否定派の主張

苛烈な戦闘の最中、形勢不利になるや銃を捨てて手を挙げ、「俺を捕虜として取り扱え」と言っても受け入れられるわけがない。「ヤッチマエ!」といって、「激昴せる兵は、片はしより殺戮す」と佐々木少将や島田中隊長の回想録に出てくるが、これは当然の戦闘行為である。

戦闘中の捕虜は、これを「とる」「とらぬ」はその時の部隊長の意志によるというのが陸戦法規の考え方であって、殺害しても違法ではない。(田中正明『南京事件の総括』pp182)

反論

捕虜、民間人の保護は国際戦争法において人道を守るために設けられた最も大きな柱のひとつである。陸戦法規には以下のような禁止規定がある。
(ハ)兵器を捨て又は自衛の手段尽きて降を乞へる敵を殺傷すること
(ニ)助命せさることを宣言すること
投降した相手を殺害する行為が合法であるはずがない。

捕虜を受け付けることによってかえってその部隊が危機に瀕するときには、戦闘を継続することを認める……という学説も確かに存在する。しかしそれはあくまで陸戦法規が規定しえない例外について述べたものであり、その部隊が危機に瀕することに対する十分な説明責任が生じる。

また形勢不利になったからといって、いきなり銃を捨て「俺を捕虜として取り扱え」と言い出す投降者などいるわけがない。戦闘参加者は相手から殺される不安があるからこそ、死に物狂いで戦っているのである。たとえ手を挙げて投降の意思表示をしても敵が撃ってくるのではないかと常に恐れている。どのように抵抗しても殺されてしまうと観念したとき、初めてその恐怖を乗り越え投降するのである。

戦史研究所よりハーグ陸戦協定
http://homepage1.nifty.com/SENSHI/data/haug.htm

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