日本軍が行なったとされる殺人や暴行、略奪、放火、婦女子への強姦行為は、実は日本兵に化けた中国兵の仕業である。南京にはそのような反日攪乱活動に従事する工作隊が暗躍していた。
この工作隊が逮捕されたという安全地帯で生じた重大な出来事が、不思議なことに「南京安全地帯の記録」には収録されていない。
『ニューヨークタイムズ』1938年1月4日
南京の金陵女子大学に、避難民救助委員会の外国人委員として残留しているアメリカ人教授たちは、逃亡中の大佐一名とその部下の将校六名を匿っていたことを発見し、心底から当惑した。実のところ教授たちは、この大佐を避難民キャンプで二番目に権力ある地位につけていたのである。
この将校たちは、支那軍が南京から退却する際に軍服を脱ぎ捨て、それから女子大の建物に住んでいて発見された。彼らは大学の建物の中に、ライフル六丁とピストル五丁、砲台からはずした機関銃一丁に、弾薬をも隠していたが、それを日本軍の捜索隊に発見されて、自分たちのものであると自白した。
この元将校たちは、南京で掠奪したことと、ある晩などは避難民キャンプから少女たちを暗闇に引きずり込んで、その翌日には日本兵が襲ったふうにしたことを、アメリカ人たちや他の外国人たちのいる前で自白した。
(東中野修道『「南京虐殺」の徹底検証』p275より)
『チャイナプレス』1938年1月25日
その報告書の主張するところによれば、彼らのなかには南京平和防衛軍司令官王信労(音訳)がいた。彼は陳弥(音訳)と名乗って、国際避難民地帯の第四部門のグループを指揮していた。また、前第八十八師の副師長馬跑香(音訳)中将や、南京警察の高官密信喜(音訳)もいると言われている。
馬中将は安全地帯内で反日攪乱行為の煽動を続けていた、と言われる。また、安全地帯には黄安(音訳)大尉のほか十七人が、機関銃一丁、ライフル十七丁を持ってかくまわれ、王信労と三人の元部下は掠奪、煽動、強姦に携わったという。
(東中野修道『「南京虐殺」の徹底検証』p277より)
この工作隊が逮捕されたという安全地帯で生じた重大な出来事が、不思議なことに「南京安全地帯の記録」には収録されていない。
実際には、「収録されていない」どころか、外国人たちの間では、これは「王新倫(または王信労)事件」として知られていた。
史料:「王新倫事件」と東中野氏の「反日攪乱」説
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Lounge/3924...
これは、「王新倫」ら4人が「銃を埋めて隠していた」との密告があり、日本軍に連行された事件だった。外国人たちの認識によれば、「王新倫」らは中国人同士のトラブルから「ねたみ」を受けて密告されたものであり、また銃も「王新倫」らが埋めたものではない、という。この事件について記した外国人の記録を見ても、少なくとも外国人たちのいる前でこのような「自白」が行われた気配はない。もちろん「反日攪乱行為」に携わっていた、という記述も一切ない。
上記の記事のうち『チャイナプレス』記事は、日本軍憲兵隊の報告をそのまま記述したものである。前者の『ニューヨークタイムズ』記事も、1月4日時点では南京残留外国人が外部に連絡をとることが不可能であったことを思えば、記事は日本軍筋の情報をソースにしたものだと考えられる。
2つの記事の内容を比較しても、王新倫(王信労)が「南京平和防衛軍司令官」というわけのわからない役職に「出世」しているなど、明らかにおかしな点が見られる。
常識的に考えても、日本軍兵士による暴行の情報に溢れていた当時の南京で、中国兵がわざわざ自分で犯罪を起こし、それを日本軍の仕業に見せかけるという「偽装工作」を行う必要性は、感じられない。
そもそも日本軍による略奪・暴行・殺人のピークとされる時期は何万もの日本兵が城内の各所で警戒、敗残兵の掃討を行っている最中であるので、中国人が日本兵に化けて活動するなど自殺行為である。
また、仮にこれが事実であれば、暴行の噂に悩んでいた日本軍はおおいに対外宣伝に利用したはずである。しかし1月24日の記者会見で「日本軍憲兵隊」の「報告」として発表した以外、記録に残る限りでは一切この件に関する宣伝は行なわれていない。
以上を考えると、「反日攪乱工作隊」なるものが暴行・略奪・強姦を行ない、それを日本軍の仕業に見せかけたという説は、極めて根拠に乏しいものといわざるをえない。
『ニューヨークタイムズ』は、情報を十分に吟味しないままに、日本軍筋の情報をそのまま鵜呑みにして掲載してしまった、と見るのが妥当だろう。
反日撹乱工作隊(1)
http://www.geocities.jp/yu77799/higasinakano126.ht...
反日撹乱工作隊(2)
http://www.geocities.jp/yu77799/higasinakano127.ht...
反日撹乱工作隊(3)
http://www.geocities.jp/yu77799/higasinakano129.ht...
反日撹乱工作隊(4)
http://www.geocities.jp/yu77799/higasinakano128.ht...
反日撹乱工作隊(5) 中国軍隊の仕業?
http://www.geocities.jp/yu77799/higasinakano6.html
史料:「王新倫事件」と東中野氏の「反日攪乱」説
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Lounge/3924...
これは、「王新倫」ら4人が「銃を埋めて隠していた」との密告があり、日本軍に連行された事件だった。外国人たちの認識によれば、「王新倫」らは中国人同士のトラブルから「ねたみ」を受けて密告されたものであり、また銃も「王新倫」らが埋めたものではない、という。この事件について記した外国人の記録を見ても、少なくとも外国人たちのいる前でこのような「自白」が行われた気配はない。もちろん「反日攪乱行為」に携わっていた、という記述も一切ない。
上記の記事のうち『チャイナプレス』記事は、日本軍憲兵隊の報告をそのまま記述したものである。前者の『ニューヨークタイムズ』記事も、1月4日時点では南京残留外国人が外部に連絡をとることが不可能であったことを思えば、記事は日本軍筋の情報をソースにしたものだと考えられる。
2つの記事の内容を比較しても、王新倫(王信労)が「南京平和防衛軍司令官」というわけのわからない役職に「出世」しているなど、明らかにおかしな点が見られる。
常識的に考えても、日本軍兵士による暴行の情報に溢れていた当時の南京で、中国兵がわざわざ自分で犯罪を起こし、それを日本軍の仕業に見せかけるという「偽装工作」を行う必要性は、感じられない。
そもそも日本軍による略奪・暴行・殺人のピークとされる時期は何万もの日本兵が城内の各所で警戒、敗残兵の掃討を行っている最中であるので、中国人が日本兵に化けて活動するなど自殺行為である。
また、仮にこれが事実であれば、暴行の噂に悩んでいた日本軍はおおいに対外宣伝に利用したはずである。しかし1月24日の記者会見で「日本軍憲兵隊」の「報告」として発表した以外、記録に残る限りでは一切この件に関する宣伝は行なわれていない。
以上を考えると、「反日攪乱工作隊」なるものが暴行・略奪・強姦を行ない、それを日本軍の仕業に見せかけたという説は、極めて根拠に乏しいものといわざるをえない。
『ニューヨークタイムズ』は、情報を十分に吟味しないままに、日本軍筋の情報をそのまま鵜呑みにして掲載してしまった、と見るのが妥当だろう。
反日撹乱工作隊(1)
http://www.geocities.jp/yu77799/higasinakano126.ht...
反日撹乱工作隊(2)
http://www.geocities.jp/yu77799/higasinakano127.ht...
反日撹乱工作隊(3)
http://www.geocities.jp/yu77799/higasinakano129.ht...
反日撹乱工作隊(4)
http://www.geocities.jp/yu77799/higasinakano128.ht...
反日撹乱工作隊(5) 中国軍隊の仕業?
http://www.geocities.jp/yu77799/higasinakano6.html