最終更新:ID:eeUN8nzOdg 2010年08月05日(木) 15:14:08履歴
ライデン「訓練か。今日も精が出るな。」
クリス 「ライデン殿。
こちらにおいでになるのは
珍しい。」
ライデン「その気力と体力には感服する。」
クリス 「いえ、訓練は継続してこそです。
…ですがあなたも
これくらい大したことないのでは?」
ライデン「訓練だけならそうだが…
先日は各小隊まで
見て回っていたではないか。
それに料理まで…
近衛騎士は何でも屋なのか?」
クリス 「よ、よくご存知ですね。
もちろん近衛騎士としての
任務が最優先ですが、
多くの仲間とつながりを持つことも
大事と考えています。」
ライデン「なぜか聞いても?」
クリス 「…それは、信頼が人を救うことが
あると思っているからです。」
ライデン「そしてそれは
主君を救うことにつながる…か?」
クリス 「はい。」
ライデン「ぶしつけに、
込み入ったことを
聞いてすまなかったな。」
クリス 「いいえ。
お話できて光栄です。」
ライデン「…体力があるのは認めるが、
何でも自分でやりすぎて
いるように見える。」
クリス 「おれのことですか?」
ライデン「人に頼むことも覚えた方が良い。
お前が倒れたらどうしようもなくなる。」
クリス 「しかし…」
ライデン「まぁ聞け。
任せたほうが人も育つ。」
クリス 「……」
ライデン「体力があるから、他の隊も見てやれる、
料理も掃除もできる。
それは悪いことじゃない。
だが、お前ばかりが
有能でも仕方ないだろう。」
クリス「…確かに一理あります。
ですが想像すると
自分でやるより人に頼む方が
難しい気が…」
ライデン「クリスにとってはそうかもしれないな。
見ていると、昔の自分を思いだす。」
クリス 「昔?」
ライデン「ああ、私もお前のように
自分でやらないと
気のすまない性質だった。
だが、一人で
できることには限界がある。
…過去の戦いで、そう思い知った。」
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