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530 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/02/14(木) 14:27:17 ID:CO1NnHK9
本日はバレンタインですね。
思えば私が初めてスレにSS書いたのが去年のバレンタインでした。
あれから丸一年、本当にいろいろなことがありました。
スレが二桁超えたり
3期が放映されたり
職人さんが多数誕生したり
あまつさえスレ起源のゲーム企画まで始動したり
本当にいろいろなことがありました。
自分はあの後マイナーなカップリングの話しばっかり書いてましたが
……と言っても最後に書いたの7スレ目くらいですけどね。
(小ネタは時々書いてましたが)

さて、バレンタインと言う事で昨日から今日にかけて良作SSも目白押し
読むだけでも大変な状態というこの状況で駄文を書き連ねるのもいかがなものかとも一瞬思ったのですが、まあせっかくですので恥を覚悟で。
一応フェイなの……なのかこれ?
ダメフェイトギャグ寄りと言う事で。



と先に前振り書いた後本編書いたら何故かティアナのお話しになってました(笑)
本文6レスです、それでは

531 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/02/14(木) 14:27:49 ID:CO1NnHK9
「よし、これで終了、と」
そう言って打ち終えたキーボードを片付けると小さく伸びをする。
お昼休みの少し前、場所はフェイトさんの執務室。
部屋にいるのは私の上司、フェイト・T・ハラオウン執務官と、私の同僚で先輩でもあるシャリオ・フィニーノ執務官補佐だ。
二人とも私が機動六課に勤めていた時からの知り合いで、フェイトさんにもシャーリー(これはシャリオ補佐官のあだ名なんだけど)にも随分とお世話になった。
おかげで私、ティアナ・ランスターは以前からの夢をかなえる為に、執務官補佐としての日常を送ることが出来ている。

「あ、シャーリーお帰り、どうしたの?すごい荷物だね」
両手いっぱいに荷物を抱えて帰ってきたシャーリーにフェイトさんがそう声をかける。
「忘れたんですか?今日はバレンタインですよ」
「あっ、そっか、いつも面倒かけてごめんね」
フェイトさんが執務官モードでお仕事に専念しているときは日常の雑務は主に私たち二人が補佐することになっている。
シャーリーが対外的な補佐で私が実務や直接的な補佐、他にもメンタル面での補佐なんかもあって、まあ、色々と大変なのだけど、それでも充実した日々を送ることが出来ていると思う。
今も任務の最中で東奔西走中のフェイトさんがこの部屋に帰っているのは情報の整理と今後の打ち合わせのためだ。
私のデータ整理が終わるまで少し休んでいてもらっていたのだけど、シャーリーが戻ったのならそろそろお仕事モードに切り替えた方がいいのかもしれない。
そう思って振り返ると、シャーリーはもう少しフェイトさんを休ませたかったのかバレンタインの話を続ける。
両手いっぱいに抱えてきたチョコレートはその殆どがフェイトさん宛のものだ。
この、なのはさんやフェイトさん、はやてさんの出身地でもあり、スバルのご先祖の出身地でもあるらしい「第97管理外世界」からもたらされた風習はあっと言う間にミッドの各地を駆け抜けていき、今では私たちにとってもまるで昔からのように当たり前の風習となった。
古今東西、どんな世界でも色恋沙汰の風習というのは強いものらしい。
私は、シャーリーから渡された私宛らしい何枚かのチョコを受け取りながらフェイトさんの様子を眺める。
フェイトさんは少し困ったような、だけど他者から向けられる好意を喜ぶ、そんな複雑そうな表情をしていた。
ちなみに本来はこの風習、女性から男性に向けられるものらしいがミッド(こっち)ではそこのところはあまりちゃんと伝わらなかったようで、同性同士でも当然のようにやりとりされている。
だからフェイトさんに届けられたものも愛の告白というよりは好意や尊敬の証としての面の方が強いようだ。
もちろんそうでなさそうなのも若干混じっているようだけど……。

532 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/02/14(木) 14:28:33 ID:CO1NnHK9
「それじゃあシャーリー、いつものようにお願いね」
「はい、了解しました」そう言ってシャーリーさんが大袈裟に敬礼して見せながらチョコレートの選別を始める。
手作りらしいものはともかく、市販のものはフェイトさんと縁のある施設へとプレゼントすることになっているのだ。
これは何年か前から行っているらしく、最近では送るほうも理解していて殆どの人は手書きのメッセージなどを添えてもチョコは市販のものにしているらしい。
中にはガチで愛の告白をしてくるような人もいて、そういう人たちは気合の入りまくった手作りチョコを送ってくるようだが、そういうのは一々きちんとお断りの返事をしているらしい。
そこまでしなくても、とも思うのだがちゃんと相手に断ってあげないとね、とフェイトさんは言う。
そういう優しさが墓穴になっていることにこの人は気づかないらしい。
まあ、スバルから聞いた噂だとそう言う人たちは後で“頭を冷やされている”らしいので私としてはこの件に関し深く突っ込むことはしたくない。
「ああそうだ、はいこれ、私からです」そう言ってフェイトさんに包みを手渡す。
中は子供の喜びそうなチョコレート、明らかにフェイトさんの趣味ではないがこの状況を理解している私としてはフェイトさんが食べるわけではないことを知っているのだし、日頃の感謝が伝わればいいのだから当然こういう選択になる。
フェイトさんもそのところは理解して頂けた様で、ありがとうと微笑んでくれた。
思わず赤くなる顔を隠すようにしながらシャーリーの作業を手伝っていると何かが届いたらしい、作業を私に任せてシャーリーが受け取りに向かう。
「フェイトさん、本命のご到着ですよ」そう大きな声で言うとフェイトさんが目に見えて赤くなる。
もう、シャーリーったら、なんてにやけた顔で手を振っている。
さっきまで執務官モードでお仕事をしている姿や貰ったチョコについていた手紙をまじめな表情で眺めていたときとは明らかに違う、すっかり緩んだ表情。
この人はなのはさんが絡むと本当に幸せそうになるなぁ、と呆れるやら微笑ましいやら少し悔しいやらで苦笑いするしかないんだ。

533 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/02/14(木) 14:29:10 ID:CO1NnHK9
集配作業は一旦中断してお茶の時間兼フェイトさんの本命チョコ披露宴となる。
そろそろ昼食の時間だが大量のチョコに囲まれては流石に食欲も出ない。
「やけに大きな箱ですね」私の言葉に二人も頷く。
別に小さな箱が二つ、これは私とシャーリー用だったらしく中には可愛らしいバラの花を模ったチョコが綺麗に並んでいた。
お母さんが有名なパティシエールらしくなのはさんも子供の頃から盛り付け等を手伝っていたらしい。
「開けますよ」50センチ四方はあろうかと言う箱を抱えてシャーリーが言うと、フェイトさんが真剣な表情で頷く。
このサイズには色々と疑念も浮かぶが結局は開けてみた方が早い。蓋になっているらしき部分を持ち上げてみる。

……………

3人の目が点になる。
中からは箱のサイズにふさわしい大きさのなのはさんの全身像を模ったチョコレートが現れたのだ。



「ええと……、なんですかこれは?」
「チョコレート、じゃないかな?」
「見ればわかりますよっ!」
なら聞かないで欲しいと言いたげなシャーリーの視線をきっぱりと無視してチョコレートなのはさんへと向き直る。
………あの人、こんなものを亭主の職場に送りつけてくるような人だったっけ?
……………だったかもしれない、そう思いがっくりと項垂れる。
もともと遠慮の無い人だったから、六課の頃に比べてお互い惚気成分が増量中の今ならこれくらいの芸等はやってみせるかもしれない。
なのはさん恐るべし。
「そんな、私になのはを食べるなんて出来ないよっ、あ、でも帰ったらなのはを食べちゃうんだけどっ(はあと)」
……向こうで壊れている執務官(ダメ人間)は放っておこう、この際。

534 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/02/14(木) 14:30:04 ID:CO1NnHK9
「でもやっぱり、郵送だとなんだか貰った感が湧かないよね」
私とシャーリーの二人で選別したチョコレートを施設へと送る作業が終了した頃、ようやくフェイトさんがあっちの世界から帰ってくる。
「仕方ないですよ、なのはさんは内勤で普段は家庭に入っているし、フェイトさんはこうやって外(次元宇宙)を回っていることが多いんですから」
「そうなんだけど、やっぱり直接手渡して欲しいと思うじゃない」
そんなことは私だってよくわかってます、今回だって本当なら通販サイトからなんかじゃなく直接に……いや、私のことはどうでも良くて
「仕方ないですよ、今の事件が片付けば少し時間が出来るでしょうから、それから会いに行けば…」
「でもそれじゃあバレンタインは終わっちゃってるよね」
わかってますそんなことは、でも仕方が無いじゃない、なんで今回に限ってシャーリーまでそんな、……まさか
「ティア、お願いがあるんだけど」
「ちょ、まってくださいフェイトさん、それってまさっ」かっ……
「うん、ティアにしか頼めないことなんだ、やってくれるよね?」そんな表情でアップにならないでください反則ですっ
「わ、わかりましたっ、でもちょっとだけですよ?少しの間だけ」
「うん、ありがとう。………シャーリー!」
「はい、お任せをっ!」
ああもう、結局OKしてしまった、確かにフェイトさんのメンタルケアも私の仕事のうちだけど、こう、なんだか今のはずるいと思う、それと向こうでなにか書いているシャーリーは何をしているのかしら?
「出来たっ、シャリオ・フィニーノ会心の一作ですっ!」
「シャーリー上出来だよ、うん、これなら……」
ちょっとそこのダメコンビ、なにその台本みたいなもの眺めて盛り上がってるのよ、って言うか私にも見せなさいよ、って、ああいいやっぱりいい見せるなむしろ見せないで私を関わらせないでっ!!!
そんな私の無駄な抵抗など当然のように無視して話は進んでいった

535 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/02/14(木) 14:30:40 ID:CO1NnHK9
「フェイトちゃん、今日はバレンタインだよ」
「うん、そうだねなのは」
「フェイトちゃんいつもお仕事ご苦労様、そんなはフェイトちゃんの日頃の苦労に感謝して、なのはからバレンタインのプレゼントだよ」
「ありがとう、うれしいよなのは」
大きななのはさん型のチョコを受け取るフェイトさん
「えっとね、その、ふぇ、フェイトちゃん、頭からでも、む、胸からでも、なのはを美味しく頂いてくださいっ」
かあっ、と頬が真っ赤になる、なんてこと言わせんのよっ!
私のことじゃなくてチョコのことだ、って判っていても赤面するのが耐えられない
「ありがとう、早速頂くよっ」
いやに真面目な表情のフェイトさんがそう応えると顔を近づけてきて………って、ちょっ!
「違うでしょフェイトさっ、じゃなくてフェイトちゃんっ、食べるのは私じゃなくてあっち、チョコ!チョコ!」
「だってなのはの方が甘くて美味しいよ?」
「なっ、何を言ってるんですかっ!打ち合わせと違っ!や、そうじゃなっ、て噛むなっ!」
「どうしちゃったのなのは?いつもはもっとフェイトちゃ〜んっ、て言ってくれるのに、ああそっか」
フェイトさんが唇を重ねてくる、やだ、んっ、し、舌がぁ……、はあ、はあ、だ、めだって、のにっ、ちょ、す、た……
「キスがまだだったよね、ごめんね」
そんな問題じゃないですっ、て言うかフェイトさん正気に戻って、今日は捜査もあるから渡す代理だけって、やっ、だ、めぇも、たなっ、ひゃあっ!
「なのはなのはなのはなのはなのはなのはなのは」
ダメだ、あれが始まったらもう、他人のは、話なんっ!てっ、んんっ!!うぁ、お、ちるっ……、おちっ、んっ、ふああぁぁぁぁっっっ!!!!!

536 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/02/14(木) 14:31:09 ID:CO1NnHK9
「さっ、お仕事てきぱき終わらせるよシャーリーっ」
「はいっ、フェイトさんっ」
手早く制服に身を包んだフェイトさんがそう気合を入れる
「それはともかく、やっぱり私のはこのなのはチョコは食べられないよ、どうしよう」
「その件でしたら、防腐・防火・防カビ等々完全仕様の魔術コーティングを施す準備が出来ています!」
「そっか、うん、流石シャーリーだ、頼りになる」
「はい、すべてこのシャーリーにお任せを」
二人で顔を見合わせてあっはっはと笑ってる。
私は、と言えばフェイトさんにかけてもらった毛布に包まれながら、そんな奇妙な光景を呆然と眺めていた
「なのは成分も補充したし、びしばし頑張って捜査終わらせて、家に帰るからね、頑張ろう」
凄く充実した表情でフェイトさんがそう宣言する。
データもあらかた揃った所だったし、あの分なら本当にすぐに終わらせられそうだ、本気のフェイトさんは凄いから。
シャーリーの説明に応えながらてきぱきと処理をこなしているフェイトさんは、とてもさっきまでの人と同じ人には見えない。
(勤め先、間違えたかな)と一瞬思うのだけど、やっぱりフェイト執務官は凄い人だし、それに……

説明の合間にふとこっちを見たフェイトさんが、大丈夫?って表情になる。
あはは、と私が弱弱しく笑って見せたら、ごめんね、って言うように手を合わせてからまた、シャーリーに向き直る。
まあいっか、あの凄い人が本気になれるようにするのが私のお仕事。
これも世の中の、そしてフェイトさんのお役に立ってることは間違いないんだから。
はあ、とため息つくと起き上がって身支度を整える。
とりあえず、私が執務官になれたら補佐官にはスバルを引き抜こう、そう心に誓った。

537 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2008/02/14(木) 14:31:47 ID:CO1NnHK9
以上、前振りにも書きましたが何故かティアナ補佐官の華麗?なる日常編に……
微妙にフェイティアっぽいですが一応ティアの本命はスバルです。
自分が執務官になったらスバル侍らせてやりたい放題する気120%です(笑)

ティアも普通に(同性にも異性にも)もてると思っていますのでそのうち適度につまみ食いして発散するような要領を主に上司や同僚辺りから鍛えられるかもしれません(笑)
多分そんな器用な性格じゃないとは思いますが、と言うか結構現状を愉しんでるような気もします(笑)

それでは、お目汚し失礼いたしました。
2008年02月14日(木) 14:40:24 Modified by nanohayuri




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