現行のアメリカ型のCAPDがあまり普及しない理由
(1)腹膜透析用カテーテル留置の基本手術書はありません。腹部外科医や泌尿器科医ならば誰でも手術できる基本手技となっていないのです。血液透析における内シャント手術は心臓血管外科医の基本手技となっていて、各地域に内シャント手術センター的な病院があります。
(2)外国のマニュアルをそのまま入れようとしている無理があります。気候、宗教観、死生観、医療制度などが異なります。
(3)CAPDで先発した大学病院などでは、清潔操作のためのバッグ交換室が完備でき、アメリカ型のCAPDができますが、普通の病院ではバッグ交換室の設置が難しいのが現状です。
(4)バッグ交換室がない状態で現行のCAPDをしようとすると、基本的には個室管理が望ましいのですが、差額ベッド代を払えない収入の少ない患者様では、CAPD導入が制限されがちとなります。自宅にバッグ交換室を作りましたなどの笑止千万な紹介記事などは、収入の少ない患者様にとって、CAPDを選択できない気分にさせるものです。
(5)アメリカ型のCAPDで紹介される出口部ケアーセットなどに多額の無用な金銭がかかります。当院の出口部ケアーの方法なら、負担はわずかであります。このように、費用がかからないようにする努力が足りません。CAPDは一部のインテリ層にしか行えそうにないイメージがあります。
つまり、現行のアメリカ型のCAPDは貧乏な人、一般の病院に向かない方法です。
(1)腹膜透析用カテーテル留置の基本手術書はありません。腹部外科医や泌尿器科医ならば誰でも手術できる基本手技となっていないのです。血液透析における内シャント手術は心臓血管外科医の基本手技となっていて、各地域に内シャント手術センター的な病院があります。
(2)外国のマニュアルをそのまま入れようとしている無理があります。気候、宗教観、死生観、医療制度などが異なります。
(3)CAPDで先発した大学病院などでは、清潔操作のためのバッグ交換室が完備でき、アメリカ型のCAPDができますが、普通の病院ではバッグ交換室の設置が難しいのが現状です。
(4)バッグ交換室がない状態で現行のCAPDをしようとすると、基本的には個室管理が望ましいのですが、差額ベッド代を払えない収入の少ない患者様では、CAPD導入が制限されがちとなります。自宅にバッグ交換室を作りましたなどの笑止千万な紹介記事などは、収入の少ない患者様にとって、CAPDを選択できない気分にさせるものです。
(5)アメリカ型のCAPDで紹介される出口部ケアーセットなどに多額の無用な金銭がかかります。当院の出口部ケアーの方法なら、負担はわずかであります。このように、費用がかからないようにする努力が足りません。CAPDは一部のインテリ層にしか行えそうにないイメージがあります。
つまり、現行のアメリカ型のCAPDは貧乏な人、一般の病院に向かない方法です。