7月15日に発売されるDSのファイアーエムブレム 新・紋章の謎 光と影の英雄の攻略サイト・wikiです。

フレイとクリス♂1

クリス「フレイ殿、
    質問してもよろしいですか?」
フレイ「どうした、クリス?」
クリス「魔王ガーネフについて
    教えていただきたいのです。」
フレイ「そうだな。
    私の知っていることであれば…
    だが、何も私に聞かずとも
    他にもっと詳しい人々がいるだろう?」
クリス「おれたち新人騎士にとっては、
    フレイ殿は講義の先生ですから。
フレイ「ああ、もともと教えることは
    不得手なのだが…
    あの時は成り行きで
    講義を務めることになったな。」
クリス「そうだったのですか?
    慣れたご様子でしたが…」
フレイ「いや。
    ただカイン殿は
    実技が最も力を発揮できるし、
    アベル殿は適任だが、
    すでに騎士団を去られてしまった。
    ドーガ殿、ゴードン殿も
    あまり教官役を好むような
    性格ではない。」
クリス「だから、フレイ殿が
    教官を務められたのですね。
    大変だったのではないですか?」
フレイ「ああ、そうだな。
    ものわかりの良い
    生徒ばかりではない。
    苦労する役割なのはわかっていたが、
    他の方が苦労するのは気の毒だ…
    それくらいなら自分が、とな。」
クリス「苦労を背負い込む性格ですね、
    フレイ殿は。」
フレイ「はは、そうかもしれんな。」

フレイとクリス♂2

フレイ「…そして、マルス様は
    ガーネフが操るマフーの魔法を、
    スターライトの魔法で打ち破った。
    スターライトこそが、
    ガーネフを倒せる
    唯一の魔法だったのだ。」
クリス「なるほど…」
フレイ「そろそろ日暮れか。
    では、今日の講義は
    ここまでにしようか。」
クリス「ありがとうございます。」
フレイ「ああ。ではまた明日にでも…
    っ…」
クリス「フレイ殿!
    大丈夫ですか?」
フレイ「すまないな、足がもつれた。
    私ももう年らしい。」
クリス「…!?
    フレイ殿、その傷跡は…?」
フレイ「…古傷だ。
    時折痛むだけだ、大したことはない。」
クリス「しかし…
    とてもそうは見えません。
    あまりにもひどい…
    その傷はどこで
    負われたのですか?
    教えてください!」
フレイ「君は何でも
    私に質問するくせが
    ついてしまったようだな…
    そうだな、
    この傷は…
    ずいぶん昔のものだ。」
クリス「では前の戦争で…?」
フレイ「いや、それよりも
    昔のことになる…   
    これは、
    幼いマルス様を逃がす時に
    負った傷だ…」

フレイとクリス♂3

クリス「フレイ殿!
    ジェイガン様から聞きました。
    その傷のこと…」
フレイ「…」
クリス「あなたがその傷を負ったのは
    まだ子供だったマルス様が
    アリティア城を脱出される時…
    敵に囲まれた死地で、
    幼いマルス様をかばうために、
    あなたはひとり囮になられたと…
    そして…
    生きているのが不思議なほどの
    重傷を負われたと…」
フレイ「……
    敵は私を切り刻み、
    死んだものと思ったらしい。
    実際、命があったのは奇跡だ…
    何日も生死の境をさまよった私は
    記憶を失い、それから長い間
    別人として生きていた…
    記憶と、体の傷…
    全てが元に戻り、
    マルス様のもとへ戻れたのは、
    それより後…
    もう何年も後のことだ…」
クリス「なぜ、フレイ殿が囮に?」
フレイ「私だけではない。
    あの場にいた者たちは皆、
    自ら囮になる覚悟を決めていた。
    ただ…そうだな。
    講師を引き受けた時と同じだ。
    私は他の者が
    犠牲になるのは心苦しかったのだ。
    それくらいなら自分が…
クリス「そんな…!」
フレイ「クリス…?」
クリス「フレイ殿…
    フレイ殿の志は立派です。
    ですが…
    少しはご自身のことも
    大切になさってください。
    フレイ殿ご自身の
    幸せも考えてください。
    そうでなければ、
    フレイ殿があまりに…」
フレイ「クリス…
    すまないな、
    生徒である君に心配させるとは、
    講師失格だ。」
クリス「これからは
    フレイ殿のご苦労を
    おれが半分引き受けます。
    これからは、
    おれにも分けてください。
    どうか…
    フレイ殿お一人で
    背負い込まないでください…」
フレイ「クリス…
    わかった。そうしよう。」
クリス「約束ですよ。」
フレイ「ああ、約束だ。」

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