]
「日本の底力はこうだ」という本は、すでに出ている。ビル・エモットの『日はまた昇る』がそれだ。ビル・エモットとは以前から付き合いがあって、僕にしてみれば「おお、またやっとるな」ということなのだが。もっとも、「あの本に書いてあることぐらい、おれでも書ける」という人はこれから続々と出てくるはずだが、それならなぜあなたは書かなかったんだといいたい。あるいは出版社も、外国人の著者なら「よし、出そう」と思ったのだろうか。このように外国人から「日本見直し論」が出てきたとき、日本の側にどんな用意があるのかというあたりが、今の僕の関心事となっている。