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基本的なコマンドとシェルの使い方


Gentoo coLinux で作業する際、頻繁に使用するコマンドとシェルの使い方を述べます。備忘録です。

目次

シェルの補完機能

tab キーはインクリメンタルにコマンド名やファイル名補完します。コマンド名やファイル名を途中まで入力し tab キーを押すと補完可能なところまで補完されます。補完候補が複数ある場合は続けて tab キーを押すと一覧が表示されます。

アスタリスク(*)はファイル名の指定においてワイルドカードとして機能します。アスタリスクは0かそれ以上の任意の文字にマッチします。展開された複数のファイル名は半角スペースでつなげられコマンドに渡されます。

記号 [] はファイル名の指定において、 [] 内の任意の1文字にマッチします。文字をハイフン(-)でつなげるとその範囲の1文字にマッチします。

記号 {} はファイル名の指定において、 {} 内の任意の文字列にマッチします。文字列はカンマ(,)で区切ります。
ファイル、ディレクトリ操作

ls コマンドはファイル一覧を表示します。スイッチなしで実行するとファイル名を縦横に敷き詰めて表示します。ファイルの詳細な情報は -l スイッチで表示できます。ピリオド(.)で始まるファイル名は -A スイッチで表示できます。

rm コマンドはファイルを削除します。ディレクトリごと削除するには -r スイッチをつけます。

mkdir コマンドはディレクトリを作成します。

rmdir はディレクトリを削除します。ディレクトリにファイルが含まれる場合削除しません。

cd コマンドはカレント ディレクトリを移します。

cat コマンドはファイルの中身を表示します。

echo コマンドはテキストを表示します。

記号 > は標準出力をファイルへリダイレクトします。ファイルを新しく作成します。標準エラー出力をリダイレクトするには 2> に続いてファイル名を指定します。標準エラー出力を標準出力へリダイレクトするには 2>&1 を指定します。また、 &> を使うことで標準出力と標準エラー出力をファイルへリダイレクトできます。

記号 >> は標準出力をファイルへリダイレクトします。すでにファイルが存在する場合、その末尾に追加します。

記号 < はファイルを標準出力へリダイレクトします。
mkdir directory
cd directory
echo line > file
echo line 2 >> file
cat file
echo line 3 > file
cat file
echo line 4 >> file2
cat < file2
cat --dummy > file
cat file
cat --dummy > file 2>&1
cat file
cat --dummy &> file
cat file
ls -l
rm *
ls -l
cd ..
ls -l directory
ls -l -d directory
rm directory
ls -l -d directory
rm directory -r
ls -l -d directory

区切りは半角スペースです。コマンドやファイル名、オプションは半角スペースで区切ります。
ファイルパス

pwd コマンドはカレントディレクトリを表示します。

特殊ディレクトリ . はカレントディレクトリを指します。 pwd の値とは異なります。 pwd は絶対パスですが、 . は相対パスです。

特殊ディレクトリ .. は親ディレクトリを指します。ルート(/)の親はルートです。

パスの最上位ディレクトリはルート(/)です。

コマンドの検索ディレクトリにカレント ディレクトリは含まれません。コマンド名の先頭に ./ を付けることでカレント ディレクトリのコマンドを実行できます。
mkdir directory
cd directory
ls
ls -a
echo '\!/bin/sh' > ls
echo 'echo hi!' >> ls
./ls
chmod 755 ls
ls -l
./ls -l
pwd
cd ..
pwd
rm directory -r
ファイルシステムのチェック

fsck コマンドはファイルシステムをチェックします。マウントされたデバイスはチェックできません。ルート デバイスは次回起動時に fsck を自動実行しチェックします。この場合 shutdown コマンドに -F オプションを付けて実行します。

tune2fs コマンドは ext2/ext3 ファイルシステムの様々な設定を変更します。コマンドはデバイス単位で設定します。 -l オプションで現在の状態を表示します。 fsck の自動起動設定は、 -c オプションでマウント回数に応じて、 -i オプションで時間間隔を日月週単位で設定します。

gentoo coLinux では /dev/cobd ディレクトリ下にブロック デバイスが格納されています。ルート デバイスは /dev/cobd/0 で、 coLinux で設定したブロック デバイス番号と対応しています。
Bash のショートカットキー

Bash で使われている readline のショートカットキーです。 readline をサポートしているツールであれば(おそらく)広く利用できます。 JMLinux の man を参考にしました。
ctrl+a行頭へ移動します。
ctrl+e行末へ移動します。
alt+f単語の末尾へ移動します。単語は英数字で構成されている文字列です。
alt+b単語の先頭へ移動します。単語は英数字で構成されている文字列です。
ctrl+l編集行の内容を残したまま画面をクリアします。
ctrl+p, up cursolヒストリを一つ戻り、行を取り出します。
ctrl+n, down cursolヒストリを一つ進め、行を取り出します。
alt+<ヒストリの始めに移動します。
alt+>ヒストリの最後に移動します。
ctrl+rヒストリを後方に向かってインクリメンタル検索します。
ctrl+sヒストリを前方に向かってインクリメンタル検索します。
alt+pヒストリを後方に向かって検索します。
alt+nヒストリを前方に向かって検索します。
alt+ctrl+y前のコマンドの最初の引数をカーソル位置に挿入します。
alt+., alt+_前のコマンドの最後の引数をカーソル位置に挿入します。繰り返し実行するとヒストリを遡ります。
ctrl+q, ctrl+v次に入力する文字を文字コードそのままで追加します。
ctrl+tカーソルポイントの前後の文字を交換し、1文字進みます。
alt+tカーソルポイントの前後の単語を交換し、1単語進みます。
alt+u現在もしくは後続する単語を大文字に変換します。
alt+l現在もしくは後続する単語を小文字に変換します。
alt+c現在もしくは後続する単語をキャピタライズします。キャピタライズとは単語1文字目を大文字に、2文字目以降を小文字にすることです。
ctrl+kカーソル位置から行末までを削除します。
ctrl+uカーソル位置から行頭までを削除します。
ctrl+wカーソル位置の単語を削除します。
alt+\カーソル前後の空白文字とタブ文字を全て削除します。
ctrl+yキルリングの先頭の文字列をカーソル位置に挿入します。
alt+yキルリングをローテートし、先頭の文字列をカーソル位置に挿入します。
tab補完を試みます。補完は順に、$記号で始まる変数、~記号で始まるユーザ名、@記号で始まるホスト名、コマンドです。見つからなければファイル名補完を試みます。
alt+?補完候補を列挙します。
alt+*補完候補を全て挿入します。
alt+/ファイル名の補完を試みます。
ctrl+x /ファイル名の補完候補を列挙します。
alt+~ユーザ名の補完を試みます。
ctrl+x ~ユーザ名の補完候補を列挙します。
alt+$シェル変数名の補完を試みます。
ctrl+x $シェル変数名の補完候補を列挙します。
alt+@ホスト名の補完を試みます。
ctrl+x @ホスト名の補完候補を列挙します。
alt+!コマンド名の補完を試みます。候補は順に、エイリアス、予約語、シェル関数、シェルの組み込みコマンド、実行可能ファイルです。
ctrl+x !コマンド名の補完候補を列挙します。
alt+tabヒストリから補完を試みます。
alt+{ファイル名の補完候補を全て挿入します。シェルで利用可能なリスト形式にするため補完候補はブレースで括られます。
ctrl+x (キーボードマクロの定義を開始します。
ctrl+x )キーボードマクロの定義を終了します。
ctrl+x $最後に定義されたキーボードマクロを実行します。
ctrl+g現在の編集行を破棄し端末のベルを鳴らします。
ctrl+_, ctrl+x ctrl+uインクリメンタル アンドゥを行います。アンドゥは行ごとに記憶されています。
alt+r現在行に加えられた変更を破棄し、編集前の状態に戻します。
ctrl+@, alt+<space>カーソル位置をマークします。
ctrl+x ctrl+xカーソル位置とマーク位置を交換します。
ctrl+]次に文字が現れる位置に移動します。
alt+ctrl+]前に文字が現れた位置に移動します。
todo

df
grep
xargs
patch
日本語 man
tar
7zip

リンク


JM Project (Japanese) ( http://www.linux.or.jp/JM/index.html )| man の日本語マニュアルを翻訳/配布されています。
http://www.linux.or.jp/JM/html/GNU_bash/man1/bash....
Bash の man ページ日本語訳です。
@IT:Linux Tips Index ( http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/... )
@IT の Linux 関係 Tips 。

更新履歴


2006/11/26sun ファイルシステムのチェックを記述。
2006/9/10sun Bash のショートカットキーを記述。
2006/3/12sun ページ作成。