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ワタシハアナタノムスメデス

  • 編注:前半にクロノ×エイミィがあります。嫌いな方は回避を



260 名前:ワタシハアナタノムスメデス ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/11/15(木) 20:17:57 ID:1vYJbhZp
それは、偶然の出来事でした。

局の仕事が珍しく早くに終わり、誰も居ないはずの家へと戻ると・・・家の中から物音と、声がしたのです。
泥棒かもしれないと警戒しながら、家へ入ると・・・声と音は階上のエイミィの部屋から聞こえてきているのがわかりました。
声は高く、所々しか聞きとれませんでしたが、嫌がっているような言葉だけははっきりと聞こえたのです。
緊急を要すると判断したわたしは、素早く階段を駆け上がり、エイミィの部屋の扉を開けました。
でも・・・そこには、わたしが想像していたのとは、まるで異なる光景が広がっていたのです・・・


目の前には汗に塗れた男女の肢体があった。
確認しなくても解る。
片方はこの部屋の主であるエイミィ。
そして、もう一人は・・・わたしの義兄であるクロノ。
恋人同士である二人が一緒にいるのは、それほどおかしいことではない。
でも、二人の身体は布の一枚すらも身に付けてはおらず、全裸。
わたしは・・・目の前で何が行われているのかを、瞬時には理解できなかった・・・
「くっ・・・、エイミィ・・・そろそろ出すぞっ!」
「んっ・・・ンっ、良いよっ、クロノ君・・・来てっ」
わたしが扉を開けたのに気付いていないのか、クロノはこちらを振り向きもせずに、エイミィの身体に向かって勢い良く腰を打ちつける。
肉のぶつかり合う音が、エイミィの嬌声と共にわたしの耳を打った。
エイミィの豊かな乳房がわたしの視界の中で大きく揺れる。
エイミィはクロノが腰を打ちつける度に悦楽の表情を湛え、もっともっとと貪欲に快楽を求めようと・・・合わせて腰を振っていた。
火照った身体にその表情は・・・とても艶かしいモノとして、わたしの目に映る。
二人の動きは段々と速度を増していき。
そして・・・最後にエイミィが一際大きな声をあげると、それを合図にクロノはそのままの体勢で動きを止め・・・エイミィの身体の上へと倒れ込んだ。

行為を終えて、やっと周りを認識する余裕が出来たのか
クロノの目が、部屋の扉へと向く。
わたしの存在を、視界に捉える。
その途端、わたしは弾かれた様にその場から逃げ出した。

262 名前:ワタシハアナタノムスメデス ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/11/15(木) 20:55:21 ID:1vYJbhZp

「っ・・・フェイト!?」
扉も閉めずに逃げ出したわたしの背に、クロノの声がかかる。
でも、わたしは止まったりなど出来るはずもなかった。
階段を駆け降り、玄関を開け外へと走る。
靴を履く手間も惜しかった。

素足のまま道路を駆け抜け、いくつもの通りを通り過ぎていく。
やがて、息が限界に近付き・・・走るのを止める頃には、随分と遠くまで来ていた。
ついてこられる訳はないと解っていても、どうしても振り返って確認してしまう。
勿論、誰も追って来てなどいるわけはなかった。

何で、わたしは・・・黙って見てたんだろう・・・

多少は余裕が出来たせいか、心の中で自問自答が始まる。
すぐに逃げ出せば良かったはずなのに、わたしはそれをしなかった。
驚きで動けなかったなんて、言い訳に過ぎない。
わたしは・・・確かに二人の行為に見入っていたのだ。

そんな事を考えていると・・・頭の中に、先程の光景が鮮やかに蘇ってくる。
わたしももう子供ではないから、二人が何をしていたのかはわかる。
でも、知識の上で知っているのと生で見るのとではまるで違うものだと言うことは良く分かった。

「・・・・っ」
少し身体に違和感を感じる。
鼓動が速くなる。
周囲の視線が・・・気になり始める。
周りには人通りは殆んど無かったが、わたしは人目を避けるように横の小さな路地へと入った。
自然と・・・手が股間に伸びる。

わたしのショーツは、おもらしをした訳でも無いのに・・・僅かに湿り気を帯びていた・・・

263 名前:ワタシハアナタノムスメデス ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/11/15(木) 21:19:18 ID:1vYJbhZp
――――――――コウフンシタ?――――――――
誰も喋って等いない。
これは、わたし自身の心の声だ。
わたしの中の、無意識の部分がわたしに問い掛けるように浮かび上がってくる。

「興奮なんて・・・してない」

――――――ウソダヨ、チガウナラソンナニヌレタリシナイヨ――――――――

「違う!」
思わず大きな声をあげてしまう。
通りを丁度通っていた人が、驚いたようにこちらを見ていた。
わたしは、それから逃れるように路地の奥へと進む。
心の中の声は変わらずわたしに問い掛けてきた。

――――――――ドウ、オモッタ?――――――――

「どうも・・・思ってなんかいない」
その答えに、声は少し黙る。
とは言え、これはあくまでも自分の心の声なのだ。
自分と言い合いをする。きっとそれはとても滑稽な姿に見えるんだろう。

――――――――ドッチニ、コウフンシタ?――――――――

声は嘲笑わらっているような口調に変わる。
「そんなこと・・・知らない!」
わたしは、声を必死に振り払おうとする。
でも・・・頭の中にはエイミィの火照った肌と、揺れる乳房、そして悦楽の表情が浮かび上がっていた。
クロノがどんな姿をしていたのかは、全然覚えてすらいないのに・・・・

――――――――ホラ、ヤッパリコウフンシタンダ――――――――
声が・・・強さを増した。

264 名前:ワタシハアナタノムスメデス ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/11/15(木) 21:53:50 ID:1vYJbhZp
――――――――デモ、チガウヨネ。ワタシガコウフンシタノハエイミィニジャナイヨネ――――――――
心臓の鼓動が速くなるのがわかった。
頭の中を・・・影がよぎる。
わたしは必死に考えまいとした。
「違う、違うっ! わたしは・・・そんなこと!」
頭を振り回す。
髪が乱れるのも気にはならなかった。
でも、考えまいとするほどに・・・強く意識をしてしまうのだ。

――――――――ダレヲ、カサネテミテタ?――――――――
あぁ・・・わたしは、やっぱり逃げられない。
声は狙って核心をついてくる。
そう、あの時わたしは・・・エイミィに重ねて見ていたのだ。

なのはの、姿を・・・

熱で火照るなのはの肌を、揺れるなのはの乳房を
そして・・・悦楽に溺れるなのはの表情を頭に描いていた。

そんな姿を見たいと思った。
そんな顔をさせてみたいと心で望んだ。

声は、もう聞こえては来なかった。
いや違う、元々あるべき形に戻っただけなのだ。

「母さん・・・わたしはやっぱり、貴方の娘です」

貴方が家族の域を逸脱するほどに自らの娘を、アリシアを愛していたように。
わたしも、なのはを愛してしまっているんです・・・
それが周囲に認められないことだと、わかっていても。
なのはに受け入れては貰えないかもしれないと思っていても。
わたしの想いは・・・止められないのです。

265 名前:ワタシハアナタノムスメデス ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/11/15(木) 22:16:22 ID:1vYJbhZp
新しい姓を貰っても・・・・新しい居場所を貰っても

――――――――ヤッパリワタシハ、アナタノムスメデス――――――――

貴女と同じようにしか生きられない。
自身の命すら擲って・・・・そうまでしてもわたしは・・・なのはが欲しいんです。

なのはの身体が

なのはの心が

なのはの・・・全てが

誰かに奪われるくらいなら、自分で手折ってしまいたいくらいに・・・

引き金は・・・引かれてしまった。
もう後戻りをする道は無い。
わたしは、振り返らずに路地の奥へフラフラと歩き出した。
先がどうなっているのかなどわからない。
でも、例えその先が、暗闇しか無いのだとしても、行き止まりなのだとしても・・・進むしかないのだ。
母さんが・・・最期の時までそうしていたように・・・

温かな液体が脚を伝い・・・地面を濡らす。
「なのは・・・今、行くからね・・・」

わたしは・・・最後に誰に聞かせるでもなく、小さく呟いた・・・
2007年11月17日(土) 02:33:21 Modified by nanohayuri




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