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329 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/16(水) 23:52:01 ID:fEV9j/VW

>>328
分けて投稿することにしました。ありがとうございます!

ちょっと前に妄想したのをそのまま書きおこしたものですので
荒いところが多々ありますがご容赦ください。

それでは投下します!



330 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/16(水) 23:53:00 ID:fEV9j/VW

ここは本局にあるフェイトの執務室。昨日長期任務をから帰ってきたフェイトの仕事が、今日は午前中で終わると知り
一緒にお昼を食べようと、教導を終えたなのはがはやてとフェイトを訪ねたのだが・・・

「フェイトさん!ここ教え頂けませんか?」
「あの!フェイト執務官、この事例についてお伺いしたいのですが」
「えっと、ここはね・・・」

なのはとはやてが着いた時、フェイトの執務室は執務官候補生でいっぱいになっていた
候補生一人ひとりに丁寧に説明をほどこすフェイト、それを遠くから笑顔で見つめるなのは
だが顔は笑っていても目は全然笑っていなかった
なのはの左手に握られたレイジングハートが悲鳴をあげているのは気のせいではないだろう

「な、なのはちゃん?なんや随分と機嫌が悪いみたいなんやけど・・・」
「ん、そう?私は全然なんでもないよ?」
「ひっ!な、ならええんやけど」
「(あかん・・・フェイトちゃんは気づいてへんみたいやけどこれはちょおまずいで)」

なのはから徐々ににじみ出てくる殺気に一歩引いてしまうはやて

「(候補生のみんなは気づいとるんやろな・・・なんや最近の子は逞しいなぁ)」

なのはのあからさまな殺気をものともせずフェイトを囲む候補生たち。
執務官試験を2週間後に控えた彼女らにはフェイトに近づく理由は十分にあった。
難関と言われる執務官試験、これに合格するには並大抵の努力では足りない事をフェイトは身をもって知っている
だからこそ、これからそんな試験に挑む後輩達の役に立ちたい、力になりたい、フェイトはそんな気持ちから
いつも以上に丁寧に彼女達の質問に答えていた

「行こ、はやてちゃん」
「フェイトちゃん待たなくてええんか?」

なのははうん、と小さく頷くとフェイトの執務室を出てはやてと食堂に向かった

「フェイトちゃんったらあんなにデレデレしちゃって!!」
「フェイトちゃんはあの子らにちょっと教えてただけじゃ」
「デレデレしてたよ!!」
「そ、そうやね」

キッと鋭い眼光を向けられはやては思わず頷いてしまう。はやてはフォークにパスタを絡めながらはぁ、と小さくため息をついた
さっきからなのはの愚痴を聞かされ続け、いい加減胃が痛くなってきた




331 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/16(水) 23:54:14 ID:fEV9j/VW


「せやけどフェイトちゃん優しいし、先輩執務官なんやしあんくらい普通だと思うよ?」
「それそうだけど、でも・・・」
「フェイトちゃん人気あるしなぁ」

フェイトは局内でもかなり人気がある。容姿の良さはもちろん、優秀で性格も温厚、そして誰にでも親切で優しかった
人質の救出シーンがメディアで取り上げられてから、その格好良さに惹かれる女性ファンがあとを絶たないとか
それでもやはり納得はいかない様子のなのは
好きな人を独占したい、という気持ちは消せないようだった

「それならはっきりフェイトちゃんに告白したらどうなん?」
「・・・・・・」

なのはは沈黙を保っている。何か考え事をしているようだ
フェイトは誰にでも優しい。その優しさがなのは一人に向けられるものではない、それはわかっている
だがそれでも・・・と思ってしまう自分がそこに存在していた

「(いつも以上に真剣やね。てか好きなら好きって伝えてまえばええのに、どうせ両想いなんやし)」

そう思いながらはやてはパスタを口に運んだ
そしてしばらくの沈黙の後、なのはが切り出した

「はやてちゃん、ちょっとお願いしたいことがあるんだけど・・・」
「ええよ、うちにできる事があんならいくらでも協力するで!」

親友としてはやては協力を惜しまない様子

「フェイトちゃん大変や!!」

昼をまわった頃、未だ候補生の質問に答えていたフェイトにはやてから通信が入った

「はやて?どうかしたの?」
「落ち着いて聞いてな?なのはちゃんが事故に巻き込まれたんよ!!」
「なのはが!?」

はやてが言うにはなのはが訓練室での訓練中、部屋に異常が発生し爆発に巻き込まれた
その際なのは同室の訓練生を庇い、現在意識不明でシャマルの医務室で検査中との事だった

「みんなごめん!!」

フェイトは教えていた候補生たちに謝ると急いで医務室に向かった




332 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/16(水) 23:56:07 ID:fEV9j/VW

「なのはっ!!」
「フェイトちゃん落ち着き、ここは医務室やよ」
「あ、ごめんはやて・・・それでなのはの様子は?」
「怪我は大したことはないんよ、ただ・・・」

はやてがそう言いかけた時、なのはがシャマルと一緒に奥の部屋から出てきた

「なのはっ!大丈夫!?怪我はない!?」
「えっと・・・お姉さん誰?」
「えっ?なの、は?」

自分を覚えていない様子のなのはにフェイトは困惑する

「どうやら記憶の一部が失われているみたいなんよ」
「失ったのは魔法と出会ってから今までの記憶だと推測されます」
「じゃ、じゃあ今のなのはは・・・」
「ええ、おそらくなのはちゃんは記憶の影響で自分を9歳だと思い込んでいます」
「シャマル先生!なのはは、なのはは治るんですか!?」

シャマルはなのはのレントゲンの画像、精密検査のデータを表示した

「精密検査をしましたけど外傷、脳に損傷はほとんどありません。おそらく爆発で脳に強いショックを受けた事が原因だと思います
ですから今は一時的に失っているとだけしか言えませんね・・・」
「なぁシャマル、一時的ってどれくらいなん?」
「ほんの数分かもしれませんし、永遠かもしれません・・・」
「そ、そんな・・・」

なのはの現状を知らされ声も出ないフェイトは、その場に立ち尽くすしかなかった

クイクイ・・・

「??」

誰かがフェイトの服を引っ張る。なのはだ

「どうかしたの?」
「・・・お姉さん優しそう・・・ねぇ、お名前聞かせて?」

体は大きなままなのに中身だけ子供というのはかなりおかしい

「私はフェイト・テスタロッサ・ハラオウン。フェイトでいいよ」
「フェイトお姉さん?」




333 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/16(水) 23:58:12 ID:fEV9j/VW

なのはがフェイトの事をお姉さんと呼ぶのはなんだかくすぐったかった
だが記憶が9歳までしかないならそれも仕方ないか、とフェイトは自分に言い聞かせる

「私、高町なのは!なのはだよ!」
「うん、よろしくね。なのは」

どこか不安そうな様子のなのはを安心させるため、フェイトは優しく微笑みかけた
なのはがフェイトを見つめる。ただ見つめるだけではない、少し顔を赤くしている

「どうしたの?なのは?私にできる事があったら何でも言ってね」
「・・・・・・」

周りにはやて達がいるにも関わらずなのははフェイトに抱きつく。抱きつくと胸に顔を埋め、静かに目を閉じた

「・・・なのは?」
「あったかい、それに何だか落ち着く・・・」

フェイトのぬくもりを感じる、胸に耳を当てるとフェイトの鼓動が聞こえた
急に自分の知らない所へ放り出され不安なのだろう、いきなり離れるのも可愛そうと思ったので
そっと頭を撫で、なのはの好きなようにさせることにした

「なんやフェイトちゃん随分なつかれてもうたな」
「なっ!?からかわないでよ!はやて!」

フェイトは顔を赤くしている。なのはの表情はフェイトの胸に隠れている為よく分からなかった

「そうですよ、はやてちゃん」
「冗談やて、んじゃあうちはユーノ君とこ行って記憶を戻すいい方法でも探してもろて来るわ」
「それじゃあ私は検査のデータをさらに分析してきますね」

そう言い2人は医務室から出て行こうとした

「ち、ちょっと2人とも!なのははどうするの!?」
「フェイトちゃんと一緒がええんやて。な、なのはちゃん」

フェイトから離れようとしないなのはを見て、はやてはからかうように言った。なのはもそれに頷いているが
動揺し続けているフェイトがそれに気付くことはなかった

結局、フェイトはその日中なのはと行動を共にした。街に連れて行くのはどうかと思ったが
はやてから外の方が緊張しなくて良いだろうと通信があり、なのはの希望でアクセサリーショップやおいしいケーキ屋に行った
夕食はなのはの負担にならないように、レストラン等を避け寮のフェイトの部屋で食べた
ついになのはの記憶は戻らなかったが、帰ってきてからのなのはは終始上機嫌だった




334 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/17(木) 00:00:21 ID:fEV9j/VW


「どう?記憶を戻すいい方法みつかった?」
「ん〜もう少し時間かかりそうや・・・まあそう落ち込まんでも、大丈夫やろ!」
「うん・・・ありがとう。はやて」
「なのはちゃん1人きりにできへんからフェイトちゃんの部屋に泊めてあげてな」
「わかってるよ」
「明日の朝迎えに行くから、それじゃあおやすみな」

はやてはそう言うと通信を切った。

「お姉さんお話終わった?」

なのはは用意されたコップを両手で持ち、少しづつ飲みながらフェイトを待っていたが
フェイトの通信が終わるとコップから口を離し、上目遣いで伺うように訪ねてきた

「うん、終わったよ。なのは」
「じゃあ今度はなのはとお話しよ?」

なのはの可愛い仕草にフェイトは内心かなりドキドキしながらも優しい笑みを返した

「・・・ねぇ、フェイトお姉さんは好きな人、いる?」

他愛もない会話も一区切りした頃、なのはが唐突にフェイトに聞いた
付き合ってる人はいる?彼氏は?など子供はよくこんな質問をしてくる
フェイトも覚悟はしていたが、いざなのはの姿でこんな事を聞かれると戸惑ってしまう

「えっと・・・うん、いるよ。君は?」
「わたしはお姉さんが好き」

少し顔を赤くしながら微笑むなのはにフェイトは固まった

「フェイトお姉さんはわたしのこと・・・きらい?」

「そ、そんなことないよ。私もなのはのこと好きだよ」

手を左右に振りながら慌てて否定する

「ホント?」
「うん、本当だよ」
「ホントにホント?」
「本当に本当だよ、信じてくれないのかな?」
「・・・信じる、なのはのお願い聞いてくれたら」
「なにかな?何でも聞いてあげるよ?」




335 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/17(木) 00:06:51 ID:etoHH+Cy


フェイトはなのはの願いを叶える為ならなんでもできる、そう思った
記憶を失ってしまったなのはが望む事はなんだって叶えてあげたい

「わたし、フェイトお姉さんのお嫁さんになるから、わたしをもらって?」

フェイトが笑顔のまま固まっている。というよりフェイトの中で時間が停止してると言った方が良いかもしれない

「(え?なのはが・・・私の・・・お嫁さん、に?)」
「フェイトお姉さん?」
「え?あ、うん、なのは・・・君を幸せにするよ。それが、私に出来ることなら・・・」
「フェイトちゃん・・・嬉しい!!」

なのはがフェイトに抱きつく。フェイトも顔を赤くしながらなのはの背中に腕を回し、優しく抱きしめ返した

「・・・ん?『フェイトちゃん』?」

フェイトはさっきなのはがフェイトの事を『フェイトちゃん』と呼んだ事に気が付いた。『お姉さん』ではなく・・・
そっと腕の中にいるなのはを覗き込むと、フェイトの視線に気付いたなのはが気まずそうにフェイトから視線をそらした

「ねぇ、なのは」
「な、なあに?フェイトお姉さん?」
「記憶・・・戻ってたりする?」
「にゃはは・・・えっ・・・ま、まぁ」
「え?いつから?」
「えっと、その・・・最初から・・・かな」
「最初って・・・てことは、なのは・・・さっきまでのは全部演技だったり・・・する?」
「・・・・・・」

なのはの無言の肯定に、フェイトの頭の中が真っ白になった
フェイトの脳裏には今日の医務室から現在に至るまでの記憶が走馬灯のように流れ
最後に頭の中に浮かんできたのはなのはに言った「幸せにするよ」と言うシーン

「なのはあああぁぁ!!!!」
「きゃっ!」

部屋中にフェイトの大声が響いた




336 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/17(木) 00:12:53 ID:etoHH+Cy


はやても絡んでいたことを知ったフェイトは通信で彼女を呼び出し、なのはと共に詳しい事情を聞いていた

「なんでこんなことしたの?本気で心配したんだよ、私は」
「ごめんなさい・・・」

フェイトはとりあえずベッドに座り、しゅんとなっているなのはに少々きつく言う

「それではやても全部知ってて協力した、ということ?」
「ま、そういうことやね」

そう、すべては演技だった。訓練室の事故、シャマルの嘘の診断、なのはの演技
すべて知っている2人の協力があればこそのものだった

「まぁフェイトちゃん!これもなのはちゃんがフェイトちゃんを想うあまりでた愛の・・・」
「はやては黙ってて」
「はい・・・」

フェイトははやてを黙らせるとごめんね、と謝り通信を切った

「理由、まだ聞いてないよ?」
「え?」
「なのはがこんなことした理由」
「その、フェイトちゃんと一緒に居たかったから・・・」
「・・・・・・」
「フェイトちゃんのことが好きなの!だから、ずっと一緒に居たかったから」

泣きそうな声で言葉を紡ぐなのはをフェイトは優しく抱きしめた

「ねぇなのは、さっき私のお嫁さんになりたいってお願いしたよね?」
「うん・・・」
「あの言葉って本当?」
「・・・うん、本当だよ、私フェイトちゃんのお嫁さんになりたい」

今更隠しても仕方ないので、なのはは自分の気持ちを正直にフェイトに伝えた

「嬉しいよ、なのはがそんなに私を想っててくれて」

フェイトはそう言うとそっとなのはを押し倒した

「フェ、フェイトちゃん!?」
「私もなのはが好きだよ」
「本・・・当?」
「証明、してあげようか?」

フェイトはなのはの顔の横に手をつき、耳元でそう囁くとそっと唇を重ねた




337 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/17(木) 00:14:18 ID:etoHH+Cy

「ねえ、フェイトちゃん、怒ってない?」
「ん、なにがかな?」
「私、フェイトちゃんのこと騙してたわけだし・・・」

愛ゆえの暴走というべきか、だが想い人を騙していたことを考えるとやはりなのはの心は痛んだ

「別に怒ってはいないよ。なのはが私の事をそんなに好きでいてくれたことがわかって、むしろ嬉しいかな。
 それと、今日はこのまま2人で寝るわけなんだけど・・・その、いいかな?正直そろそろ限界なんだけど・・・」
「え!?わ、私は・・・フェイトちゃんとなら・・・」

フェイトの言ってる意味がわかり、なのはは顔をさらに真っ赤にしながらも否定はしない

「フェイトちゃんのことが好きだか・・・んっ・・・」

フェイトはなのはの唇に自分のそれを重ねると、お互いに離れることのないようにきつく抱きしめ合った


おわり




338 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/17(木) 00:16:23 ID:etoHH+Cy

細かいつっこみは無しでお願いします!

目をお汚ししてすみませんでした!
2009年07月05日(日) 22:39:43 Modified by coyote2000




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