○摩多羅神はマドンナか?
<トルコのエフェソス出土のアルテミス> 古代ローマ名、ディアナ、ダイアナ、DIANA。 キリスト教の普及以後、マドンナと呼ばれた。 牡牛の睾丸(こうがん)と北斗七星が、この女神にはある。エフェソスのアルテミスは処女女神であった。太古の女神の影が色濃く残っている。写真のイメージでは、たくさんの乳房をつけているようにみえる。しかし、乳房と考えられていたものは、実は牡牛の睾丸(こうがん)と見るのが通説化している。「胸に連なる卵状のものは最初は乳房と考えられていたが、最近の研究では牡牛の睾丸、神への生贄のシンボルとされている。」エフェソスのディアナ神殿の博物館で売られている「エフェソス」から(神々の考古学・大和岩男)ギリシャでは、人々は牡牛、牡ひつじ、豚などが供犠に捧げて、願いを祈っていた。
旧石器時代の地母神(グレートマザー)は両性具有であった。死と再生をもたなかった両性具有は至福(不死)の存在だった。その後、男と女に分れた。男は子宮を求め、女は男根を求めるようになった。人類が失った至福は、もともとの地母神が持っていた。そこで、豊穣神は両性具有を体現している。処女神のアルテミスは両性具有の証しとして、男根を持つ代わりに、睾丸をたくさん要求した。そこで、彼女の胸にはたくさんの去勢した睾丸が奉げられたのだ。