「南京議論」で主に問題にされるのは以下の数字である。
市部調査 | 農業調査 |
---|
死亡 | 負傷 | 拉致 | 暴行による死者 | うち江寧県 |
兵士の暴行 | 軍事行動 | 不明 | 兵士の暴行 | 軍事行動 | 不明 | | | (南京市の属する県) |
2,400人 | 850人 | 150人 | 3,050人 | 50人 | 250人 | 4,200人 | 26,870人 | 9,160人 |
市部調査については、2,400人が日本軍兵士に殺害されたほか、日本軍に拉致されたまま行方が知れない4,200人も殺された疑いが強いとされている(ただしスマイス自身はこれらの数字を過少と考えていた)。
農業調査については、たとえば笠原十九司氏などは南京特別市(近郊六県)を「南京事件」の範囲としてとらえているため、農業調査での四県半の結果を総被害者数の推定に用いている。
江寧県の調査範囲は「南京市内の郷区」だけでなく南京市に含まれない地域も含んでいるので正確には南京市よりも広いが、こちらの数字を被害者推定の基数として考える論者も多い。
したがってスマイス報告の数字から見た場合、民間人犠牲者数は、
南京城内と周辺の都市部に限るなら……
6,600人
南京市を含む江寧県全体なら…………
15,760人
南京特別市(近郊六県)全体なら………
33,470人以上
となる。
スマイス報告の「数字」がどれほど正確に実態を反映しているか、というのはまた別の問題である。
スマイス報告 農業調査
http://www.geocities.jp/yu77799/smythe2.html
「スマイス報告」をめぐる「議論」
http://www.geocities.jp/yu77799/smythe3.html