ジェイクとクリス♀

ジェイクとクリス♀1

ジェイク「よう、
　　　　　あんたがクリスだな。
　　　　　ウワサは聞いてるぜ、
　　　　　これからもよろしくな。」
クリス　「こちらこそ、ジェイク殿。」
ジェイク「ジェイクでいいぜ、
　　　　　堅苦しいのはなしで行こう。
　　　　　俺たちは仲間なんだからな。」
クリス　「そうね。
　　　　　じゃあ、そうさせてもらうわ。」
ジェイク「ああ、
　　　　　可愛い女の子は
　　　　　自然なのが一番だ。
　　　　　ところであんた、
　　　　　秘密の店って知ってるかい？」
クリス　「秘密の店？」
ジェイク「ああ、俺の恋人アンナは
　　　　　秘密の店をやってるんだ。
　　　　　場所はどこにあるか秘密、
　　　　　入り口も隠してあるっていう
　　　　　凄い店なんだぜ。」
クリス　「確かに凄いわ…」
ジェイク「けど、そんな凄い店にも
　　　　　実は悩みがあってさ。
　　　　　お客が全然こないんだよ。」
クリス　「…でしょうね。」
ジェイク「で、どうやったらお客が来るか
　　　　　知恵を絞って
　　　　　考えてるんだが…」
クリス　「一つ提案があるのだけど、
　　　　　言っていい？」
ジェイク「ああ、頼むぜ」
クリス　「秘密にしなければ
　　　　　いいんじゃないかしら。」
ジェイク「そ、そいつはもっともだ！
　　　　　参ったぜ、あんた鋭いな。
　　　　　けどな、
　　　　　それだけは出来ないんだ。
　　　　　何せ秘密の店だからな。
　　　　　秘密にしなかったら
　　　　　秘密の店じゃなくなっちまう。」
クリス　「難しいのね。」
ジェイク「ああ、
　　　　　それで悩んでるんだよな…」

ジェイクとクリス♀2

ジェイク「アンナがやってる
　　　　　秘密の店ってのはさ、
　　　　　もともとは、
　　　　　超高価な品々を
　　　　　金持ちなお客向けに売ってたんだ。」
クリス　「王侯貴族御用達？」
ジェイク「そう、そんな感じだ。
　　　　　だからメンバーカードっていう
　　　　　特別なカードがなきゃ
　　　　　お断りなわけさ。」
クリス　「メンバーカード…
　　　　　きっと凄く貴重なカードなのね。
　　　　　貴族たちしか持ってないとか？」
ジェイク「いや、そんな甘いもんじゃないぜ。
　　　　　この世にたった一枚しかない。」
クリス　「た、たった一枚！？
　　　　　それじゃお客さんが来ないのも
　　　　　当たり前というか…
　　　　　むしろお客さんが来る方が
　　　　　奇跡だと思うけど…」
ジェイク「そうなんだよ。
　　　　　何とかお客がもっと
　　　　　来てくれりゃ良いんだが…」
クリス　「また一つ提案があるのだけど、
　　　　　言っていい？」
ジェイク「おう、ぜひ頼むぜ。」
クリス　「メンバー制にしなければ
　　　　　良いんじゃないかしら。」
ジェイク「もっともだ！
　　　　　あんたとことん鋭いな。
　　　　　けどな、それだけは出来ないんだ。
　　　　　何せ、秘密の店だからな…」
クリス　「難しいのね。」
ジェイク「ああ、
　　　　　それで悩んでるんだよな…」