「38.9℃・・また上がりましたか」
体温計の数値をみながらシュテルは心配そうにフェイトを見ます
「ごめん・・・シュテル」
自分が苦しいのにも関わらずシュテルに謝罪する夫に若干の不満を感じながらも頭の氷嚢を交換しながら話します
「私達が休む事はもうシャリオに連絡済みですからご心配なさらず」
「ありがと・・・」
「風邪が完全に治るまで出勤は許しませんからね」
「うん、ごめんね・・・」
布団を口元までかぶり、とろんとした目でシュテルを見るフェイト、焦点もあってません
「寝ていて下さいフェイト、なにかあればバルディッシュに言って下さい、すぐ来ますので」
「うん・・・」
「早く元気になってください・・・」
フェイトの頬に手を添えながら心配な顔で見つめ・・・
「ん・・・」
軽く口付けをする
「うつるよ・・・？」
口付けは嬉しいものの、自分の風邪がうつらないか心配するフェイト
「マテリアルは風邪をひきません、家事、すぐに終わらせますので」
照れ隠しか若干早口で言いながら寝室を後にしました
「早く・・・治さなきゃね・・・」
唇を撫で、さっき飲んだ薬の副作用か急に眠気が襲いゆっくりと眠りに落ちていきました

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「ん・・・」
どれほど寝たでしょうか時計はどこか探そうと手を動かそうとすると
「あ・・・シュテル」
シュテルがを手を握りなから椅子に座ってうたた寝をしています
「っ！フェイト、目が覚めたですか」
手が動いた事に反応し睡魔から一気に解放されフェイトを心配するシュテル
「ずっと・・・握ってくれてたの？」
握ってくれてるシュテルの手を自分の両手で優しく包み笑いかけます、症状は随分楽になったみたいです
「私の中で貴方はとても大きな存在です・・・だから・・・だから・・・貴方に、もしもの時があったら・・・」
涙目になりながら自分の気持ちを吐露するシュテル
「うん・・・ごめんね？心配かけて」
「フェイト・・・」
しばらくシュテルを抱きしめ、数分位経った後不意にシュテルが口を開きます
「お腹空いてませんか？」
そういえば朝から何も食べてません、多くは食べれるかわからないけど何か食べたいとフェイトは言いました
「わかりましたお粥作ってきます」

数分後お粥を持ったシュテルが入ってきました

「はい、あーん」
「あーん・・・っ！？ゴホッゴホッ！！」
「フェイト！？」
まだ弱ってるせいか、むせこんでしまいました、慌ててシュテルはフェイトの背中を摩ります、フェイトは大丈夫と言いながら、シュテルに笑いかけます
「ごめん、ゆっくり食べるよ」
「ビックリさせないで下さい」
一口ごとの量を少なく、ゆっくりと咀嚼すると、むせ込みは無くなりました。
「ご馳走様」
「お粗末さまでした」
結局フェイトはお粥を全部食べました、よっぽどお腹が空いていたみたいです

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「寝ましょうか」
寝巻きに着替え、ベッドに潜り込みフェイトの腕に抱きつきます
「うん・・・あの、シュテル」
「？、何ですか？まさか暑いですか？」
「ち、違うよ？その・・・ありがとう」
離れようとするシュテルを止めながら、言います。
「御礼は風邪が治ってから言ってください」
「うん、愛してるよ、お休み」
「・・・・・・私も・・・」ボソッ

今度の休日はシュテルと今日お世話になった分デートとかしよう、そう考えながらシュテルの体温を感じ、眠りについていきました