否定派の主張

日本軍の軍紀は非常に厳正であった。略奪や強姦に走ったのはごく一部の不心得者に過ぎない。
 これまで見てきた戦記によっても、いかに当時の日本軍将兵は、勇猛果敢であったか、その精強ぶりが理解できよう。
 軍紀厳正にしてはじめて精強の軍隊ということができる。古今東西を問わず、精強の軍隊イコール軍紀厳正の軍隊という鉄則には変りない。

(田中正明『南京事件の総括』p135より)

反論

実際には、多数の軍幹部が「軍紀の乱れ」を嘆かざるをえない状況だった。これらは「少数の不心得者にさえ深く思い悩んでいた」というレベルではない。

畑俊六大将
「支那派遣軍も作戦一段落と共に軍紀風紀漸く類廃、掠奪、強姦類の誠に忌はしき行為も少からざる様なれは、此際召集予后備役者を内地に帰らしめ現役兵と交代せしめ、又上海方面にある松井大将も現役者を以て代らしめ、又軍司令官、師団長等の召集者も逐次現役者を以て交代せしむるの必要あり」
岡村寧次大将
「着任日浅いが公正の士である同師団長稲葉中将は云う。わが師団将兵は戦闘第一主義に徹し豪勇絶倫なるも掠奪強姦などの非行を軽視する、団結心強いが排他心も強く、配営部隊に対し配慮が薄いと云う」
河辺虎四郎・参謀本部作戦課長
「華北にせよ華中にせよ、戦場兵員の非軍紀事件の報が頻りに中央部に伝わって来る。南京への進入に際して、松井大将が隷下に与えた訓示はある部分、ある層以下に浸透しなかったらしい」
真崎甚三郎大将
「十一時江藤君来訪、北支及上海方面の視察談を聞く。同君は自ら日露戦争の苦き実験あり、今回も主なる責任者の談を交へて研究せり。従て同君の意見は相当に権威あるものと云はざるべからず。之によれば一言にして云はば軍紀風紀頽廃し 之を建て直さざれば真面目の戦闘に耐えずという云ふに帰着せり。強盗、強姦、掠奪、聞くに忍びざるものありたり」

資料:軍人の発言に見る「南京事件」
http://www.geocities.jp/yu77799/gunjin.html
「日本軍の軍紀」ー憲兵の認識
http://www.geocities.jp/yu77799/nicchuusensou/kenp...

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