<2000年6月17日付紙面>
皇太后さまは、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻にみとられて、静かに永眠された。「子供は手元で育てたい」と希望しながら、宮中の慣習に阻まれた皇太后さま。こまやかな愛情を注いできた子供や孫、ひ孫らに囲まれ、希望通りの穏やかな最期となった。まくら元で手をさすりながら寝ずの看病を続けた天皇陛下は1度公務のため御所に戻ったが、その後容体が急変。引き返して1分後に亡くなられた。
公務引き返し1分後 悲しみの涙
吹上大宮御所の皇太后さまの寝室。ベッドのまくら元のいすには天皇、皇后両陛下が座り、ずっと皇太后さまの容体を見守った。15日夜から、危篤に陥ったこの日午前までほとんど眠らず、時に皇太后さまの手をとって、いたわるようにさするなどされた。昼になって一時容体が安定したため陛下は公務に戻られたが、その間に容体が急変。陛下が小走りで引き返してから1分後に亡くなられた。
侍医長が心音が止まったのを確認し「(4時)46分です」と告げた。眠るような穏やかな顔だったという。最期をみとった両陛下は悲しみのご様子で、涙を見せられたという。
皇太后さまは、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻にみとられて、静かに永眠された。「子供は手元で育てたい」と希望しながら、宮中の慣習に阻まれた皇太后さま。こまやかな愛情を注いできた子供や孫、ひ孫らに囲まれ、希望通りの穏やかな最期となった。まくら元で手をさすりながら寝ずの看病を続けた天皇陛下は1度公務のため御所に戻ったが、その後容体が急変。引き返して1分後に亡くなられた。
公務引き返し1分後 悲しみの涙
吹上大宮御所の皇太后さまの寝室。ベッドのまくら元のいすには天皇、皇后両陛下が座り、ずっと皇太后さまの容体を見守った。15日夜から、危篤に陥ったこの日午前までほとんど眠らず、時に皇太后さまの手をとって、いたわるようにさするなどされた。昼になって一時容体が安定したため陛下は公務に戻られたが、その間に容体が急変。陛下が小走りで引き返してから1分後に亡くなられた。
侍医長が心音が止まったのを確認し「(4時)46分です」と告げた。眠るような穏やかな顔だったという。最期をみとった両陛下は悲しみのご様子で、涙を見せられたという。