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異文化コミュニケーション

777 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/02/19(火) 02:13:02 ID:+xy+zOW4
778 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/02/19(火) 02:14:05 ID:+xy+zOW4
779 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/02/19(火) 02:15:20 ID:+xy+zOW4
780 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/02/19(火) 02:16:02 ID:+xy+zOW4
781 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/02/19(火) 02:17:00 ID:+xy+zOW4
782 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/02/19(火) 02:18:33 ID:+xy+zOW4
783 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/02/19(火) 02:20:00 ID:+xy+zOW4
784 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/02/19(火) 02:21:00 ID:+xy+zOW4
785 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/02/19(火) 02:25:26 ID:+xy+zOW4



5+2レスほど、投下します。

特にこれと言った動きも無い、なんとなくほのぼの、という感じでしょうか。
内容は、

はやてとティアナ
ティアナとヴィヴィオ
はやてとなのは

の3要素です。



「アコース査察官に教えていただいたお店なんですが、お魚が美味しいそうです。」
「へ〜、どんなお店やろ。楽しみやなー。」
「ご案内します。」

「創作魚料理……"water-me"?」
「『輪民』(ワタミ)ねえ……どっかで聞いたような名前やなあ……」
 ティアナに案内されて着いた店の前で、はやては苦笑していた。
「WA-TA-MI?」
「ああ、何でもないよ。ちょっと、わたしの出身世界の香りがしただけや。」
「? はあ。」
 ティアナは怪訝な顔をしながら、店の前にある水槽や、狸をかたどった置物をキョロキョロと見回した。
「ティアナはここのお店に来るんは、初めてか?」
「はい。今日教えていただいたばかりなので。ただ、アコース査察官がおっしゃるには、
八神部隊長ならきっと気に入るだろうって。」
「ロッサお勧めのお店かあ。まあ、店の前で立ち話しててもしゃぁないし、入ってみよか。」
 そう言いながら、はやては店の引き戸を開いた。店舗としては珍しく、その店は自動ドアではなかった。
『へい、らっしゃい!』
 戸を開くと、店内のあちこちから一斉に威勢の良い声が掛けられる。
「わ、わ、ど、どうも……」
 今まで体験したことの無い店の雰囲気に、ティアナは圧倒されていた。
「へえ〜、ミッドにはなかなか無いタイプのお店やね。」
 一方、はやては、まるでよく知った店であるかのように、迷わず店内に歩を進めていた。
食事の時間から外れているためか、店内はさほど混雑しておらず、二人はすぐにテーブル席へ案内された。
 席に着き、メニューを開いて、ティアナは後悔した。
(何、このメニュー。見たことも聞いたことも無い料理ばっかり……少しは下調べするべきだった……)
 事前に「魚料理」とは聞いていたものの、メニューに踊るのは、
ティアナが持つ魚料理の概念からはおよそ外れたものばかりだった。
「Sake...monsieur? Cab-tone... 申し訳ありません、八神部隊長。
案内しておきながら、ここの料理がまったく分かりません……」
 案内を買って出ながら、何たる失態。ティアナはひたすら恐縮していた。
「ああ、そっか。ティアナはミッド以外の世界は、あんまり知らへんねんな。」
 しかし、はやては何も気にしていない様子。

「あの、どういう意味でしょう?」
「店名、店内の雰囲気、メニュー……なるほど。ロッサが、わたしなら気に入るって言うのも納得やわ。
確かにこれは嬉しい。うん、ティアナ、よぉ案内してくれたわ。ほんま、おおきにな。」
 はやては、実に嬉しそうにメニューを吟味し始めた。
「よっしゃ。ここはわたしに任しとき! 色々美味しいもん頼んだるからな。すいませ〜ん! 注文お願いしま〜す!」
 手際よく、幾つか注文するはやて。ティアナは事態についていけないでいた。
「あの、八神部隊長。話が見えないのですが……」
 はやてはお茶を一口すすると、
「さっき、ティアナが見てた料理……『酒蒸し』も『兜煮』も、
わたしや高町隊長達の世界……第97管理外世界の、『日本』という国で食べられる料理なんよ。」
「ええっ!? そうなんですか!?」
「ミッドにもいくつか、そういう『和食』っていう料理を出す店はあるけど、ここまで本格的なんは、なかなか無いで。」
 やがて注文した料理が運ばれてきた。見た目に派手さは無いが、
よく観察すると非常に細かい装飾が施されているのが分かる。それは「食べる工芸品」といえた。
「いただきます……あの、八神部隊長。わたしの顔に、何か付いてますか?」
 はやてに見つめられていることに気付いて、ティアナは尋ねた。
「ん? ああ、いや。やっぱりティアナは、フォークで食べるんやなーって思って。」
「あ、『お箸』っていうんでしたっけ? 隊長達やスバルが使ってるところは見たことありますけど、
わたし自身は使ったこと無いので。よく、あんな2本の棒で食べられるなって思います。」
「まあ、ミッドの主な料理や局員食堂のメニューは、大概ナイフ・フォークで食べるものやもんね。」
 はやては割り箸を割ると、
「このお店の料理は、フォークじゃちょぉ食べにくいかもしれへんな。あ、そや、ええこと思い付いた!」
 そう言うとはやては、刺身を一切れつまむと、ティアナに勧めた。
「食べさしたるわ。はい、あ〜ん。」
「え!? ちょ、ちょっと、部隊長! そんなことしていただかなくても……!」
「まあまあ、ここは遠慮せんと。ほら、美味しいで〜」
 実に良い笑顔で勧めてくる上司には抗えず、ティアナは顔を真っ赤に染めながら、
おずおずと刺身を口に含んだ。
(え、これ生? 不思議な食感……変わったソースね……あ、でも美味しいかも……)
「!?」
 突然、ティアナの脳天を何かが突き抜けたような感覚が襲う。
「ああ、山葵は初めてか? キツかったら、鼻をつまんで耐えたら楽になるで。」

 ティアナは言われたとおり、鼻をつまんで衝撃に耐えた。視界が涙でにじむ。
「はあ、はあ……や、八神部隊長達って、凄いもの食べてるんですね……」
「珍しいタイプの香辛料やからね。最初は誰でもそんな感じやで。
それがだんだん食べなれてくると、その刺激が病みつきになるんよ。」
 ティアナは、今度は煮付けに挑戦する。
(まるで、まだお箸を使えへん小っちゃい子が一生懸命食べてるみたいで、和むなぁ。ティアナみたいな賢い子やと、余計にそう思うわ。)
 つみれ汁を食べながら、ティアナの奮闘を見守るはやて。だが、やはり見兼ねて、
「ほら、ティアナ。今度は焼き魚やで。あ〜ん……」
「うう、すみません……あ〜ん……」
 ティアナは首まで真っ赤にしつつ、勧められた料理を食べるしかなかった。
(美味しいけど、恥ずかしい……っ!)

「いやー、美味しかった。機会があったら、また来たいな。今度はうちの子らも連れて来よかな?」
 はやては久々の和食尽くしに舌鼓を打ち、至極ご満悦といった風情で店の暖簾をくぐった。一方、ティアナは、
「…………」
「どないしたんや、ティアナ? そんな意気消沈した顔して。」
「まさか……この歳になって、人から、それも上官から、食べさせてもらうことになるなんて……」
「なんや、そんなことかいな。そんなん、文化の違いやからしゃぁないって。気にしなや。」
「でも……」
「よし。今日はこの後、ティアナは訓練入ってへんかったな。」
「え? ええ。確かにありませんけど……」
「今日はわたしも定時上がりや。ティアナ、今晩、うちにおいで。」

「いらっしゃい。さあ、上がって。」
「お邪魔します……」
 勤務時間終了後、一旦自室に戻って着替えたティアナは、はやての部屋に向かった。
「仕事は終わったんやし、そう緊張せんでええよ。」
「はあ……」
 とは言っても、上官の家に招待されて、緊張しない部下はいないだろう。
「とりあえずお茶でも飲んで、ゆっくりしとき。その間に準備するから。」
 そう言ってはやてはティアナにお茶を出すと、台所の奥へ消えた。
しばらくして、両手に何かを携えて出てきた。

「ほな、ティアナの特別教導、そろそろ始めよか。」
「は、はい! お願いします!」
「うん、ええお返事や。」
 こうして、はやて部隊長自らの教導による、「箸使い概論」の講義が始まった。
「さて。まずは基本中の基本。お箸の持ち方からやね。よぉ見ててや?」
 はやてが実演する。どこで習ったのか、実に美しい持ち方。自ら教官を買って出たのもうなずける。
「これが完成形や。この姿をイメージしつつ、まずは1本ずつ、持ち方を覚えよな。」
「はい!」
 ティアナが持ってみる。初めて触れる箸に戸惑い、実にぎこちない。
「ほらほら、緊張して、肩に力が入りすぎやよ。リラックス、リラックス。」
 はやてはティアナの背後に回ると、
「握り締めるんやなくて、軽く乗せてバランスを取る。ほら、もっと力を抜いて。」
「む、難しいです……」
「ははは、ガッチガチやな、ティアナ。脱力、脱力……おっと、手が滑った♪」
 むにゅ
「はにゃ――――!?」
 背後から密着した姿勢を生かし、はやてのセクハラ――乳揉み――が敢行された。
「ほらほら、力抜いて♪」
「わ、あっ、ちょ、ちょっと、部隊長! どさくさに紛れて何やってるんですか!?」
「いやー、あんまりティアナがガチガチやから、脱力のお手伝いをやね……」
「そんな補助、していただかなくて結構です!」
「そうか? これは効果的な脱力法やねんで? ほれほれ〜」
「はぅん!」
 ティアナは脱力し、テーブルに突っ伏した。
「ひ、ひどいです、部隊長。訓練にかこつけて、抵抗できない部下にセクハラするなんて……」
「ちょぉ、人聞きの悪いこと言わんといてぇやぁ。わたしは、ただ……ひゃいっ!?」
 くいっくいっ
 突っ伏したところへ無防備で近付いたはやての乳首を、ティアナの指は正確につまんでいた。
「お、やったな〜、揉みに対して摘みで対抗してくるとは。ふっふっふっ……これは熱い戦いになりそうや……」

「はあ、はあ、はあ……ティアナ、えらい腕上げたね。」
「おかげさまで。伊達にあなたやスバルに揉まれてませんから……」
 二人の乳をめぐる攻防は、苛烈を極めた。主に乳房を攻めるはやてに対し、
徹底した乳首攻めで一転突破を図るティアナ。
「って、あかん、ついこっちに夢中になってもうた。お箸の持ち方を練習せな。」
 気を取り直して、お箸の練習に戻る二人。今度はスムーズに持てた。
「わ、すごい……本当に、持てました!」
「さすが、ティアナ。飲み込みが早いなあ。よし、次は実際に物をつかむ練習や!」
 次に用意されたのは、2枚の皿。片方には何やら豆のようなものがたくさん入っている。
「次は、この皿いっぱいの『小豆』を1粒ずつ箸でつまんで、隣の皿に移す練習や。
ほんまはもっとつまみにくい『塗り箸』でやるんやけど、
ティアナはまだ初心者やから、滑り止め付きのお箸でやろな。」
 こうして、ときどき繰り出されるはやての乳揉みと、
迎撃するティアナの攻防戦で何度か中断したものの、特別教導は無事終了した。
「さすが、ティアナ。やっぱり器用やわ。これからもこの練習を続けたら、もっと上手に使えるようになるで。」
「ありがとうございました!」
 翌日、ティアナが塗り箸と小豆を購入したことは言うまでもない。

【おまけ】
 JS事件も解決し、どこか平和な空気が流れる機動六課隊舎。レリックウェポンに改造され、
なのはと死闘を繰り広げたヴィヴィオも、無事検査を終えて「両母」の元へ帰ってきた。
 今日は両母とフォワードメンバーと共に、局員食堂で一緒に昼食会となる予定だった。
「ごめんね、急な仕事が入っちゃった。すぐ終わると思うから、みんなは先に食べてて。」
 なのはは両手を合わせながら謝罪すると、仕事を粉砕するべく、仕事場に舞い戻る。
「ヴィヴィオ、いい子にしててね。」
「あい。」
 今のヴィヴィオは、母から離れたくないとしがみつき、母を困らせる幼子ではない。
歳相応の、好奇心旺盛な女の子である。その彼女の目に、食堂のある物が止まった。
「あれ、ヴィヴィオ、お箸に興味あるの?」
 スバルがそれに気付いた。父の先祖がお箸を使う国の人間だった関係で、
彼女が暮らすナカジマ家では、お箸が主要な食器の位置を占めていた。
「お箸。ママ達が使ってる。」
「ああ、そだね。ヴィヴィオのママは、二人ともお箸を使うね。」
 はやてと同じ国出身のなのはは言うに及ばず、元々ミッドチルダ出身であるものの、
長年なのは達の国に滞在していたフェイトもまた、お箸を扱える。
「じゃあ、ヴィヴィオ。今日はお箸を使ってみる?」
「うん、使う。」
「がんばって。」
 スバルからお箸を手渡されたヴィヴィオは、早速、皿に丸ごと載った粉吹き芋に挑戦した。
 逆手に握られたお箸が芋に深々と突き刺さり、抜けなくなった。
「……抜けない。」
「あはは、やっぱり最初はそうなるよね〜。ヴィヴィオ、これは……」
 スバルがお箸を引き抜こうとしたその時、ティアナの手がお箸を引き抜いていた。
「ほらヴィヴィオ、見てなさい。」
 怪訝そうな顔をしてティアナの手元を見ていたヴィヴィオの目には、次第に好奇の色が広がった。
「……お箸はこうやって使うのよ。でも、このお箸じゃ長すぎて、ヴィヴィオの手に余るわね。」
「……きれい。」
 丸ごとの粉吹き芋は、ティアナの手によって、丁寧にヴィヴィオの一口大に切り分けられていた。
「ふーっ、ふーっ。ほら、ヴィヴィオ、あ〜ん。」
「あ〜ん。」

「ごめんごめん、お待たせ〜。ヴィヴィオ、いい子にしてた?」
 仕事を残らず撃滅して食堂に駆けつけたなのはは、そこで信じられない光景を目撃した。
「ほら、あ〜ん……あ、なのはさん。お仕事片付いたんですか?」
 愛娘ヴィヴィオが、愛弟子ティアナの膝に座って、食事を食べさせてもらっていた。
「ヴィヴィオはお箸に興味があるみたいで。でも食堂のお箸は彼女には大きいですから……」
 それで、ティアナが食べさせてくれていた。と、ここでなのはは重大な疑問を抱く。
「ティアナ、お箸使ってたっけ……?」
「使い方を八神部隊長に教わったんです。それからは、時間の空いた時に練習してました。」
 ティアナは、よく影練をする子であることは、なのはも承知していた。
体への負担を掛けないために、機動六課在籍中は影練を原則禁止したが、生活技術についてはその心配も無い。
「なのはママ、お箸の使い方教えて。」
「……え?」
 なのはは冷や汗を流す。
「ヴィヴィオ、なのはママは左利きだから、右利きのヴィヴィオに教えるのは、ちょっと難しいのよ。」
 ティアナに諭されると、
「じゃあ、フェイトママは?」
「フェイトママなら、右利きだから大丈夫かもね。」
「じゃあ、フェイトママに教えてもらう。」
「大丈夫だよ、ヴィヴィオ!」
 なのはは力強く宣言した。どう見ても空元気であるが……
「まずは、ヴィヴィオ用のお箸を買わなきゃいけないよね! 今度一緒に買いに行こうね!」
「うん、一緒に買いに行く。」
 なのはは滝のように冷や汗を流していた。

 その夜、思いつめた顔で部隊長の部屋に向かうスターズ隊長の姿が、複数の課員に目撃されたという。

「やっぱりなのはちゃんの胸は、揉み応えがあるわ〜」
「ちょっと、はやてちゃん! 胸を揉んでないで、まじめに教えて〜!」


異文化コミュニケーション (了)



>778-784
以上です。
要約すると、ティアナがはやてにお箸の使い方を教わり、ヴィヴィオに披露して、
なのはが慌ててはやてに「右手での」使い方を教わりに行くと、
ミッドチルダと日本の異文化コミュニケーションが発生していた、という話でした。

ティアナがはやてに「あ〜ん」されてる電波から、こんな話になりました……
2008年03月01日(土) 07:34:14 Modified by nanohayuri




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