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規制解除キタ-  記念に拙いですが、なのフェイで。ちょっと切ないかも
初SSですので、文章がめちゃくちゃで平にご容赦を・・・orz

「ふぅ・・・。やっと終わった。」
出航から帰って来て、報告書に手惑い、気がつけば夕方。
急がば回れとはこの事かと、今日ほど思い知った事はなかった。
仕事自体は、武器密輸犯の確保と言うロストロギアのロの字も無い簡単な仕事。
しかも期日も3日間の短期コース。
只、日時が問題だった。

最終日の3日目に、ヴィヴィオの魔法学校に入って初めてのお披露目会があったのだ。
まぁ私達がやる戦技披露会みたいな物とはもちろん違う。
魔法を使って手品をしたり、劇に魔法を取り入れたりと子供達の成長を親に見せる為の物。日本で言う学芸会って所かな。

「2日で終わらせられると思ったのに・・・」

実際2日で終わったのだ。確保自体は!
只、一寸ばかり無茶したせいで、民間のビルを撃破、その事後処理と報告書と始末書、お小言と残り1日を費やしてしまった。
本局の玄関を出てみればそこは大雨。車も点検に出しているし、傘も持っていなかった。

「あっ・・・とことんついてない・・・な。車も昨日取りに行って、今日は頑張ったヴィヴィオの為に夕飯は外食の予定だったのに・・・」

もちろんなのは達にはサプライズだった、行けないのが解ってたから。
前日に帰って来てびっくりさせようとしたけど、今となっては連絡もしなかったのは幸いだったかな。もちろん定時の元気メールはしてるけど。

「雨・・・か」

なのはも一生懸命お母さんしてただろうなと思えば、ふと昔の事が思い出された。
あれは、なのはに恋心を抱いた頃か・・・
小学校6年の頃だったかな



今まで出来ていた事が、突然出来なくなった。
手をつなぐ事、目を見て話す事、腕を組む事も。相合傘なんてとんでもない事だった。
他の人と楽しく話すなのは、笑いかけているなのは、相手がはやてでさえ心の中がどろどろとした物で埋まっていった。
なのはに恋してると認識してからは・・・

嫌な部分をなのはに見せるが嫌で、なのはの前では良い子でいようと普通に振舞った。
なのはが桃子さんや美由紀さんに甘えたりすると、大人っぽい人が好きなんだと研究したりした。

「ふふ。あの頃からだっけ。下着を黒にしたの」

大人の解釈が間違ってるよ。あの頃の私。

でもこのまま気持ちを押さえつける事は所詮無理だった。
感情が爆発したのは、学芸会の時だ
私達クラスは、合唱をする事になった。
すずかがピアノで、アリサが指揮で。
私が独唱のパートをする事になっていた為、当日も音楽室で練習しようと早めに登校して教室に鞄を置きに行ったら、
なのはがはやてを後ろから抱きしめていて、そこから駆け足で逃げた。

そこから、頭がまっしろで、よく覚えていない。
学芸会も一応きちんとこなしたらしい。
リンディ母さんとクロノやエイミィは任務の為、私のクラスだけ見て管理局潰すとか言いながら戻って行った。


フェイトちゃん。大丈夫?顔色悪いよ?」
「お母さん達があっちでお弁当広げてるから一緒にたべよ?」
なのはが誘ってくれたけど、顔が見れなくてアルフと食べるからと断った。
渡された、リンディ母さんのお弁当の味も良くわからなかった。
アルフが心配そうにしていたが、大丈夫と念を押したら弁当箱持ってしぶしぶ帰っていったっけ。

親達も帰り、会場の片付けをして、帰る頃にはこんな風に雨がふってたな。
アリサが送ると言って鮫島さんを呼んだけども、そこから俯いて動けない私に、

「フェイト、あんたいい加減にしなさいよ」

とアリサが限界きていたみたいだったと言うのはそれさえも、もうどうでも良い所まで来ていたのだった。
どの位、時間がたったのか顔を上げてみると皆もう居なくて、なのはが困ったように笑いながら、

「鮫島さんから、傘借りたから。一緒に帰ろフェイトちゃん」

と傘を広げて隣をあけてくれたのに・・・

「嫌・・・だ」

「フェイトちゃん。どうしたの?何かあった?」

「何も・・・ない・・・よ」

「何も無いわけ無いよ。今日一日変だよフェイトちゃん。ソロパート緊張してたから?
リンディさん達もほめてたよ。大丈夫フェイトちゃんきちんと出来てたよ。」

「・・・・・・」

「もしかして、リンディさん達がすぐに行っちゃったから、寂しくなったかな?ごめんね、気が利かなくて。
私の家族だけの中に入って、弁当食べても余計寂しくなるだけだよね。はやてちゃん達も呼んで皆で食べれば良かったね」

はやての名前で、体がカッと熱くなった。

「くっ。なのはには私の気持ちなんてわからないよ!」

「解らない・・・よ、フェイトちゃん何も言ってくれないもの。ねぇ私で良ければお話聞かせて、
フェイトちゃんがこんなに悲しい顔してるの私・・・嫌だよ。私じゃ・・・力になれない・・・かな?」

手を差し伸べられた私は、反射的に振り払った瞬間なのはがビクッと固まる。
思わずなのはの顔を見た瞬間、後悔した。なのはが泣いていたからだ。

いたたまれなくなった私はその場から立ち去って、びしょ濡れのまま帰宅した。
アルフに押されるままお風呂に入って、夕飯も食べずにベットにもぐり、後悔からくる震えなのかガタガタしながら、
枕を抱きしめていたらいつの間にか眠っていた。

コン。コン。

窓を叩く音で目が覚める。時計を見たら深夜2時になっていた。

「寝ちゃってたか・・・」

目をこすりながら何だろうと窓を開けると、窓際にサルビアの花冠と手紙が添えられていた。
先ほどまで、降っていただろう雨露が花冠にちらばっている。


「フェイトちゃんへ

 今日はごめんね。なのは、何か気に障った事言ったんだよね。

 なのは、鈍いから気づかずにフェイトちゃんを傷つけた事あやまります。

 でも、フェイトちゃんは一人じゃないよ。

 プレシアさんもリニスさんもアリシアさんも居ないけど、リンディさん、アルフさん、クロノくん、エイミィさんも居るし

 アリサちゃんやすずかちゃんやはやてちゃん。もちろん私も。

 頑張っているフェイトちゃんをいつも見守っているし、大好きです。

 学芸会のソロパート頑張ったで賞として、この花冠あげるね。

 私じゃプレシアさんの代わりになれないけど、少しでも気持ちが安らげば幸いです。


         p.s 明日は笑って話しが出来ると嬉しいな

                                          なのは  」



「ははっ・・・。なのは・・・勘・・・違いしすぎっ・・・ぐっ・・・ぐす」

そこからは、もう号泣だった。今までのどろどろとした気持ちが一編に吹き飛んで、もう笑い泣き。
サルビアなんて、そこらへんに咲いている花じゃないだろうに、どこまで探しに行ったんだろうとか
雨に濡れながら冠作っている姿とか、サルビアじゃないと駄目だったんだろうとか、
必死になって花言葉とか調べてるなのはの姿とか想像して・・・
もう色々な事が頭の中で渦巻いて、あぁやっぱりなのはじゃなきゃ駄目だなって。

朝一で皆に謝って、
それから、屋上で待ってるって手紙書いて学校でなのはの机の中に入れて
今までの事謝りたおして、泣いてグチャグチャで全然かっこよく無かったけど告白して。
もちろん花言葉とかに疎いなのはでも、これなら解るだろうと青いサルビアを一輪渡した。

「フェイトちゃ〜ん(フェイトママ〜)迎えに来たよ〜」

向こうから歩いてくるのは、なのはとなのはの傘に入って大事そうに私の傘を抱えているヴィヴィオ。

「もう〜無茶したんだって?駄目だよフェイトちゃん。ちゃ〜んとはやてちゃんから聞いてるからね。ごまかしても無駄だからね。」
「フェイトママ、メッです。」

「うっ。ごめんなさい・・・」

「仕方ないなぁ。ヴィヴィオの事思ってだから、今回は許してあげる。ほら、夕飯も準備出来てるから早く帰ろ。
お披露目会もレイジングハートに記録してもらってるから、皆でゆっくり見よ」

「うん、そうだね。早く帰ろう。あっ、なのは傘閉じて」

「うん?」

不思議がりながら、傘を閉じているなのはを横に、ヴィヴィオを抱っこして、大きめの私の傘を開き、

「ヴィヴィオ持てるかな?」とヴィヴィオに傘を持たしてみる。
「うん。ヴィヴィオがんばる」と両手でしっかり握った。うん大丈夫そうだ。

空いている手でなのはの腰にまわし歩き始める。あの時に出来なかった、相合傘を今度は三人で。

「ただいま。なのは、ヴィヴィオ。」
「うん、おかえりなさい、お疲れ様フェイトちゃん」

チュっとなのはが、頬に軽いキスしてくれた。

「あ〜ヴィヴィオも〜。なのはママだけずるい〜」
と今度は、反対の頬にヴィヴィオがキスをくれる。


うん。プレシア母さん、リニス、フェイトは今とても幸せです。





あっ。なのはがはやてに抱きついたのは、私の独唱の時に笑わそうと思って何か仕込んでたのを
なのはが見つけて、取り上げようともみ合ってたんだって。
結局奪い切れなくて、はやては実践したらしいけど、私はそんなの見る余裕なんて無いし、
はやて一人芝居で、先生に怒られるし踏んだり蹴ったりやって愚痴られたけど、そんなの知らないよ。
2010年10月19日(火) 01:07:01 Modified by nanofeisuki




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