南京事件の存在は膨大な資料によって実証されている。
被害者の中国人や第三者の外国人が残した資料だけではなく、加害者にあたる日本軍の資料からも、事件の存在は明らかなのである。ここに陰謀論が入り込む余地などまったくない。
南京事件の「定義」は、研究者によって時期的範囲や地理的範囲、犠牲者の取り方などにずれがあるため一言で説明することは困難である。しかし「1937年末から1938年初頭にかけて日本軍が南京で繰り広げた暴虐事件」という程度には一致を見ている。各論者が述べる「犠牲者数」となると万単位で幅が出てくるが、事件そのものを否定するまともな研究者は一人も存在しない。
当然ながら日本政府も事件を否定する立場はとっていない。
南京事件FAQも事件の存在は間違いないという認識に立っている。
このFAQで批判の対象としている「否定派」「否定論者」とは、原則として「南京事件の存在を完全に否定する人々」のことである。犠牲者を極端に過少に見積もる者も批判するかもしれないが、基本的には「虚構だ、陰謀だ、実際は何もなかった」という人々を批判の対象としている。
「30万虐殺を否定しているだけで事件そのものは否定していない」という人もしばしばいるが、そのような人はこのFAQを読んでも何も不満は出ないだろう。このFAQが否定しているのは、完全否定論という学問以前の妄論だけである。その妄論を支持する立場にないならFAQの記述は受け入れられるはずだ。
被害者の中国人や第三者の外国人が残した資料だけではなく、加害者にあたる日本軍の資料からも、事件の存在は明らかなのである。ここに陰謀論が入り込む余地などまったくない。
南京事件の「定義」は、研究者によって時期的範囲や地理的範囲、犠牲者の取り方などにずれがあるため一言で説明することは困難である。しかし「1937年末から1938年初頭にかけて日本軍が南京で繰り広げた暴虐事件」という程度には一致を見ている。各論者が述べる「犠牲者数」となると万単位で幅が出てくるが、事件そのものを否定するまともな研究者は一人も存在しない。
当然ながら日本政府も事件を否定する立場はとっていない。
外務省:歴史問題Q&A
Q.8 「南京大虐殺」に対して、日本政府はどのように考えていますか。
1. 日本政府としては、日本軍の南京入城(1937年)後、多くの非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できないと考えています。
2. しかしながら、被害者の具体的な人数については諸説あり、政府としてどれが正しい数かを認定することは困難であると考えています。
3. 日本は、過去の一時期、植民地支配と侵略により、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えたことを率直に認識し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを常に心に刻みつつ、戦争を二度と繰り返さず、平和国家としての道を歩んでいく決意です。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/qa/08.html
南京事件FAQも事件の存在は間違いないという認識に立っている。
このFAQで批判の対象としている「否定派」「否定論者」とは、原則として「南京事件の存在を完全に否定する人々」のことである。犠牲者を極端に過少に見積もる者も批判するかもしれないが、基本的には「虚構だ、陰謀だ、実際は何もなかった」という人々を批判の対象としている。
「30万虐殺を否定しているだけで事件そのものは否定していない」という人もしばしばいるが、そのような人はこのFAQを読んでも何も不満は出ないだろう。このFAQが否定しているのは、完全否定論という学問以前の妄論だけである。その妄論を支持する立場にないならFAQの記述は受け入れられるはずだ。
当FAQで「南京大虐殺」ではなく「南京事件」としている理由は、事件を構成するものが「虐殺」だけではないからである。暴行や強姦、略奪、放火、拉致なども含めた多数の戦争犯罪の集積が南京事件であるのに、これを「南京大虐殺」とすると、まるで「虐殺」だけが問題であるかのように錯覚する人間が出てきてしまう(「結局、何人が死んだの?」と質問してくるような人が典型である)。
「南京事件」にはもちろん「大虐殺」も含まれるが、それだけが問題ではない。だからこそ「南京事件」という用語を使っているのであって、決して「大虐殺はなかったから南京事件と呼ぶべき」というような意見に組するからではない。
「南京事件」にはもちろん「大虐殺」も含まれるが、それだけが問題ではない。だからこそ「南京事件」という用語を使っているのであって、決して「大虐殺はなかったから南京事件と呼ぶべき」というような意見に組するからではない。
南京事件を論じる書籍も多数が出版されている。
事件の大まかな概要を知るだけなら以下の2冊で充分だろう。
・秦郁彦『南京事件』(中公新書)
・笠原十九司『南京事件』(岩波新書)
専門的すぎてとっつきにくいという場合は、以下の2冊を先に読んでいたほうが入りやすいかもしれない。
・笠原十九司『南京難民区の百日』(岩波書店)
・ジョン・ラーベ『南京の真実』(講談社文庫)
事件当時の一次史料もまとめられている。これらを読めば、完全否定論というものがいかに事実を歪曲しているものか理解できるだろう。
・洞富雄 編『日中戦争 南京大残虐事件資料集』(青木書店)
・・第1巻 極東国際軍事裁判関係資料編
・・第2巻 英文資料編
・南京戦史編集委員会『南京戦史』(偕行社)
・南京戦史編集委員会『南京戦史資料集I』(偕行社)
・南京戦史編集委員会『南京戦史資料集II』(偕行社)
・南京事件調査研究会 編訳『南京事件資料集』(青木書店)
・・[1]アメリカ関係資料編
・・[2]中国関係資料編
・岡田良之助・伊原陽子 訳『南京事件の日々 ミニー・ヴォートリンの日記』(大月書店)
・石田勇治 編訳『資料 ドイツ外交官の見た南京事件』(大月書店)
・小野賢二・藤原彰・本多勝一 編『南京大虐殺を記録した皇軍兵士たち』(大月書店)
これら以外にも良い本は多数あるので、興味がある場合は以下のページを参考にしてほしい。
「南京事件」ブックガイド
http://www.geocities.jp/yu77799/bookguide.html
南京事件関係図書目録
http://www.manekineko.ne.jp/s32311/nankingbooks.ht...
事件の大まかな概要を知るだけなら以下の2冊で充分だろう。
・秦郁彦『南京事件』(中公新書)
・笠原十九司『南京事件』(岩波新書)
専門的すぎてとっつきにくいという場合は、以下の2冊を先に読んでいたほうが入りやすいかもしれない。
・笠原十九司『南京難民区の百日』(岩波書店)
・ジョン・ラーベ『南京の真実』(講談社文庫)
事件当時の一次史料もまとめられている。これらを読めば、完全否定論というものがいかに事実を歪曲しているものか理解できるだろう。
・洞富雄 編『日中戦争 南京大残虐事件資料集』(青木書店)
・・第1巻 極東国際軍事裁判関係資料編
・・第2巻 英文資料編
・南京戦史編集委員会『南京戦史』(偕行社)
・南京戦史編集委員会『南京戦史資料集I』(偕行社)
・南京戦史編集委員会『南京戦史資料集II』(偕行社)
・南京事件調査研究会 編訳『南京事件資料集』(青木書店)
・・[1]アメリカ関係資料編
・・[2]中国関係資料編
・岡田良之助・伊原陽子 訳『南京事件の日々 ミニー・ヴォートリンの日記』(大月書店)
・石田勇治 編訳『資料 ドイツ外交官の見た南京事件』(大月書店)
・小野賢二・藤原彰・本多勝一 編『南京大虐殺を記録した皇軍兵士たち』(大月書店)
これら以外にも良い本は多数あるので、興味がある場合は以下のページを参考にしてほしい。
「南京事件」ブックガイド
http://www.geocities.jp/yu77799/bookguide.html
南京事件関係図書目録
http://www.manekineko.ne.jp/s32311/nankingbooks.ht...